13年ぶりに民放連続ドラマに出演する、宮﨑あおいさん。圧倒的な透明感と可憐さに加え、自然体な演技が魅力の実力派俳優です。『ちょっとだけエスパー』では、「世界を救う」よう命じられた、ちょっとだけエスパーな主人公・文太（大泉洋）の“仮初めの妻”・四季を演じています。謎に包まれた難しい役どころを演じる宮﨑さんに、作品の魅力や久しぶりのテレビドラマ現場について聞きました。

——民放連続ドラマには、13年ぶりの出演です。久しぶりにテレビドラマの現場へ帰ってきて、感じたことはありますか？

これまでも、たくさんの方々にサポートしていただいていましたが、今はよりいっそう周りへの感謝の気持ちが湧いています。それに、私自身も「お芝居を全力で楽しもう！」という思いでいっぱいなんです。これはきっと、私が年齢を重ねてきたからこそ感じていることなのかもしれません。改めて、みんなでひとつずつ積み上げていく連ドラの現場っていいな、と思っています。

——主演の大泉洋さんを筆頭に、豪華キャスト陣がそろいます。撮影現場の雰囲気を教えてください。

テレビドラマの現場は時間も限られているため、スケジュールは大変。でも、大泉さんはもちろん、キャストのみなさんは真面目で優しくてかわいらしい方々が集まっているので、大変さよりもこの作品の面白さやみなさんと過ごす時間の楽しさが勝つんです。そんなあたたかい現場なので、久しぶりにテレビドラマに参加させていただけたのが、この作品だったことをとても幸せに思っています。

——大泉さんとは、2018年に『あにいもうと』というドラマで兄弟役を演じられています。再共演して感じた、大泉さんの魅力とは？

面と向かってお芝居をするとき、大泉さんとは本番直前までお話しています。そのときは大泉さんの顔をされているのですが、ひとたびセリフを交わすと、ぶんちゃんの顔になる。その瞬間、いつもの大泉さんとは違う魅力が見えて、カッコいいんです。もちろん、常にカッコいいんですけどね⁉︎（笑）

特に、カッコいいのは３話のぶんちゃんなので、楽しみにしていてください。私も四季ちゃんもぶんちゃんのことが大好きなように、きっと皆さんも、回を重ねるごとにぶんちゃんのことを大好きになると思います。

——文太は、会社が用意した社宅で謎の女性・四季とともに“仮初めの夫婦”を築きます。この夫婦を客観的にどのようにご覧になっていますか？

ぶんちゃん＆四季ちゃん夫婦は、とにかくかわいいです！ 四季ちゃんがぶんちゃんを転がしている様子も見ていて楽しいし、ぶんちゃんは「人を愛してはならない」というルールを抱えながらも四季ちゃんを大切に思っている様子が伝わってきて、素敵だなって。仮初めではありますが、とてもバランスのいい夫婦だと思います。

——宮﨑さんが思う、理想の夫婦像とは？

私は、共通したひとつの目標に向かって一緒に進んでいけるのが、理想的な形なのではないかなと思っています。それは、趣味や子育て、どんなことでもいいんです。夫婦が二人三脚で目指したい場所がひとつ定まっていれば、うまくいくような気がしていて。それさえあれば、何かトラブルが起こったとしても、その目標に向かって軌道修正できる気がします。それに、目標があると頑張れますよね。夫婦としてはもちろんですが、生きるうえでもかなえたい夢や目標があるからこそ頑張れると思っています。