【京本大我ライブレポ】初ライブツアー「BLUE OF LIBERTY」東京公演初日【MCほぼ全文】

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SixTONES 京本大我さんによるクリエイティブ・プロジェクト「ART-PUT」が送る、初のライブツアー『BLUE OF LIBERTY』。2025年6月17日(火)Zepp Hanedaにて、ついに東京公演初日を迎えた本ツアーの様子をレポートします!

クリエイティブ・プロジェクト「ART-PUT」について

アイドルグループ・SixTONESのメンバーとして活動する京本大我により2024年9月3日からスタート。19歳から始めた作詞・作曲や、一眼カメラやフィルムカメラでの撮影を本格的なアート活動として始動させた。その一環として、今年4月23日にリリースしたCDアルバム「PROT.30(プロトサーティ)」では自身が全曲作詞・作曲を手掛けている。

"夢だった”Zeppでのライブ最後の地・羽田

今年5月8日からスタートし、約2か月にわたり行われる初のライブツアー『BLUE OF LIBERTY』は、京本さんが全曲作詞・作曲を手掛けたCDアルバム「PROT.30(プロトサーティ)」を引っ提げ行われます。6月17日時点、名古屋、大阪での公演を終え、残すは東京での本公演(Zepp Haneda)と追加公演(東京ガーデンシアター)のみ。自身が”僕の夢だった”と語るZeppでのライブは、ここZepp Hanedaが最後の地となります。

ミラーボールが光るライブハウス。『BLUE OF LIBERTY』の文字とロゴが白く光るスクリーンの前には楽器が並び、BGMには京本さんが自身のブログやSixTONES冠ラジオ番組のリクエスト曲として紹介していたアメリカのファンクバンド・Vulfpeckの楽曲が。京本さんの音楽へのこだわりを感じる、カジュアルで気取らない空気感が流れます。開演3分前、ミラーボールがブルーに光り会場を青く照らし始めると、ファンから歓声と手拍子が沸き起こり、ムードは急上昇。先ほどまで白く写っていたスクリーンのツアータイトルはピンクに、そしてロゴは青く染まります。京本さんにとって、若さゆえの自由さや初期衝動を意味する大事な色だという”青”に包まれる空間で、『BLUE OF LIBERTY』東京公演がついに開演!

自由な感情をいつまでも忘れたくないという想いが込められた『BLUE OF LIBERTY』

18:00開演。青い光に彩られる会場。サポートバンドのメンバーが登壇しスモークが立ち込めると、背後からライトに照らされた京本さんがシルエットで登場!会場はすぐにバンドの音楽と京本さんの歌声に包まれ、そのスラリとしたスタイルと、バンドの重低音にのせた儚くも芯のある歌声に、観客は息を飲みます。冒頭の「Die another day」では、ビブラートを美しく響かせながら英語詞を歌唱。曲中、照明が当たりついに京本さんの姿が見えると、客席からは割れんばかりの歓声が!上下青のスーツを身に纏った京本さんは、とにかく”眉目秀麗”の一言。ギターをかき鳴らしながら、サングラスの奥から色気たっぷりに視線を覗かせる姿は、京本さんそのものがARTであるかのような美しさでした。

楽曲の世界観に合わせ、カラフルなスポットライトやピンクのネオンで染まる会場。ギターを演奏しながら時折手振りを入れたり、美しくターンを決めたり。自身の音楽のルーツであるロックと、アイドルとしての経験が融合したハイブリッドな演出は彼だからこそできるもの。アルバムの楽曲の中でも”異質”だと表現していた「酒と映画とナッツ」で艶のある美しい声を響かせたかと思えば、訴えかけるような力強さでファンの方を指差しながら歌声を届ける姿も。頭を振ったり、お立ち台に足をかけてファンの近くでパフォーマンスしたり、かなりのハイテンポに合わせ早口の歌詞を見事に歌い上げる姿は圧巻です。ピンク×ブルーの照明がムーディな「RAY」では、ジャケットを脱ぎ黒シャツに身を包んだ京本さんがスタンドマイクで歌い、激しいパフォーマンスを魅せる背後で火花が吹きあがります。ファンへの気持ちが込められた「終わらせぬ世界」は、アルバムのレビューの中で”ライブでファンと掛け合いをしたい”と語っていた楽曲。目の前のファンに視線を向け指を差したり、4回繰り返す「抱き合って 抱き合って」というフレーズで掛け合いを楽しみます。その姿はとても優し気で、「その調子!」と頷くように客席とのやりとりを心から楽しんでいるような姿が見られました。

MCではラジオ用のエピソードを披露?!

