異次元の美しい髪の裏側には…【ヘアパーツモデル】のこだわりと“想像ナナメ上”な日常が!

髪の毛だけで人を魅了する異次元の美しい髪の毛を持つヘアパーツモデルの鈴木真奈さん。つややかな美しい髪の毛は、シルクのような触り心地で思わずずっと触りたくなってしまうほど‥その美髪には、知られざる秘密がありました。なぜ、彼女はヘアパーツモデルになろうと思ったのか?そして、髪で人を魅了するための努力とケア方法に迫ります。

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鈴木真奈さんプロフィール

日本で唯一の髪専門モデル事務所「Silk Hair Parts Model Agency」代表。ヘアパーツモデルとして活動し、その美しい髪と徹底したケア習慣には定評がある。また、毛髪診断士の資格を持ち、髪に関する深い知識を生かして、化粧品の監修・開発・プロデュースも多数手がけている。テレビや雑誌などのメディア出演も多く、髪の魅力を通じた表現を追求し続けている。近年は後進の育成にも力を入れ、撮影現場での実践的な指導を行うなど、人材の発掘と育成にも尽力している。

なびかせるとシャンプーが爆売れ!知られざるヘアパーツモデルの仕事って?

撮影での一枚(本人提供)
髪の毛をなびかせる仕草はまるでアートのよう(本人提供)

私は通販番組にもよく出演しているのですが、私が髪をサラサラとなびかせると、その瞬間にシャンプーが爆売れするんです!やりがいを感じますね(笑)。いつまでもプロ意識をもって維持しなければと、常に緊張感をもって取り組んでいます。通販番組では目上の方がよく見ているので、前髪の立ち上がりにフォーカスすることもあるので、ヘアパーツモデルとしては珍しいのですが、ふわっとした印象作りのために前髪を作っています。

印象的だったヘアの撮影、いくつかありますよ。

真冬の時期の撮影に、チューブトップ姿のまま巨大なブロアの風を長時間受け続けた現場が印象に残っていますね。スタジオ内がとても寒く、やっぱり翌日は風邪をひいてしまいました(笑)。他にも、シャンプーのCM撮影の現場にシャワーがなかったり(笑)。洗面所で簡易的に髪を洗い、撮影後はタクシーに乗り、ホテルで髪を整え直すというハプニングもありました。

芸能事務所の社長に「切ろう」と言われていたものの愛着で切れず、この世界へ

75cmの長さを誇るつややかな鈴木さんの髪

学生時代に読者モデルの経験があり、結婚して子育てが落ち着いたタイミングで芸能事務所に所属しました。当時の髪の長さは、65cm。社長からは「髪が長すぎて役柄に合わないので、仕事が決まらなければ切ろう」と言われていました。しかし、髪に強い愛着があり1年間努力した末に「ならばこの髪を活かす仕事をしよう」と思い、ヘアパーツモデルの道に進むことに。その後、日本で唯一の髪専門モデル事務所「Silk Hair Parts Model Agency」を設立しました。ヘアパーツモデルの条件は、髪の長さが65cm〜75cmまで。80cm以上はテレビに映る際に枠に収まらなくなってしまい、長すぎても短すぎても良くないためこの長さと決まっています。

祖母に髪の毛を褒められたことが自分のアイデンティティに

髪の毛がショートだった頃のお写真
ドレッドヘアにしていた頃のお写真

小さい頃に、祖母から「あなたの髪の毛の色は、カラスの濡羽色ね」と褒められたことがあり、そこから髪に対して意識をするようになったのかもしれません。祖母も80代頃まで髪の毛が黒々としていて、椿オイルをずっと愛用していたので私も祖母を見習って愛用しています。ヘアパーツモデルになる前は、ショートヘアやドレッドヘアにしていた時期もありました。実は、人生に1度だけ髪の毛を染めた経験もあります。19歳の頃に周りの友人が茶髪にしていたので、思い切って茶髪にしました!でも、その時に肌が白い自分には黒髪が一番似合うなと思い、そこから一度も髪の毛は染めていません。

髪のことを第一に考えたヘアパーツモデルのリアルな日常

ブラシは目的に応じて30本以上使いわけ

圧巻の30本のブラシ!(本人撮影)

以前、雑誌で「ブラシマニア」として特集されたこともあるくらい、ブラシにはこだわっています。目的に応じて30本以上を使い分けていますね(笑)。
スタイリングにはテールコームを、頭皮ケアにはパドルブラシを、トリートメントの塗布には、プラスチックのコーム、艶出しには柘植櫛、動物毛など目的に応じて最適なものを選んで使用をするようにしています。

撮影の合間にも、携帯しているブラシで頭皮マッサージ

今回の撮影の合間にもポケットサイズのマッサージ用ブラシでマッサージをする鈴木さん。ちょっとした時間や移動の合間にマッサージをするんだとか。

また、朝晩の頭皮ブラッシングを習慣にしています。クッション性のあるパドルブラシを使用し、「美髪のツボ」である側頭部・頭頂部・後頭部を優しくマッサージするようにブラッシング。手でツボ押しもしますが、手が疲れると感じる時は電動マッサージャーも併用しています。ポイントとしては、無理に力を入れず、心地よい程度の強さで「ほぐす・ゆるめる」感覚が大切です。痛いマッサージはかえって頭皮を傷つけるので逆効果です!

