元衆議院議員の金子恵美さん(47)夫の宮崎謙介さんとは円満も「仏の顔は3度はありません」

政治評論家やコメンテーターとして大活躍されている金子恵美さん。凛とした眼差しや、聡明でハキハキとした語り口調はテレビで拝見する通り。インタビュー中はとてもチャーミングな一面や、豪快な一面など、様々な表情を見せ、スタッフへの気配りも欠かさない。そのお人柄に、女性ファンが多いのも納得。先日結婚10周年を迎えられた宮崎謙介さんとのユニークな日常のやり取りも必見です。(第1回/全3回)

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金子恵美さんprofile

1978年生まれ。新潟県出身。早稲田大学卒業後、新潟放送勤務を経て、村長だった父の意志を継ぎ2007年に新潟市議会議員選挙に立候補し当選。その後、2010年に新潟県議、2012年に衆議院議員となる。2015年に同じく衆議院議員だった宮崎謙介さんと結婚を発表し、翌年男児を出産。10年間の議員生活を経て、政治家を引退し、現在は政治評論家やコメンテーターとしてメディアで活躍されているほか、企業顧問としても精力的に活動。

1週間分のコーディネートを夫の宮崎に組んでもらっています

STORY編集部(以下同)ーー金子さんの衣装は全て宮崎さんが選んでいらっしゃるそうですね。

夫の宮崎は私と違ってファッションが大好きで、美容室に行くとまずは女性誌を読むんですよ。女性の洋服はいま何がトレンドなのかとか、やたら詳しいんです。車に一緒に乗っている時も、窓からオシャレな人が見えると「ああいう格好や小物使いいいね」とか言ってきたり「もっと女性誌読んでみたら」と薦めてきますね(笑)。

毎週日曜日には、宮崎に翌日〜1週間分の仕事着を大体4〜5体、靴やアクセサリー含めてトータルでコーディネートを組んでもらっています。討論系の番組だったらキリッとしたシャツやジャケットにしようとか、シーンごとに考えて選んでくれていますね。私がつい楽な格好ばかり選んでしまうので、プライベートの普段着も全て宮崎チョイスなんです。男性としてはやっぱりお出かけの時にはオシャレして欲しいと思うみたいで、旅行の時はこれ着てね、とか自分の買い物ついでに私の服も色々と買ってきてくれます。やってくれるならありがたいなと思っていますね。

ーー大変お忙しい中で美貌を保つ秘訣や、美容に関して意識していらっしゃることはありますか?

ストレス発散は晩酌をするか、マッサージチェアに座るくらいですね。美容のこととなると本当に何も語れないんですが、唯一テレビに出る前にヤーマンの電気バリブラシを頭にあてています。ただでさえテレビは3割増で大きく映ってしまうので、やるとやらないのとではかなり違うと思っていて。これも実は最初にやり始めたのは宮崎なんですよ。自分で使った後に、一生懸命、顔の右と左の違いを私に見せてきて(笑)、確かにすごいね、っていうことで使い始めたんです。いわゆる“美容男子”なんですかね?美容ドリンクっていうかサプリみたいなのも彼が買ってきて、私にも飲ませてきますね。

息子を学校に送るまでの朝の時間が家族の大事な時間

ーーご夫婦でのルールはありますか?

長年連れ添った夫婦でも、親になっても、女性と男性であるという意識を忘れないようにしたいということで、宮崎は決して私のことを「ママ」とは言わないようにしているらしいです。それを聞いて私も宮崎のことを「パパ」とは呼ばないようにしています。お互いの呼び名ですか?めいちゃん、けんちゃんって呼び合っていますよ。恥ずかしいな(笑)。
あとは何か言いたいことがあったら、お互い心の中に溜め込まないで必ず言い合うようにしています。溜め込むと絶対いつか爆発してしまうので「芽は早いうちに摘もう」がルールです。

