VERYモデルが私生活を初めて吐露「母になったらカッコつけてなんていられなくなった」
幼い頃から母になった今も、ずっと大切にしている好きなこと。今回は、イノセントかつノーブルな存在感を放つモデル・竹内友梨さんが登場。「母になってから、かっこつけてなんていられなくなった」と話す彼女が、VERYで初めて私生活に思いを巡らせました。
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モデル・竹内友梨さんは……
ミシンが好き!
❝ 誰にも邪魔されずに
ミシンに向かえることが
今、1番の贅沢かも❞
5歳の息子には自我が根づき、
母である私はわがままに
幼い頃、私たち三姉妹が着ていた服のほとんどは母が縫ってくれたもの。手づくりの服にときめきつつも、末っ子の私はいつも姉たちのおさがりで、嬉しさの中にわずかな寂しさがありました。今なら、仕事をしながら三人の娘を育て、ミシンに向かっていた母の凄さがよくわかります。そんな母の影響で“一家に一台ミシンがある”のは、姉妹の共通認識に。息子が生まれた年のハロウィンに帽子を手縫いした大変さに音を上げてすぐ、このミシンを購入しました。初めて作ったのは、70cmサイズのロンパース。昔私が着ていたワンピースをリメイクしたんです。「できた。服って自分で作れるんだ……」と小さく感動して以来、ミシン部屋を作ってしまうほど夢中になっています。
ミシンに向かうのは、決まって日常から少し距離をおきたいとき。子育てをしていると自分のペースで物事が運ぶことばかりではないので、ときどき考えすぎて疲れてしまうんですよね。5歳の息子にははっきりと自我が根づいてきたし、私は私で年々好きなことしかできなくなり、わがままになっている。その嚙み合わせがうまくいかないときに数時間無心で服を縫うと、夕方にはスッキリして笑顔で保育園に迎えに行けます。最新作は、七五三で着せる予定のネイビーのセットアップ。よく見ると粗はあるけれど、なかなか上手にできました。親のエゴだと自覚はあるものの、保育園では「この服、かかが作ったんだよ」と自慢してくれているそうなので、もうしばらく私の趣味に付き合ってもらおうと思います。息子よ、ママの前でももっと喜んでくれてもいいんだよ(笑)。
モデル以外の日常が
モデルの仕事に活きてくる
上京して丸12年、モデルとして13年目を迎えました。気心が知れたスタッフのみなさんと、いい作品を作るために一つになる時間は何年経っても好きです。一方でキャリアを重ねていけば仲間も増え、それによって“慣れていく”ことへの恐怖心もどこかで抱いています。どんな仕事でもきっと、長く続けることと新鮮さを保つことはせめぎ合いだと思うから……。生活と仕事を行き来していると、モデル以外の経験が回り回ってモデルの仕事に活きていると感じます。山へ行くこと、息子と行ったことのない場所を訪れること、新しいカルチャーに触れること。そのすべてが、写真のフレッシュさに繫がっている気がします。モデルの仕事を続けるために、臆せず、新しい物事や人や場所に出会うことを大切にしたいです。
5歳の息子に対して、彼には彼の人生があるんだと思う瞬間が増えてきました。たとえば、息子は黒が好きだけれど、子どもってカラフルな色が好きなんじゃないの?という私の勝手な先入観が邪魔をして、意見を押し付けてしまうことがあったんです。今朝も、「黄色にする?」「ううん、黒で描く」「オレンジがいいんじゃない?」なんていうやりとりのあと、「黒がかっこいいから」としっかりとした言葉で返され、ハッとして息子の感性を尊重しなければと気付かされました。日々小さな葛藤はあるけれど、私が息子と自分のために決めた“過干渉をしない”という家訓を反芻して、彼が進む道を見守りたいと思っています。
レーストップス¥49,500(ソレイアード/トゥモローランド)赤カットソー¥25,300(キャバン/キャバン 丸の内店)デニムパンツ¥41,800(ハイク/ボウルズ)ネックレス¥284,900(ビジュードエム/ビジュードエム六本木ヒルズ)
PROFILE
竹内友梨
たけうちゆり●モデル。1990年愛知県生まれ。大学卒業後、本格的にモデル活動をスタート。雑誌の年齢層にとらわれずに、様々な年代の女性誌でモデルとして活躍している。誌面での凜とした印象とは対象的に、登山が趣味というアクティブな一面も。5歳の男の子の母。
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撮影/須藤敬一 ヘア・メイク/TOMIE スタイリング/石関靖子 取材・文/藤井そのこ 編集/鈴木貴子
*VERY2025年10月号「オトナになっても好きなこと」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。