大人の”お疲れ心”に効く!韓国ヒーリングドラマ【おすすめ4選】
新生活が始まり、変化に対応すべくバタバタと過ぎていった4月。迎えたゴールデンウィーク後の5月。しばらくして、ぽっかり心に穴が開いたような、お疲れモードの人も多いのでは? ちょっぴりお疲れの心に寄り添い、ハラハラせずに見られてポジティブマインドに導く「ヒーリング効果のある韓国ドラマ4選」をお届けします。
心が洗われるような清涼感 ドラマ「君は天国でも美しい」




STORY
若い頃の事故で下半身不随になった夫コ・ナクジュンを介護しながら、懸命に生きて来たイ・ヘスク(キム・ヘジャ)。夫を看取ると、後を追うようにしてこの世を去る。気が付くと、地獄か天国へ行く電車に乗っていたヘスクは、無事天国に辿り着く。天国では自分がいたい年齢を選べると聞き、最愛の夫の「今の君が1番きれいだよ」の言葉を思い出し、80歳の年齢のままでいることを選ぶ。意気揚々と同じく天国にいるという夫コ・ナクジュン(ソン・ソック)に会いに行くと、夫は30歳の姿に若返っており・・・
御年83歳になる大女優キム・ヘジャ主演の天国を主題にしたヒューマンドラマ。「人は亡くなった後どこへ行くのか」「天国はどんな場所なのだろうか」そんなふんわりとみんながもっていた疑問を解き明かすような、亡くなった後を描く新しいタイプの作品です。身近な人が亡くなることは悲しいことですが、和解や因果を通し、その悲しみをそっと救ってくれるように描かれる死生観は、疲れた心をそっと癒してくれます。大事なペットがいる人、ペットを看取ったことがある人にとって心に響くエピソードもあり、観る人の経験や立場において共感するエピソードは違えど、ハンカチの用意はマストです。大人の色気といったら韓国の俳優界で1、2を争うソン・ソックですが、このドラマの中では最愛の妻ヘスクを前に優しく微笑み爽やかなムード。いつもと違うソン・ソックを堪能できます。今を懸命に生きることの尊さを教えてくれる、2025年上半期1番温かい韓国ドラマ。
甘酸っぱい一生懸命だった青春を思い出す ドラマ「いつかは賢いレジデント生活」


STORY
インターン研修を終えクリニックに勤めたものの、あることをきっかけにクリニックを辞めたオ・イヨン(コ・ユンジョン)。金銭的に困窮し姉の計らいで、嫌々ながら鍾路ユルジェ病院の産婦人科でレジデント(研修医)として勤務し始める。ファッションが大好きで高校時代同級生だったピョ・ナムギョン(シン・シア)、元アイドルという異色の経歴をもつムードメーカー、オム・ジェイル(カン・ユソク)。頭脳明晰、首席で卒業のAI型模範生、キム・サビ(ハン・イェジ)。個性豊かな同期達、先輩たちに助けられもまれながら、時には生命の誕生に感動し、時には理不尽なことに直面し、失敗を繰り返しながら、懸命に働く、1年目のレジデント達の奮闘記。
大ヒットしたNetflixオリジナルドラマ『賢い医師生活1、2』のスピンオフドラマ。『賢い医師生活』はユルジェ大学病院の40歳を迎える同期の教授たち5人の話でしたが、今回は分院である鍾路ユルジェ大学病院産婦人科の1年目、まだ未熟なレジデント(研修医)達が主役。なのでタイトルも「賢い」ではなく「いつかは賢い」。『賢い医師生活』の象徴的なシーンは、医療ドラマにして、同期達のバンド活動(フル演奏)と食のシーンでしたが、『いつかは賢いレジデント生活』で印象的なのは居室でのシーン。病院に住んでいるかのごとく忙しいレジデント達にとって、居室はいわば家のような場所。個性豊かな同期4人が協力し、ケンカをし、食事をし交流する。ドラマ全体で成長を描きながらも、この部屋での4人のやり取りはブレずに絆を深めていくものとして描かれます。生命が交差する産婦人科という職場。ただの医療ドラマではなく、未熟な彼らが失敗し落ち込み成長する姿に自分を重ね、そして青春に癒される。まるでドラマの登場人物になったかのように没入できる作品です。
家族愛、隣人愛にほっこりする名作 ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」