家族のルールとしては、朝食はみんな揃って食べることにしています。どんなに忙しくても前日遅くまで仕事でも、朝は家族3人で顔を合わせて、息子の学校のことなども朝食を食べながら共有しています。夜の時間帯はなかなか話す時間が取れないので、朝食後は夫婦揃って息子を最寄りの駅まで送るようにしています。夫婦だけで話したほうがいいなってことは、息子を送り出してから、車の中で話し合ったりしていますね。宮崎が前日遅くまで仕事で疲れ切っているなって時は、朝ごはんは息子と2人で済ませるけど、出発直前には宮崎を起こして息子を送ったり。体調やスケジュールによってお互い配慮しながらも、なるべく朝の時間でコミュニケーションをとるようにしています。

家事育児の分担については、ルール化するのではなく、自然と自分が好きなこと・得意なことをお互いやればいいんじゃないかと思っています。ゴミ捨てはお互いが気になった時にやりますが、料理は宮崎が、洗濯は私がやっていますね。たまに洗濯に失敗して、宮崎のTシャツを2割くらい縮めてしまったりもしているんですが、私が無心で洗濯をするのが好きと知っているので、特に文句も言われずにやらせてもらっています(笑)。気をつけているのは、相手がやってくれたことを当たり前とは思わないようにすることです。「おいしいね、ありがとう」を言われて嫌な人はいないし、何度言ってもいいですよね。

女性問題の自粛期間中に、夫の宮崎は料理の腕をメキメキと上げていました

ーー元衆議院議員の宮崎謙介さんと結婚10周年を迎えられました。宮崎さんの女性問題が世間を騒がせたこともありましたが、どのように乗り越えられたのでしょうか。

宮崎の騒動があった時、私は産後2ヶ月で仕事復帰していて議員宿舎に私の父と母が手伝いに来てくれていたんです。日中私は仕事でいないわけで、自粛中の宮崎は私の両親と過ごすという、なかなかなシビアな状況になりましたね。当然気まずいし、会話と言えば3食どうするかってことくらいしかきっかけがなかったらしく、宮崎は私の母と、2人で一緒にキッチンに立って料理をしていました。女性問題があったばかりなので、母はやっぱり思うところがあるわけですよ。そのわだかまりみたいなものを、料理という共同作業で徐々に解きほぐしていけたところはあったと思います。「お義母さん、今日の夕飯何にしましょう」とか言いながら一緒にスーパーに行ったり、息子の離乳食を作るときも母のアドバイスを聞きながら一緒に作っていたので、どんどん料理の腕が上がっていってましたね。

私は宮崎と自分の母との板挟みというよりは、自分が日中いないので申し訳ないというか、後ろめたさがあって。宮崎と母が互いに胸の内は言い合えない分、私が母の話を聞いてあげて、少しでも消化してあげられたらと思っていました。私の父は、逆に彼に理解を示していたのでそこが緩衝材にもなっていましたね。父も政治家でしたし、政治家に対してのリスペクトや、本当は良くないですけど昔はそういう女性問題も政治家の中では日常茶飯事だったという一定の理解はあったみたいで。宮崎と父が男同士で話せたのも良かったみたいです。

うちはお互いが政治家だったから大事になりましたけれども、大なり小なりどの家庭でも問題はあると思うので、私としては「そんなもんか」という感覚でしたね。報道された2回は私が許してあげたという感じになっていますが「仏の顔も3度まで」ではなく「仏も3度目はないよ」というのは強く言っています。ただ実は私は、回数というよりも、対話がしっかり出来て関係を再構築できるかどうかの方が大事だとは思っています。あと、ここだけは譲れない、みたいなポイント誰しもあるじゃないですか。そこを超えていないかどうかも見極めますね。過去の騒動はその範囲内だったと言うと変ですが…。1回目に関しては政治家に起こり得るハニトラ的な、まあ想定内というところだったので。これが内容が深刻なものだったり、子どもを傷つける、あるいは私の尊厳を損なうようなものであった場合はもう無理、となっていたかもしれませんね。もう一度関係を再構築するエネルギーが自分にあるならば、本気で向き合って話はしたいって思う派ですね。