京本さんが「Hey!」と声をかけ、始まったMCタイム。サポートバンドのメンバー紹介が終わると、熱気に包まれる会場で「なんかちょっと…アチぃな」と水分補給。ピンクのストローを差したペットボトルで水を飲む姿に、ファンから「可愛いーーーー!!!」の大歓声が沸き起こると「ストローがね?ストローが、可愛いを手助けしてくれている」と照れ気味な京本さん。そしてラジオなどでもたびたび”カオスになる”ことで知られる自身のMCについて、話題が持つのかスタッフにも心配されていたと暴露。「(大阪では)USJ行ったりとかネタがあったんですけど、今日マジでない」と告白。そこで本当はラジオ用にとっておいたという”韓国旅行”のエピソードを披露することに!

弾丸韓国旅行と間一髪だった日本への帰国

「ミュージカル『Once』という作品を今年やらせていただくんですけど、ちょうど韓国でも5月いっぱいで上演していて、これはもうご縁だと思うし、休みがちょうど1.2日とれそうだったので行こう!と思ってプライベートで弾丸で一人で行きまして。みんなX見てたりしたらわかるのかな?行くまでの過程で(Travis Japanの)宮近(海斗)たちがこう…しかも七五三掛(龍也)じゃないんだよね(笑)、宮近と松倉(海斗)と(松田)元太の3人が『俺らもじゃあその時期に韓国行きます!』って。一緒に行くんじゃなくて、同じタイミングで一緒に韓国にいるだけなんだけど(笑)、そういうのをやってくれたりとか。そんなのもあって、韓国に行ったんですよ。舞台を見てめちゃくちゃ勉強になって。で、夕方17時前くらいに終わったのかな。次の日もSixTONES冠番組『Golden SixTONES』の収録があって。あれっすよ。長澤まさみさん(が出演された回)の収録ね?」(ファン:納得したように拍手)

「絶っ対に、人生でいちばん遅れちゃいけない、絶対に飛行機乗って帰らないと!っていうそんな気持ちで、急いで帰らなきゃと思ってアプリでタクシーを呼んで。会場から空港まで30分位って聞いていて、それを見越して飛行機を19時くらいにとってたので意外に時間があるようなないような感じで。タクシーが来たので乗って、行先も(アプリで)指定してあるからもう安心して『英語できないけどいいや』って座ってたわけですよ(笑)そしたらタクシーが出発してもう10秒くらい?いや、10メートルくらいで停車して、ドア開けられたの!」(ファン「えー!?」)

「俺、”足組んでるのが良くなかったのかな?”とか、色々考えたんですよ(笑)”何がマナー悪かったのかな?”とか。でも運転手さんが『目的地ここだよ』って。でもそんなわけないと思って。俺のプライドでその時は翻訳機とか使わずに感情で『それは違う!』みたいなことやってたんだけど、俺がミスってて、アプリ上でタクシーが迎えに来てくれる地点を指定したつもりが、目的地を自分のいる場所にしてたの(笑)。そんなことないっすよね?普通ね。(笑)でも嘘ついてるわけじゃないんだよね、運転手さんも。でもさすがにさ、そこでおかしいと思ってほしいと思いながらも、人生でいちばんの『Please』が出たね(笑)。『(困り顔でお願いポーズしながら)Please! Please!』って。本当に、こんなプリーズ言ったことないってくらい。そしたら向こうは『今実は道がめちゃくちゃ混んでいるんだ』と。だから『30分じゃ着かないかもしれないけど』…あ、これ俺の勘ね?こんなこときっと言ってるんだろうなって(笑)『1時間位、普段の倍くらいかかるよ』って言われて。だとしたらなおさら『Please』って、お願いしたんだけど、『そんなのに付き合いたくない』って感じでタクシー降ろされたんだよ」(ファン「えー!?」)

