連載「JJ昭和レトロ学園」では、令和の今でも思わず「かわいい♡」とときめいてしまう’80年代のファンシーキャラクターに注目♪ 第5回は「ヘルシーモーモー」（1983年頃に登場、サンエックス）をピックアップ。’80年代を中心としたレトロでかわいいガーリーカルチャーを日々発信し続けているゆかしなもん先生に、令和のJJ世代が知らない“ヘルシーモーモーの魅力”をたっぷり教えてもらいます！

ゆかしなもん先生：こんにちは。今日は「ヘルシーモーモー」をご紹介したいと思います。

令和JJガール：第一印象から牛がめちゃくちゃかわいいですね！ そしてネーミングセンスがすごい（笑）。このコに名前はあるんですか？

ゆかしなもん先生：「ヘルシーモーモー」っていう響き、かわいいでしょ？ ‘80年代初期のサンエックスの人気キャラクターなんですが、残念ながらこの牛に名前はないようです。ファンシーグッズとしてはサンエックスさんで初期にヒットしたキャラクターですね。社内デザイナーさんが考えた自社のオリジナルキャラクターとのこと。
それまでは割と優しい色合いで、おとなしめなキャラクターデザインが多かったのですが、ヴィヴィッドな赤、青、黄色の原色を組み合わせたデザインの牛キャラが登場して大ヒット。すごく売れたと聞きました。

令和JJガール：確かにカラーリングにもインパクトがありますね。それに牛って、主役のキャラクターとしてなかなか見かけないので斬新です！

ゆかしなもん先生：当時、牛モチーフのキャラクターデザインの商品が結構出回っていて。各社からいろんな“牛キャラ”が出ていたんですけど、特に多くの方が覚えているのが「ヘルシーモーモー」だった印象です。

ゆかしなもん先生が紹介したい「ヘルシーモーモー」アイテム7選‼

コーディネートの主役級のポーチが当時のトレンド

①ポーチ

当時価格　各1,100円　※編集部調べ

ゆかしなもん先生：ポーチやポシェットは当時の女子の必須アイテムでしたから、これひとつでコーデが決まるようなかわいいデザインが、おしゃれな女子のファッションの要になっていました。裏にはポケットも付いていて、機能性も抜群のつくり。

令和JJガール：よく見ると、ローマ字じゃなくて英語で文章が書いてありますね。「牛乳を飲むと体にいい」みたいなことを言ってるようですね。英語だから、なんだかかっこよく見えます♡

ゆかしなもん先生：日本製なんですけども、ちょっとどこかアメリカのキャラクターみたいな感じに、英語をそれらしくかっこよくデザインしてるっていうのがおしゃれですし、可愛さがありますよね！

違う素材を使用して牛乳瓶のふたを再現したポケットが秀逸なデザイン

②レッスンバッグ

当時価格　各780円　※編集部調べ

令和JJガール：うわー、もうカラフルで本当にかわいい♡　持っているだけで人気者になれそうです。

ゆかしなもん先生：当時、ピアノなどの習い事や学校のサブバッグとしてもよく使われていたレッスンバッグです。サンエックスさんらしい凝ったつくりで、立体的なポケットには違う素材で牛乳瓶のふたを再現していたり、たくさんの色が使用され、しっかりとした縫製はさすがの日本製ですね。

LINEがない時代の少女たちの通信手段

③ミニレターセット

当時価格　各150円　※編集部調べ

ゆかしなもん先生：これはミニサイズのダイカットのレターセット。当時は、お友達同士の通信手段は手紙が主流でしたから、他愛もないことを書いたり、秘密の連絡事項を書いたりしたものです。これは特に、当時でも珍しいミニサイズ。小さいものにときめく女子心をくすぐるアイテムです。

令和JJガール：LINEがない時代はこういうお手紙で友達とコミュニケーションをとっていたんですね。

小さいだけでかわいさ倍増！

④ポケットティッシュ

当時価格　不明

ゆかしなもん先生：なんかちっちゃいものがすごく流行っていたんですよ。どう使うのかわからないレベルの小ささが魅力で、こういうミニサイズのポケットティッシュなんかはコレクターズアイテムでした。ミニだけどプリント入りなど、手抜きのないクオリティなのもポイントです！

令和JJガール：なんと！ かわいくてもったいなさすぎて使えないという展開になりそうですね。

昭和的ガーリー文化研究所　ゆかしな所長　Instagram

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撮影／山下忠之　取材・文／加藤文惠