でも1回でもそういう事があったら生理的に無理、って人もいますよね。私の決断の時も「これが正解みたいに言わないで」って声もありました。それは本当に人それぞれの価値観というか、考え方次第ではあるのですが、もし同じような状況で迷っている人がいるならば、こんな考えもあるんだなって思ってもらえるのはいいかもしれません。

我が家の場合、子どもが0歳で起きたことだったので、私が別れると決めたら、この子は父親を失うことになるわけじゃないですか。ただ、生まれたばかりのこの子には当然判断ができないし、いまの私の判断が子どもにとって良い判断かなんてわからない。そう思うと、この子が大きくなって判断できる時がきたらこの子自身が、父親に対して判断すればいいと思ったんです。「僕はこのお父さん嫌だ」「お父さんと一緒にいるお母さんを好きになれない」そう言われたら、その時の判断です。こう言うと「子どもに責任を押し付けて無責任」と言われることもありますけど、私にとってこれがあの状況でとれるベストな選択肢かなと。

色々あったけれども、宮崎とはお互いを補完し合えるパートナーです

ーー金子さんから見て、宮崎さんはどんなパートナーでいらっしゃいますか?

宮崎と仕事をした人や彼の友人、彼をよく知っている人が理解してくれているのは、まず、根がすごく人間的に優しいということ。思いやりがある人間ですね。私にとっては補完し合えるパートナーだと思っています。私が突っ走ってしまうところを、ブレーキかけてくれたり、私以上に私の体の気遣ってくれたり。私は大きな方針を打ち出すのは得意ですが、細かい実務とかあまり得意ではなくて。宮崎はそこを全部拾い上げて、実務的な色んなスケジュールの細かい調整などをしてくれます。なので、私にはとても合っているというか、お互いにないものを補い合っていると思っています。

ーー妻の身体を気遣ってくれる旦那さん、とても理想的です。ご結婚される前からだったのでしょうか。

妊娠した時からですね。特に、切迫流産でもう絶対安静で動けなくなった私を見た時に、妊娠出産というのはそれくらい繊細で、何が起きるかわからない、無事に出産できることはそれはもう奇跡なんだってその時に分かったと言っていました。やっぱり男性は何か起きてからでないと、リアルには感じられないのかもしれませんね。
普段から、宮崎は私が自分からなかなか病院に行かないことを知っているので、ちょっとでも体調を悪そうにしていると、メンテナンスの時間を無理やり作るというか、マッサージを予約してくれたりするんです。

夫婦ともにもういい歳なので、お互いに気遣い合うようにはしていますね。夫は今謎の湿疹が体に出ているんですけど、皮膚科に行ってもなかなか治らないので、別の病院でも診てもらった方がいいよって行ってもらったりとか。私も最近、これは更年期なんだと思うのですが、動悸が出始めましたね。ちょっと急いだり早歩きした時とか、生放送中でも、あ、きたなってわかるくらい急に心臓が飛び出そうなくらいドキドキするんです。そういう、年齢とともに付き合っていかなくてはならない体調不良をまずは受け入れるようになりましたね。息子のためにもあと10年はちゃんと元気でいたいので、夫婦でお互いを気遣い合いながら健康でいたいですね。

衣装協力:ワンピース¥21,000ニット¥12,000パンプス¥35,000(すべてバナナ・リパブリック)イヤリング¥6,820〈イットアトリエ〉ネックレス¥59,400〈アナプノエ〉バングル¥363,000ダブルフィンガーリング¥49,500〈ともにモニス〉ブレスレット¥8,580〈サローネ サーティ〉リング¥22,000〈ミチ ウィルウェイ〉(すべてフォーティーン ショールーム)

SHOPLIST
バナナ・リパブリック br_info@bananarepublic.jp
フォーティーン ショールーム 03-5772-1304

撮影/中田陽子 スタイリスト/栗尾美月 ヘア・メイク/陶山恵実 取材/渡辺景子

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