「やばいよね。もう本当にやばいと思って、(長澤)まさみの顔が頭に浮かんで(笑)」(ファン:爆笑&拍手)「俺は急いで新しいタクシーをアプリで呼んで。そしたらその運転手さんは優しく連れてってくれたけど本当に1時間くらいかかって。で、ギリギリなんとか空港に入って、出発直前の宮近たちを捕まえて、写真撮って、『バイバイ〜』って。で、俺も数十分語には乗って行ったんだけど。なかなかすごい経験じゃないですか?その場で降ろされたんですよ、俺。やばいよね(笑)」と間一髪だった弾丸旅行エピソードを披露した後、

「…どうだった俺?…長い?行ける?(松村)北斗よりは長くないよね?!」と”きょもほく”でファンを沸かせます。これくらいのサイズだったら大丈夫だよね?ラジオでいけるよね?(ファン「いけるー!!」)まぁラジオで聴いたら初めて聞いた感じの反応お願いね?(笑)なんか練習してたってダサいじゃん。(ファン:笑)と、そんなことでございました!俺のMCなんとか乗り切ったな~!」と安堵の表情を見せる京本さんでした。

後半戦のために京本さんが衣装替えをする”お着換えタイム”中では、バンドメンバーに何をしてもらうかという話題に。大阪公演では京本さんの”楽器を使わないでくれ”などの無茶振りなリクエストによりめちゃくちゃなことになっていたと吐露。「今日も僕仕込んできました!」という京本さんに、バンドメンバーが「お?お?」と反応します。京本さんが「どうぞ!」と紹介すると、下手の舞台袖からキャスター付きのワゴンが自走で登場。すると、舞台袖のオノデラさん(ラジオで紹介されたファンおなじみのライブスタッフさん)に向かって『おいおいおい!なんでこないんだよ!俺タレントだぞ!』とツッコむ京本さん。ワゴンには小学校の音楽で使っていたような小物楽器が載っています。今日の京本さんの”お着換えタイム”中は、この楽器を演奏してもらおうという話になり、一つ一つ楽器を紹介し始める京本さん。

”すず”を手にとり、「このメリケンサックみたいなやつの名前なに?」と問う京本さんに、「すず!」と教えるファン。「…すず?え、これすずっていう名前なの?!普通すぎない?!」と天然な(?)発言も。一通り楽器の紹介を終えた所で、まだタンバリンを手にしていた京本さんに、ファンが「大我君タンバリン!」と発言。すると「『大我君タンバリン♪』じゃないんだよ!俺は着替えてくるんだよ!(優しい口調で)じゃあね?…え、なになに?『タンバリン頭に載せて?』何そのオーダー!?」とツッコミながらも「どっちがいいの?黄色?青がいいの?青いタンバリンを俺が頭に載せるのね?わかったわかった…はい』(青いタンバリンを頭に載せる京本さんに観客は大歓喜)と、サービス精神旺盛な京本さんは王冠を被った王子様のように美しく…。その後バンドメンバーに“Thanks, Zepp”をテーマに演奏するようリクエストをし、舞台袖に捌けていくのでした。

バンドメンバーが即興演奏で盛り上げる中、アシンメトリーのノースリーブにピンク×紫のカーディガンを羽織った京本さんがステージに登場。ノースリーブから覗く胸元にはボディシール、そして手には黄色のタンバリンが。舞台袖で様子をしばらく見ていたという京本さんは、「今日は事故ってたね。人の事故大好きなんですよ」とドS発言。(イヤモニでスタッフから指示があり)「お、今15分喋ってるって!最長かな?俺の韓国話がまぁまぁなサイズ感あったから」(ファン:笑)「…や〜いいっすね。こんな空気感で後半戦いけそうでしょうか…?」と絶妙な空気感の中、後半戦へ。