意外かもしれませんが、髪の毛よりも「頭皮ケア」を重視しています。髪は「死んだ細胞」なので、いくら髪の毛自体をケアしても修復には限界があって、髪の毛を傷めないための頭皮ケアが重要だと思っています。

ブラウス¥15,950(トラッツォドンナ/kokode.jp)

髪は余った血でできる!タンパク質は1日120gを目安に

これが美髪弁当!(本人撮影)
おやつには、白髪予防のナッツや免疫力を高めるなつめなどを常備(本人撮影)

髪は余った血でできているため、外食をなるべくせず、自炊を基本として普段の食生活を大切にしています。添加物の多い食品や揚げ物は控え、たんぱく質を中心にバランスよく摂取。1日のタンパク質摂取量は120gを目標に、肉・魚・卵・乳製品・豆類を意識しています。白髪予防には、青魚・ナッツ・乳製品を取り入れ、東洋医学の視点から「黒い食材(黒豆・黒胡麻・ひじき等)」や「赤い食材(棗・枸杞)」も積極的に取り入れています。撮影現場に自分で作ったお弁当を持参することも多いのですが「美髪弁当だ!」と撮影スタッフにウケて、急遽お弁当も撮影しプロモーション動画内で紹介されたこともあります(笑)。

育毛の観点から、亜鉛・ヘム鉄・マルチビタミンのサプリメントも普段の生活に取り入れています。体の内側からも髪を育てる意識を持ち、トータルケアを意識。また、髪にも水分が必要なので、アルコールは基本的に飲まず自らブレンドした薬膳茶を飲み、水分を摂ることを心がけています。夏などでも、氷の入ったものは体を冷やすので基本的に飲みません。

食費について聞かれることもありますが、先行投資が大事なので食費は気にしないようにしています。そのおかげか、骨がしっかりとしていて健康診断などで先生から骨密度が高く、20代並みの骨密度とのことで大変驚かれました(笑)。先行投資をしたおかげですね!

月1の美容院では1㎝だけヘアカット、先月と変わらない状態がキープできているかを答え合わせ

美容室には、答え合わせのために1ヶ月に1回、年12回通っています。「1ヶ月前と毛質が変わらない状態でいること」が目標なので、1ヶ月に1度毛質のダメージの確認と毛先を1cmだけ切るために美容室を利用します。カット以外には、月に1回美容室でプロの方にお願いをしてヘッドスパを受けています。自宅ケアでは得られない炭酸シャンプーやスパニストによるハンド技術がとても魅力です。

いちばん大事にしているヘアケアは…睡眠!

オーダーメイドの枕(本人撮影)

ヘアケアでいちばん大切にしていることは、「睡眠」です!

どんなに良いケアアイテムを使っても、睡眠が不十分では効果が半減してしまいます。東洋医学では、23時~1時は「肝」の時間帯とされ、血液を蓄え、解毒・回復を促すとされています。私はこの時間には就寝し、照明やスマホを控えた静かな環境で眠るよう心がけています。枕の高さは、首肩の血流に影響し、髪にも心配なのでオーダーメイドしたものを使っています。枕カバーは、厚すぎず肌にやさしい19匁の川俣産シルクを使用。ナイトキャップもシルク製で筒状のものを使っています。シルクはアミノ酸で構成されており肌や髪との相性は抜群!「寝ながらトリートメント」の効果があると感じています。

こんなことまで?毎日の排水溝チェックで髪の状態を観察

普段の生活でその他に気を付けているのは、まずお風呂場の排水溝にある、抜けた髪の塊です(笑)。必ず毎日確認します!抜けた量が適切か、自然に抜けた髪かどうか?切れ毛ではないか?など、日々髪の毛の状態を意識しながら生活をしていますね。お風呂は基本的に寝る2時間前に済ませるようにしています。例え100%乾かしていたとしても、髪の芯の部分は冷えているように感じてしまいます。それと、髪用のタオルは30回程度洗ったら新しくするようにしています。洗濯により生地がうすくなり、吸水性が落ちるからです。吸水性が落ちたタオルだとどうしても、ギュっと絞りたくなってしまうので、常にふわふわのタオルを使うようにしているのも拘りですね。

それから、筋トレもキレイな髪をキープするために大事にしている習慣です。成長ホルモンの分泌を促すことで、髪や頭皮の若々しさを保つことに繋がります。美容全般においてですが、「ストレス」は最大の敵だと思っているので、なるべく溜め込まないように心掛けています。

無人島に1つだけへアケアアイテムを持っていけるとしたら…「日傘」!

ヘアケアで睡眠と同じくらい大事なのは日焼け対策です。頭皮がやけると白髪のリスクも高まりますし、要注意ですね。同じところにずっと光が当たらないように分け目を定期的に変えています。

日々、紫外線を避けながら生活しているので、昼間は外食でもテラス席では絶対に食べません!家族で出かける時も紫外線を遮断したお店じゃないとダメですね(笑)。電車やバスに乗るときは、日光の日差しが一番当たらない真ん中に立つようにしています。出かけるときは、完全遮光の帽子と傘、サングラス、マスクで徹底対策。帽子の中に髪の毛を全部入れるので、家族には「正体不明」と笑われますが、髪でお仕事をしている以上、髪を守ることはプロとしての責任ですね。バスや電車の車内では、エアコンの乾燥から守るため、ショールを巻いていますよ。ますます正体不明に(笑)。

白髪ができるまでは現役で活躍したい

白髪ができるまでは、現役で活動し続けるつもりです!現在44歳ですが、白髪はまだありません。遺伝的な要素も大きく、祖母も60歳時点で黒々とした髪でしたね。生活習慣と体質の両方が影響していると感じます。ただ、白髪が出てきたら、引き際かなとも思っているので、できるかぎり、現役でいられるように気をつけられることはやっていこうと思っています。

撮影/当瀬 真衣 取材/能美黎子

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