『女王の教室』や『14歳の母』など、子どものころから圧倒的な演技力で、多くの人々の心をとらえてきた志田未来さん(32)。常に仕事モード全開で余裕がなかったという20代を経て、30代を迎えた今は、自分にも周りにも広い心を持てるようになったといいます。ほかにも、大人になったことで人生観に変化はあったのでしょうか。志田さんが大切にしている価値観や、最近のプライベート事情についても語ってもらいました。

大人になって、オンオフの切り替えがうまくできるようになった

――子どものころから活躍してきた志田さんも、いまや30代の大人の女性ですよね。ご自身でも「大人になったな」と思うことはありますか？

20代半ばくらいから、オンオフの切り替えがはっきりできるようになってきましたね。以前は、家に帰ってからも台本を広げてしまって、うまく仕事モードから抜け出せなかったんです。今は、現場でしっかり集中して、家ではゆったりオフを楽しむという、メリハリのついた生活ができるようになりました。

――たしかに、オフのときも気を張っていると、逆に仕事のパフォーマンスが落ちる気がします。

それに、最近は仕事中にも余裕を持てるようになって、撮影の合間に共演者の方やスタッフさんたちと、いろいろお話しできるようにもなりました。年齢を重ねたことで、オンもオフも自然体でいられるようになってきたんだと思います。

忙しいなかでもなるべく自炊を。好きな料理は「お味噌汁」

――現在、ドラマで「料理大好き女子」を演じられている志田さんですが、Instagramを拝見すると、ご自身も料理教室に通っていますよね。

そうなんです。ただ私は、料理が好きというより、おいしいものを食べるために作っているだけなので（笑）。あまり手の込んだものはできないんですけど、なるべく家で自炊するように頑張っています。

――ちなみに、ご自身が作るなかで、とくに好きなメニューはなんですか？

お味噌汁ですかね。自分で作ったものを飲むと、なんだかほっとするんです。とくにこだわりがあるわけではないんですけど、出汁と味噌を好みの塩梅にできるのが、自分で作る醍醐味だと思います。

――お味噌汁は、人によって微妙に好みの味が違いますもんね。具材はどんなものを入れているんですか？

とりあえず、冷蔵庫に余っているものを入れています。お味噌汁には、どんな具材でも合うと信じているので（笑）。この間、つくねを入れてみたら、すごくおいしかったですよ。朝ご飯は、お味噌汁とご飯だけで済ませてしまうことも多いです。

散歩が大好きで、夏にはリカバリーサンダルが欠かせない

――ドラマでは、北くんという美青年の虜になってしまう役ですが、志田さんご自身が今、愛してやまないものは何ですか？

ウーフォスのリカバリーサンダルですね。私、歩くのが大好きで、ふだんからよく散歩をしているんですけど、ウーフォスは膝に負担がかからなくて、すごく楽なんです。旅行先でたくさん歩いたときも、ぜんぜん疲れませんでした。ここ何年も、夏にはウーフォスしか履いていないと思います。

――たしかに、30歳を超えたあたりから、ヒールや厚底では歩き続けるのが大変になってきました…。

徐々に腰にも来るようになりますよね（笑）。歩きやすい靴を履くことが、自分のコンディションを保つことにつながると思うので、みなさんにもおすすめしたいです！

自分が納得していれば、どんな選択肢でも正しい

――そんな志田さんと同世代のCLASSY.読者は、「どんなキャリアを築くか」や、「仕事と家庭をどうやって両立するか」など、いろいろと悩みも多いのですが、志田さんから何かアドバイスはありますか？

自分の好きなようにしたらいいと思います！　私は、自分も周りも「本人が納得していればその選択肢が正しい」という考え方なんです。悩んでいるなら、無理に行動しなくてもいいかもしれませんし。自分の心に正直になることが、何より大切だと思います。

――最後に、20年以上第一線で活躍している志田さんが思う、「求められ続ける秘訣」について教えてください。

私はいつも、「スタッフさんたちに、また一緒に仕事をしたいと思ってもらうこと」を目標にしてきました。やっぱり、同じスタッフさんに何度も呼んでもらえるのって、すごくうれしいことなんですよ。もちろん、求められている以上のものを返さないといけないというプレッシャーもありますけど、私はその緊張感もけっこう好きなんです。それが、子どものころからずっと意識し続けてきたことですね。

撮影／木村敦（Ajoite）　ヘアメーク／菅井彩佳　 スタイリング／千本松良枝　取材／近藤世菜　編集／越知恭子