【YouTube動画あり】スケートボード・堀米雄斗さん モチベーションを高めるために心がけていることとは?
伝説のオリンピック2連覇を果たし私たちの胸を熱くした、堀米雄斗さん。幼い頃からの夢を摑み取るために起こしたアクションは? そして世界で挑戦し続けるために必要なメンタルとは? その秘密に迫りました。
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スケートボード 金メダリスト 堀米雄斗さん
profile
東京都出身、1999年生まれ。スケーターであった父親の影響で6歳からスケートボードを始める。国内大会を席巻し18歳で単身渡米。数々の難技を決めながら多くのタイトルを獲得し、東京・パリ両オリンピックで金メダルに輝く。
父親に連れられ始めたスケボー。そこが原点
3歳くらいから公園に連れられ、父や仲間たちがスケボーをするのを見て育ち、6歳でスケボーに跨って遊んでいました。最初はスケボーに乗れるだけで楽しかったですし、周りも優しくて心地よい場所でした。なんだかんだ好きなことが一緒で、ノリのいい人たちもいて、僕が上手くなればなるほど、みんなも盛り上がってくれることも嬉しかったですし、本当に環境に恵まれたんだと思います。
『ぼくの夢は世界で一番うまいスケーターになることです。だからもっと練習するためにスケボーの本場のアメリカにいきたいです』これは僕が小学校の卒業文集で書いた一文。どんなに上手くなっても、日本でスケボーを職業にするには難しい環境で、アメリカで活躍するしか道はなかったんです。周りのスケーターや大人たちも海外のシーンを見て憧れ、目指している人がほとんどで「雄斗、行けよ」と背中を押してくれましたし、そこに至るまで周りの大人たちから受けた多くのサポートのおかげで今の僕がある。
両親とは……反抗期だったこともあり(笑)、その頃はあまり喋ってなかったですね。幼い頃からスケボーは父から習っていたんですけれど、本格的に指導が始まってからはスパルタすぎてつまらなくなる時もありました。自分ひとりで練習する方が楽しくなってきて……逆に父のおかげで普通にスケボーすることが楽しいと思えていたのかもしれません。
チャンスは自分で摑みにいくもの
渡米や、アメリカでの生活に関して、確かに周りに恵まれた部分はあるのですが、とにかく新たなチャンスを摑むために挑戦し続けました。最初は英語を喋れなかったですし、社交的なタイプでもないので、スケボーで見せるしかない。たまたま近くでプロスケーターが出る場面があったら強くアピールしに行ったり、自分の動画を見てもらったり。人見知りなんですけれど、アピールは必須。この時だけは頑張る! と。大人のコミュニティの中で揉まれた経験が活かせました。
あとはどんな時も“なんとかなる”と思っていた。スケボーのスキルが自信に繫がっていましたし、自分がそう思えるくらい練習してきたからというのもあります。まあ、本当になんとかなった!
オリジナリティと熱量の高さを武器に
僕たちの周りには情報が溢れすぎていて、今の子たちは、そのおかげで外の世界と容易に繫がれて飛び出すこともできれば、周りと比べて弱気になり内に籠ることもあるのだと思います。どれくらい好きで夢に向かえるかってことも関係してくるのかも。
スケボーがオリンピック種目になって、スポーツの難しさ……というか若い子たちが活躍している中で、僕も年齢で考えると(やばいかも)と思うこともあります。ただ、だからこそ自分のオリジナルを見つけたり、人と違うところを強みにするとかが大切なんだと。
僕の場合は子どもの頃、スケボーのカルチャーをこよなく愛する周りの大人たちから、大会だけじゃない、スケボーの本質的な楽しさを自然に教わったので、そこは自分の揺るぎないものになっているし、スケボーが好きだという熱量は大きな武器になっているんだと思います。
モチベーションを高めるために心がけること
東京オリンピックの金メダルはすごく嬉しかったけれど、そこからのプレッシャーや、周りの環境が激変したことに翻弄されました。パリオリンピックも、絶対諦めないという気持ちで臨み、多くのサポートや応援を励みにベストを尽くしましたね。
なかなかしんどい時もありましたが、僕の場合は、いろんなことに挑戦しました。ファッションも好きなので、スケボーをしている中で、僕がデザインした服や靴がスケボーのカルチャーに上手く融合して、いろんな人たちが着たり履いたりしてくれるのはいいモチベーションになります。
応援してくれる人とともに熱いことをできたら、その大会への情熱も上がりますからね! 上手くモチベーションを維持しながら、次のロサンゼルスオリンピックにも臨んでいきたいと思います。
【動画】STORY 公式YouTubeで思春期キッズと共演!
スケボーキッズたちから、スケボーのこと、子どもの頃の話やゲーム、夏休みの自由研究の話まで!? バラエティに富んだ質問に楽しそうに答える堀米さん。和気あいあいとした雰囲気のSTORY YouTubeは必見!
撮影/藤井大介 ヘア・メーク/鈴木竜也 取材/竹永久美子 デザイン/秋穂佳野 ※情報は2025年10月号掲載時のものです。
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