イタリア最大級の炎のお祭り「Al Focara(アル・フォカラ)」を訪ねて 

ー大人のイタリア旅 vol.2ー

プーリア州レッチェの魅力

Vol.1で紹介したイタリア南部プーリア州の小さな街、ノヴォリで開催された壮大な炎の祭り「Al Focara(アル・フォカラ)」。Vol.2では、滞在したレッチェのホテル、地元の食文化についてご紹介します。

サレント半島にあるプーリア州レッチェ

ブーツのかかとの部分がサイレント半島(プーリア州)
ノヴォリ(Novoli)とレッチェ(Lecce)は約10㎞。車で約15分、地元の鉄道を使ってもノヴォリ駅からレッチェ駅まで15〜20分程度。

お祭りが開催されたノヴォリ(Novoli)と車で15分ぐらいの距離にあるレッチェ(Lecce)は、イタリア南部、プーリア州のサレント半島に位置。通称「南のフィレンツェ」とも呼ばれており、バロック様式の建築が多く残っています。

歴史的建造物を改装したホテル

「パラッツォ・サンタンナ(Palazzo Sant’Anna)」

滞在したホテルはイタリア・レッチェの歴史的中心部に位置する「パラッツォ・サンタンナ(Palazzo Sant’Anna)」。​17世紀の歴史的建造物を改装した建造物は伝統的なバロック様式でありながら、エアコン、液晶テレビ、小型冷蔵庫やモダンなバスルームが完備されておりとても快適。全7室スイートルームで、それぞれの部屋によって雰囲気も特徴も違います。主要な観光スポットや歴史的建造物へのアクセスが良く、宿泊しているだけでレッチェの歴史と文化を感じることができました。

サレント地方の食文化

フォカラのイベントを支えるノヴォリ市のスタッフ、ALF(アジア ラバー フィルム アンドミュージック フェスティバル)のスタッフのみなさんと交流のひととき。

サレント地方の料理は、素朴だけど味わい深い田舎料理で、野菜、肉、豆などの煮込み料理が美味しいレストラン「Agriturismo Li Calizzi」で舌鼓。ラグーの煮込みは口の中で溶ける柔らかさ、菜の花を練りこんだショートパスタ「オレキエッテ」は、クリーミーで無限に食べられる美味しさ。​どれも地元のワインが合うものばかりでしたが、主にサンジョヴェーゼやメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのブドウ品種を使用しているという「Tenuta Giardini Nuovi」の赤ワインは、熟成によって深いアロマを感じ、始めから終わりまで、ずーっとこの赤ワインでもいいかも、というほどどのお料理にも合う飲みやすさでした。

地中海を眺めながら海鮮料理で海辺のランチ

透き通る青い海を眺めながら、新鮮な魚介類がいただける「レ・デューネ(Le Dune)」。サレント地方(プーリア料理)はお魚を使ったお料理、生ハム、ブラッターチーズなども有名でこちらのレストランは特にリゾットが絶品。

まとめ

イタリアのブーツのかかとの部分(サレント半島)に位置するプーリア州は、とてものんびりした町で世界遺産も多く、食事が日本人の口に合うので、胃が疲れないところが長旅をより楽しいものにしてくれます。癒されながら、ゆっくり流れるときに身を任せて、歴史や文化を感じることができます。リフレッシュやデトックスはもちろん、記念日などを過ごすのにもピッタリで、これからの〝いい時期〟といわれる夏の終わりから秋にかけてぜひ旅行の計画を立ててみては。vol.3では経由して訪れたミラノ、フィレンツェの「番外編」をお届けします。

 

取材/髙橋奈央

STORY