終始、みなさん体調大丈夫ですか?とファンの体調を気遣う京本さん。「みんな、クーラーは感じる?」と問いつつ「.…何、今の質問。クーラー感じる?って」と自分で自分にツッコミ。「涼しいよー!」と返すファンの声に、「寂しい…?」と聞き間違い。「大我は暑いー?」と聞き返すファンに、「俺は…みんなのおかげですごい暑いよ」と一言。「フゥーーーー!」と歓喜の声が上がる中「なんて言うんだろう…汗だくっていうか?(狙ったような顔つきで)」と言うものの、そこまで盛り上がらず「あ、これに関しては『キャー』はないんだ、俺の中で汗だくってエロかったんだけど」と再びファンを沸かせました。

「SixTONESみたいに50分とか喋ってたらZepp使わせてもらえなくなっちゃうからな」と切り出し次のパートがスタートし、その後2度目のMCでは「みんな楽しんでますか?」との問いかけに対し、一斉に思い思いの言葉を叫ぶファンの声に耳を傾けます。耳に手を当てるポーズに「可愛いーーーー!!!!」との声を浴びながらも「ん…?大好きだって?」とファンの声を拾うと「俺…」と言いかけ、「あ、なんでもない」「ミスった~」とキュンセリフを期待されるプレッシャーでタジタジに。「言わなきゃいけなくなっちゃうよね」と呟き、それでも求めるファンに「わぁキツイ!!!!そういうの言いたくなくて曲作ってんのに!!!だって今までの公演では(キュンセリフを)言ってないんだよ?俺」と返しつつ、「いいの?争いが起きるよ?!『私言われてないんだけどなぁ』って」(『内緒にする!』とのファンの声に)「『内緒にする』?!嘘つけ!!絶対言うだろ?」とツッコミながらも、最終的には「あーもうわかったよ、”大好き。”」としっかり応えてくれるアイドルな京本さんなのでした。

「キッツ―――!!!(笑)そういうの言わないようにライブハウスにしてるんだけどね~。まぁしょうがないか、楽しくなっちゃったということで」と切り替え水分補給。またもや「可愛いーーーー!!!」「大好き!!!」の声を浴び、「あ、良いんだね?その”大好き”を言い合うだけの関係性で。形はいらないんだね?形式は」と言いつつ「…俺は何をいってるんだ?!」と我に返った様子。「後半戦いきましょうか」と仕切り直すとファンからは「えーーー」と落胆の声。腰に手を当てながら「うーん、そうだよなぁ。気持ちはわかるんだよね、すごい。俺も”まさみ”に置き換えたらさ。あの収録一生続けと思ったし」とファン心を吐露しつつ、「歌で届けますので、ちゃんと受け止めてください」と後半戦をスタートさせました。

後半では初となるドラム演奏も

黒のジャケットにオレンジのパンツスタイルというストリートファッションの京本さんは、初となるドラムプレイを披露したかと思えば、赤いライトが光るパンキッシュなマスクを着け激しく歌いステージを駆け回り、次々に新鮮な姿で魅了します。「ラストスパートいけるかい!?」とスタートさせた「Prelude」では、「その調子でもっとーーー!!!」と全力で呼びかけ、サビではビートに合わせジャンプ。ファンにもマイクを向け、会場との一体感を味わいます。”30歳の今を詰め込んだ”というアルバムリード曲「滑稽なFight」の爽やかなギターサウンドに載せられた歌は、京本さんの心の声を聞いているよう。サポートバンドとの絡みも見られ、足元でしゃがんで演奏する姿はバンドマンさながら。最後のワンフレーズ「 そう 僕なりの Fightで」は、マイクを通さず生の歌声を披露し、ライブならではの魅力が詰まっていました。

ファンとの一体感を味わうアンコール

ファンの”大我コール”に応え再びステージに現れた京本さんは、ライブツアーグッズのTシャツ×ダメージワイドデニムにスニーカーのカジュアルなスタイル。最後はライブハウスらしくタオルを振ったり、ファンと交互にフレーズを歌い合ったり…そこにいる全員が一体となり”今この瞬間”を全力で楽しみます。「ありがとう」というファンの声に「ありがとう。いっぱいの”大好き”受けとめました。愛、ありがとうございます。いつかまた大きくして返しますので!」と感謝を伝え、東京公演初日の幕を閉じました。

取材/中村 美貴