【鈴木亮平さんのメンタル管理術】「落ち込むなら“今日1日だけ”と決める」
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数多くの作品に出演し、役ごとに違う顔を見せる俳優・鈴木亮平さん。今回、働くCLASSY.世代から集まった“仕事悩み”について「会社員経験がないので、大したことは言えませんが……」と前置きしつつも、まっすぐな言葉で答えてくださりました。
読者からの仕事の悩みに、鈴木亮平さんが答えます

Q1.完璧主義に陥ってしまう
完璧主義なのが悩みです。仕事で上手くいかないことがあると、できない自分が悔しくて過度に落ち込んでしまいます。周りからも「自分に求めるレベルが高すぎる、もっと気楽に」と言われるし、その通りだと思いますが、でも高い目標を設定しないと満足のいく出来にならないし……というジレンマで、結局完璧主義から抜け出せません。どうしたらいいでしょうか(涙)。(テレビ番組ディレクター・26歳)
A1.そのままのあなたが最高です。
「もっと気楽に」的な周りの声は、気にしなくていいと思います。完璧を追い求める、そのままのあなたが最高です。上を目指している人は絶対にいい仕事をすると思うんです。ただ、完璧を求めるぶん、落ち込みも深くなる。嫌な気持ちってすごく記憶に残るので、完璧主義の人は同じ間違いをしにくく、仕事に向いていると思います。でも、クヨクヨした気持ちを次の日まで引っ張っていたら生産性が下がってしまうので、落ち込むなら「今日1日だけ」と決める。完璧な自分を追求するなら、落ち込み方まで完璧にしましょう!(笑)僕もすごく落ち込むタイプですが、徐々に切り替えられるようになってきました。20代のときはそれが難しかったですね。落ち込んだときの切り替え法は、早く寝ること。寝ればリセットされるし、時間が経てばなんとかなる、と思えるようになりました。

Q2.後輩との接し方について
年齢が近い後輩メンバーに対して、成果物への指摘や、お客様とのやり取りについて注意する際に、なかなか思うように言えないことに悩んでいます。その後輩の成長を考えるとちゃんと指摘した方がいいとは分かっていても、年齢が近く普段は仲が良いことから、嫌われたくないなと思ってしまい、遠回しの指摘になってしまう傾向があります。後輩への指導の仕方や接し方で意識していることはありますか?(IT関連企画・29歳)
A2.自分ができなかった頃を思い出してみる。
相手を見て、どう話せば、同じミスを回避できるか、やる意義を伝えられるか、ひとりひとり相手に合わせた方法で接するのはどうでしょうか。あとは、常に相手と同じくらいのキャリアだった頃の自分を思い出して、「私もあなたくらいの頃はできていなかったけれど、こうしたら上手くいったよ」と、素直に伝えてみるのもいいかもしれません。僕がもし後輩だったら、デキる上司を気取られるより、自分の経験を踏まえて指導してもらえた方がうれしいな、と。そして、絶対に人前で言わないことも大切だと思います。相手が恥をかかないような環境で指導する配慮も必要なのかな、と。でも、仕事はやっぱり厳しいものなので、ある程度は自己責任。成長するかどうかは本人の責任と、背負いすぎず適度に割り切ってもいいと思っています。

Q3.自分の意見を通すには
MTGなどの話し合いの場で、自分の意見を伝えることに苦手意識を持っています。特に相手と意見が異なる場合の表現に悩むことが多いです。鈴木さんも俳優としての活動の中で、ご自身の考えを伝える機会があるかと思いますが、その際にどのような点を意識して伝え方を工夫されていますか?(人材サービス・27歳)
A3.相手と自分のパターン、2通りやってみます。
これはもう、日常ですよね。相手と自分の意見が異なった場合は、「そちらのパターンもやるので、僕がいいと思うパターンもやっていいですか?そのうえで選んでください」と提案することにしています。そういうわけにはいかない仕事も多いかもしれませんが、もし許される環境であれば、両方見せてみる。なるべく「自分が間違っているかもしれない」という前提で相手の話を聞きますが、それを踏まえても自分の案がいいと思ったら、「なるほど、分かりました。でもこっちもアリじゃないですか?」と受け入れてから提案します。明らかなリクエストだけど「相談なんですけど」から入っていくパターンもよくありますが、「相談なんですけど、こういうパターンってあります?」と、「それ違う、もっとこうして」と言われるのでは、受け取り方が全然違いますよね。より良い着地点を探るためには、聞き方や伝え方の工夫も不可欠だと思います。
ジャケット 参考商品シャツ¥325,600パンツ¥181,500腕時計¥942,700シューズ¥168,300(すべてエルメス/エルメスジャポン)その他スタイリスト私物
PROFILE
◼︎鈴木亮平さん
1983年生まれ。兵庫県出身。近年の出演作にドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」「下剋上球児」、映画『孤狼の血 [咲牧1]LEVEL2』『シティーハンター』など。映画『エゴイスト』で第78回毎日映画コンクール男優主演賞ほか数々の賞を受賞。
撮影/西崎博哉(MOUSTACHE) ヘアメイク/Kaco(ADDICT_CASE) スタイリング/丸山 晃 取材/坂本結香 編集/越知恭子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年6月号「鈴木亮平さんが、職場の先輩だったら…!」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。