SixTONES・松村北斗さん(30)「大人って何でこうなんだろう?と思っていたことが理解できるようになった」
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	30歳という節目の年に、映画『秒速5センチメートル』で初の単独主演を果たした松村北斗さん。「“初めて”は一度きりだから、ちゃんと『嬉しい』や『運命だな』という感情を覚えていたい」と話す松村さんの、等身大のインタビューを公開します。
『秒速5センチメートル』をいい思い出にしてくれたら
6月に誕生日を迎えて、30歳になったものの、「30代だ!」と意気込んだことは正直なくて。でもここ数年は30歳に向かうにつれて「大人ってなんでこうなんだろう?」と思っていたことが理解できるようになってきました。いつかの父親のことが理解できたり。大人だからってなんでもかんでも正解がわかるわけでもないし、万能じゃないなっていうことも。
年齢のことは特別意識していないですけど、30歳になって最初に世に出るこの作品(映画『秒速5センチメートル』)が単独主演だっていうことには何かの縁を感じましたね。“単独主演”をやることが夢だったかっていうとそうではなかったんですけど。でもいざそれを目の前にすると“初”って人生で一回しかないから、何も感じないのはもったいないなって。ちゃんと自分の中の「嬉しい」や「ありがたい」、「運命だな」っていう感情を覚えていようとしています。
もともと目標はガチガチに立てないタイプ。だから仕事を始めた頃とはまったく違う場所にいるというか。まあその頃憧れているものや、好きなもの、夢みたいなものもあったりしたんですけど、それとは違う方向に進んでいて。目標を明確にしすぎると、例えば右にガーッて進むと、あ、右じゃなかったってなったときに結局どこにも進めなかったりするから。まあ、でも日々目まぐるしいから考えている場合じゃないっていうのもありますね。とはいえ、まさに今望んでいることでいうと、この『秒速5センチメートル』という映画を大切な思い出にしてくれる人が生まれたらいいなって。それにはこれからいろいろなところに僕が言葉を残していくのも大切だなと思っています。制作チームだけで作ったものじゃないと思うし、作品の歴史を好きでいてくれる人たちともいろいろなこと、例えば、令和の今これを作った意味などを共有していきたいです。
SixTONES・松村北斗さん
1995年6月18日生まれ。静岡県出身。2009年に入所。2015年に“SixTONES”を結成し、2020年1月に『Imitation Rain』でCDデビュー。2018年に映画『坂道のアポロン』のオーディションに参加し松岡星児役をつかみ、2021年には映画『ライアー×ライアー』劇場版『きのう何食べた?』などに出演。NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』にも出演しさらに注目を集める。その後もたくさんのメディアで活躍する傍ら、映画『すずめの戸締まり』『キリエのうた』『ファーストキス 1ST KISS』など話題作に出演。10月10日(金)から公開される実写版『秒速5センチメートル』で初の映画単独主演を務める。
取材/棚田トモコ 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年11月号「SixTONES・松村北斗さんと行く#TOKYO恋する1軒目」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
