【大人のジャケット】歳をとるほどサマになる『グレーのセットアップ』の魅力って?

エグゼクティブとして様々なシーンに挑む申 真衣さんが、本当に必要なジャケットの形を考える連載企画。働く先にある喜びを知るビジネスシーンにおけるグレースーツの「しなやかな形」。『VERY NaVY』6月号の誌面から、MAX MARAのグレーセットアップをご紹介します。

こちらの記事も読まれています

▶︎申真衣さん『パーティの正解ジャケット』は“ちょっと攻めたエレガンス”

威圧感なき存在感を求めたい
歳をとるほど、様になるジャケットって…!?

グレースーツの在り方を変える
ワントーンルックの最上級

前を通るたび、つい足を止めて眺めてしまうマックスマーラのショーウィンドウ。ワントーンでまとめられた世界観がいつも素敵すぎます。スタイリングを真似しようと思っても決定的に違う何かがあって、私のなかではワントーンルックの最上級という位置付け。着こなすならその調和を乱さぬようトータルで楽しみたいと決めていました。ビジネスシーンでもよく見かける、グレージャケットのセットアップ。上品だけどおとなしくまとまらない、同素材なのにメリハリがある。大きくダーツの入った肩先が張り出すようなジャケットのショルダーライン、素材をバイアスに使い表情の変化をもたらしたロングスカート、左サイドに効かせた深いスリットなど。

コンサバティブにちりばめられたモードでリファインドな計算をまじまじチェックすると、“圧倒的ワントーン”の理由に気付かされます。インに合わせたニットはショート丈、でもスカートはハイウエストだから肌見せはわずか。普通は退屈、遊びは品よく、あくまで大人に。全部揃えて着たときに、そのバランスが絶妙に私にフィットする。こういう服と出会い、一揃いを手に入れることができたとき、年齢を重ね、仕事を頑張る幸せを感じたりするのだと思います。

【今月のエグゼクティブジャケット】

MAX MARAのグレーセットアップ

☑︎ 上品な艶感を湛えた
リュクスなマテリアル

☑︎ 大きなダーツが描き出す
先鋭的なショルダーライン

☑︎ スカートの素材を
バイアス使いで表情豊かに

数学者、哲学者、天文学者であった女性、ヒュパティアからインスピレーションを得たコレクション。平面を立体に構築するダーツを、あえて主張するようにデザインに取り込まれている。素材はバージンウール、モヘア、シルクのミックス。そのリッチな風合いは、グレーのセットアップをベーシックからパワースーツへと格上げ。スカートはウエストバンドの左サイドに楕円のカットワークディテールが。ジャケットのボタンを外したとき、遊び心を表現する。ジャケット¥330,000ニット¥163,900スカート¥216,700サンダル¥147,400バッグ¥487,300〈参考価格〉サングラス¥47,300(すべてマックスマーラ/マックスマーラ ジャパン)

あわせて読みたい

▶︎申真衣さんが『会社上場の式典に選んだ』名品「バー」ジャケットの魅力

▶︎【ハーフジップが大流行】大人は“ジュエリー”でラグジュアリーに着るのが正解

▶︎【申真衣さん】トレードマークのヘアを大胆チェンジ「新しい自分に出会いたい」

撮影/長山一樹〈S-14〉スタイリング/長澤実香 ヘア/SHOTARO〈SENSE OF HUMOUR〉メイク/YUMI ENDO〈eight peace〉モデル/申 真衣 取材・文/櫻井裕美 編集/磯野文子
*VERY NaVY6月号『シンマイのジャケット』より。詳しくは2025年5/7(水)発売VERY NaVY 6月号に掲載しています。

*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。