今や「UVケア選びこそが、肌年齢を左右する」って、どういうこと!?【美の巨匠・齋藤薫さん連載】

数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします!
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お悩み:【UVケア選び】
UVケアが必須というのは分かっているのですが、とにかくアイテムが多すぎて、どれを選べばいいのか迷います。今ズバリ40代が使うべきUVケアは何でしょうか。
どんどん過激になる紫外線、UVケアは今まで通りで本当にいいの?
この数年、猛暑の夏が続いているけれど、実は今年も昨年以上の猛暑になると言われている。ただ暑いだけじゃない、紫外線の強さも半端じゃなく、正直、夏のケアは「今までのままで良いのだろうか…」と不安になるばかり。
特にUVケアは、既に最高値、つまりSPF 50+・PA++++のものを使っているという人が多いはずだけれど、本当にそれだけで肌を守れるのかと戸惑うほどに、夏の日差しが強くなっている。
ご存知のようにUVカット力は今、SPF 50+・PA++++以上を表記してはいけないという決まりになっている。それも、かつては測定基準もあいまいだった上に、SPFの数値バトルがエスカレート、SPF100といった製品まで登場し、消費者が混乱するという事態になったことから、50以上の表記は禁止となった。でもだから、実際にはSPF50以上のSPF値を持った製品もたくさんあるということ。
でも今、本当のUVケア効果はSPF値では測れない!
ただしもっと難しいのは、UVケアはもともとSPFの数値だけでは、実際の効果を測れないということ。SPFは大きな目安ではあるけれど、“日焼け止めとしての膜のクオリティ”もなおさら重要。つまり、汗や水に強いか、擦れにも強いか、そういう耐久性があってこそ、SPF値も生きてくる。だから同じようにSPF 50+・PA++++というリミットの数値を出していても、一品一品、UV効果は違うと言っていい。
ところがそれも、ここ10年ほどで劇的に進化した。トーンアップや美肌アップを謳うUVケアが出てきた頃から、UV効果の“もち”はかなり確かなものとなり、信じていいくらいのレベルにはなったと思う。
そして今さらに、UVケア選びに新しい比較材料が生まれてきている。UVケアなのに美白もするし、エイジングケアもするというスーパーマルチものがどんどん増えてきているのだ。その上でSPFは最高値。そんな、何もかもやりますという、 UVケアの時代に突入しているのである。
実力の差が最も露骨に現れるのが、じつは今UVケア!
それだけじゃない、今や単に“汗や水に強い”だけではない、“擦れに強い”だけではない、汗が出るほど膜が強くなったり、強い紫外線を浴びるほどに膜が強化され、UVケア効果を高めたりするような、逆転発想のUVケアが生まれている。UVケアは〝膜のテクノロジー〟でも驚くべき進化を遂げているのだ。
もちろん、日焼け止めとしての膜の強さと、美白やエイジングケア効果はそもそも全く相入れないもの。それを両立させるってなかなかの技術な訳で、だからこそ、マルチな効果を持ったUVケアを持つブランドほど、今は優秀ということが言える。逆に言えば、今年のUVケアを見渡すと、実力あるメーカーは軒並み見事な先進のスーパーマルチUVケアを発表していて、まさに力の差があぶり出されているということ。
みんな同じ、SPF50+・PA++++であっても、その中身はそれぞれ全く違う。そこに各メーカーの研究開発力の差が、かつてないほど顕著になっているということなのだ。
だから今年こそ、UVケアでエイジングケア! 何が何でも最強のUVケアを選ぶべき
紫外線が老化の最大原因であるのは、みんなよく知っている。だから「完璧なUVケアこそが、エイジングケアの第一歩である」ということも。
でも、その完璧なUVケアが、さらにエイジングケア効果を持っていたらどうだろう。美白専用のコスメにも負けない美白効果を持っていたらどうだろう。
今やそういう時代、少なくとも朝はその一品で全てが済んでしまう。もちろんトーンアップも、そして化粧下地も、全てやってのける一品こそを選ぶべきなのだ。
そもそも朝はやることが多すぎて、塗るものが多すぎて、いろいろ戸惑うことが多かった。UVケアと下地、どっちを先に塗ったらいいの? 美白とエイジングケアはどっちを優先したらいいの? みたいな。そういう疑問も全て解決してくれるハイパーなオールインワンが登場しているのだから、使わなくては損。
かくして今は、迷うことなく最強のUVケアを選ぶべき。そこで今年の新製品を中心に、最強UVケア・トップ5を選んでみた。少なくとも今は、このUVケア選びが肌の若さを左右すると言ってもいい。肌は夏に歳を取ると言われるように、今、肌年齢を決めるのはUVケアだと言い切ってもいいのだから。
こちらが【2025最強UV・トップ5】
エリクシール デーケアレボリューション ブライトニング + ba

SPF50+・PA++++ 35mL ¥3,740円〈医薬部外品〉(編集部調べ)/エリクシール
朝これ1本で、本気の美白も衰えケアも。
先進最強ケアで悩みを解決する未来UV
おそらくみんな今まで、UVケアで本気のスキンケアをしようなどと思っていなかったはず。そんなことは不可能だと。でも今度のデーケアレボリューションは、それをどうしてもやりたいと取り組んだ、逆転勝利のUVケアなのだ。
美白効果もエイジングケア効果も、サブ的なレベルでは全くない、それぞれが専用コスメ以上のパワーを発揮しながら、当然のようにSPF50+・PA++++。効果のオールインワンはさらに、日々の保湿乳液としても、化粧下地としても、精一杯の仕事をするから、仕上がりの美しさにも目を見張る。その日から、塗るほどに“ふっくら柔らか透明美肌”へ。UVケアしているだけなのに、ハリも明るさも生まれてしまう、すごい逸品なのである。
ポーラ ホワイトショット セラムUV