STORY
1988年韓国で初めて夏季五輪が開催されたソウルは、前年に民主化され国中がお祭りムード。勉強は苦手だけど愛嬌と元気と人一倍の優しさが魅力の高校2年生のソン・ドクソン(イ・ヘリ)は、幼馴染で近所に住む、優しいけれどクールなキム・ジョンファン(リュ・ジョンヨル)、どこか抜けてる天才囲碁棋士チェ・テク(パク・ボゴム)、成績優秀の正統派イケメン、ソン・ソヌ(コ・ギョンピョ)、お調子者のリュ・ドンリョン(イ・ドンフィ)と、賑やかな毎日を送っている。ある日、友人から「ソヌは、ドクソンのことをいつも見ている」と言われ、突然気になり始めるが・・・ 幼馴染5人組と5組の家族を中心に描かれるヒューマンドラマ。
2015年制作の泣く子も黙るヒューマンドラマの名作。今や大スターのパク・ボゴムの出世作と言われ、ほかにもイ・ヘリ、リュ・ジョンヨル、コ・ギョンピョ、イ・ドンフィ、アン・ジェホンなど主役級になった俳優達が出演する豪華なキャスティングも見どころ。1988年のソウルの下町で、貧しくても心豊かに暮らす人々の交流を描く本作は、隣人愛、家族愛が深く丁寧に描かれ泣いては笑っての珠玉のヒューマンドラマです。支え合って笑いながら生きていけばどんなことも乗り越えられる、そう励まされるような力強いメッセージ性があります。本作はヒロインのドクソンの結婚生活から始まり、全話を通して幼馴染の中で誰と結婚したのか、いわば謎解きのようになっている側面も。笑って泣ける展開を楽しみながら、自分の推しが結婚相手なのか?? まるで娘の結婚相手を探すように、ドキドキしながら見守る楽しさもあります。
悪者が出てこない優しい世界観 ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」




STORY
自閉スペクトラム症のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は、ロースクールを首席で卒業し弁護士試験の成績は1,500点以上、IQ164の天才的な頭脳を持つが、就職試験では不合格続き。なんとか一度は不合格になった業界第二位の法務法人ハンバダに、インターン弁護士として就職する。ぎこちない言動ながら、誰よりも粘り強く真摯に被告人の利益を追求し真実を見つけ出していくヨンウに最初は戸惑っていた同僚たちも応援していく。同級生でありながら同期のチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)、純粋なヨンウに魅かれていく訟務チーム職員イ・ジュノ(カン・テオ)、理解ある上司チョン・ミョンソク(カン・ギヨン)、親友トン・グラミ(チュ・ヒョニョン)に見守られながら、ヨンウは奮闘していくが・・・
邪心なく純粋に物事に邁進する尊さ、自分らしさ信じることの大切さを教えてくれる温かな法廷ドラマ。主人公のウ・ヨンウは天才ですが自閉スペクトラム症で人と同じようにできないことが多く、仕事もなかなかうまくいかず、白い目で見られがち。ですが、仕事への情熱は人一倍。信念に沿って、差別や偏見に強く立ち向かい弁護士という仕事を邁進することで、忙しく冷え切った同僚達の心を動かしていきます。失敗することがあっても一生懸命がんばっていれば誰かが必ず見ていてくれる、そんな風に背中を押してくれる「悪者がでてこない、優しい」世界観。不器用ながら自分らしく生きようとするウ・ヨンウとそれを肯定してくれる周囲の人達の関係性は心がじんわり温まります。どうしても人の目が気になってストレスを感じてしまう人に、ぜひおすすめしたい作品です。
この記事を書いたのは・・・
STORYライター味澤彩子
韓国ドラマだけでなくファッション、皇室、美容、カルチャーとさまざまなジャンルを担当するライター。1度ハマるととことん突き詰める生まれながらのオタク気質で、感動する作品に出合うと、スタッフ、俳優、関連する作品を芋づる式に鑑賞し、寝る暇も惜しんで韓流ドラマ三昧。気がついたら、ビジュアル、内容、演出、文化面多方面から語るようになり、韓ドラの1人おすぎとピーコと言われるように。好きな俳優はチュ・ジフン、カン・ハヌル、ソン・ソック。好きな脚本家はイム・サンチュン作家。『隠し味にはロマンス』『私が死ぬ一週間前』『グッドボーイ』をリアタイしながら、『イカゲーム』シーズン3を楽しみにする日々。
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