SPF50+・PA++++ 45g ¥7,150〈医薬部外品〉/ポーラ
汗、熱を感じるほどに、膜、強化!
想像を遥かに超えていくマルチUV!
ポーラが誇るNo. 1美白美容液がUVケア効果を持ったら? この期待を平然と上回っていったのが、このセラムUV。UVケアはもちろん、近赤外線、ブルーライト、マイクロダストまでカット。強い紫外線をはねつけながら、美白も美肌ケアも成し遂げる多機能設計が素晴らしい。
何より画期的なのは、汗をかくと、汗のイオンによって粉体が凝集し、膜が強化される「汗センサーバリア膜技術」と、強い紫外線の熱を察知して肌を防御する「熱センサーモイスト膜技術」。過酷な環境にさらされるほど膜が強くなるという、驚きの技術なのだ。おまけに、表情の動きでも膜の亀裂が生じにくい「伸縮性フィット膜技術」も含め、もちを良くする下地機能、ファンデの上から重ね塗りできる“化粧上地”の機能も。まさに想像を大きく超えるUVケアが出来上がった。
SK-II ジェノプティクス CC プライマー ロージーピンク

SPF50+・PA++++ 30g ¥9,900(編集者調べ・4/20発売)/SK-II
スーパーマルチな上に美しい仕上がり、
トーンアップを超えたロージーピンクCC
今年の美白の目玉とされるジェノプティクス イニフィニットオーラ エッセンスを生んだSK-IIが、同時に発表したのが“CCプライマー”。まさに、美白も美肌も保湿もこなした上で、下地効果やナチュラルカバーまで、5つの効果を1本に凝縮させた一品だ。
それも、ハッとするほどの保湿力と明るさをもたらして、他にもう何もいらないというまでの高い満足度をもたらしてくれる。
とりわけ、このロージーピンク。35万人の肌データから割り出されたカラーで、一般的なトーンアップよりも高い精度と透明感を叶え、これだけでも充分に外出できるほどの美しい仕上がりに。滑らかなクリームが肌の上で心地よく伸びていき、吸い付くように密着するのも、“朝の1枚”として本当に嬉しい。最高レベルのUVカット膜が、長時間キープされるのだ。これもまたUVケアの大傑作の1つと言えるだろう。
ランコム UV エクスペール エクストリーム シールド

SPF50+・PA++++ 50mL ¥12,980(4/11発売)/ランコム
UVケアを代々進化させてきた最大の功労者。
0.5秒で、6倍復元という驚愕の強化!
そもそも他に先駆けて、いち早くUVケアに新しい力を与えたのは、ランコムのエクスぺールだった。赤外線からブルーライトまでさまざまな光対策を代々更新してきた、この分野の最大の功労者と言えるのだ。
そのエクスペール史上最強にして初の、圧倒的なテクノロジー搭載の新作が登場した。例えば崩れても、磁石をヒントに引きあう力でUVフィルムを復元? しかも、たったの0.5秒で、従来の“6倍のフィルム復元力”?! 汗にも、こすれにも決して崩れないということだけれど、もはやこちらの想像力が追いつかないほどの新技術だ。
しかもこうしたテクノロジーが全然信じられない位にさらっとしていて、心地よい。透明感やツヤ感も美しい。薄づきのUV膜も、それ自体が新しい。さすが世界的なUVリーダー、エクスペール!と唸るような新名品である。
オルビス リンクルブライトUVプロテクター

SPF50+・PA++++ 50g ¥3,850(医薬部外品)/オルビス
UVケアで、どんどんキレイになれる!
と言う気づきを与えてくれた”生ける伝説“
今年の新製品ではないが、ともかく、今のマルチUVの流れを最初に作ったのはこのオルビスだった。この数年で、ベスコスを一体いくつ取ったのか? ともかく累計188万個を超える販売実績を記録。
何よりのインパクトは、美白はもちろん、UVケア市場で初めて“シワ改善”効果をぶちあげたこと。既にリニューアルを果たし、攻めと守りのアプローチが両方パワーアップ! 大ヒットにも少しも手を休めず技術を進化させる心意気も素晴らしい。“攻め”にはシワ改善と美白の両方に働きかけるWナイアシンに加え、独自の「マルチプルフィトラスター」を配合。“守り”には、有害ガスをも味方に変える成分配合って、これも想像を超えていく。
攻めと守りが一体化しているからこそ生まれる、輝きとハリと透明感。UVケアでキレイになれるのだ⁉︎ という驚きを常識に変えたこの原点アイテムは、新製品でなくても、絶対お忘れなく。

齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト
女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『“一生美人”力 セカンドステージ 63の気づき』 (朝日新聞出版)
お問い合わせ先
エリクシールお客さま窓口 0120-770-933
オルビス株式会社 0120-010-010
ポーラお客さま相談室 0120-117111
SK-II お客さま相談室 0120-021325
写真/光文社写真室 イラスト/MAKOTO 取材/沢亜希子
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