ジェーン・スーさん新刊発売記念!40代のリアルな悩みに応えます!【恋愛編】

底冷えの寒さがカラダの奥までじわり沁み入る師走。今年もいよいよ残すところあと1カ月となりました。心と身体に〝揺らぎ〟を抱えながらも、つい誰かを優先して頑張りすぎてしまうSTORY世代、皆さま、本当に本当に一年間おつかれさまでした! そんな読者さんの尽きないお悩みを、同世代のご意見番、ジェーン・スーさんにぶつけてみました!

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ジェーン・スーさんプロフィール

1973 年、東京生まれ。コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBS ラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」、「となりの雑談」のMCを務める。2015年、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で、第31回講談社エッセイ賞を受賞。『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)、『ひとまず上出来』(文春文庫)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)、『へこたれてなんかいられない』(中央公論新社)、『介護未満の父に起きたこと』(新潮新書)など著書多数。

お悩み① 45歳を越え、この先恋愛できるか不安です。

最近離婚をしてシングルマザーになりました。今は子どもを育てる事を1番に考えていますが、将来的にはパートナーが欲しいと思う事も。この歳からの恋愛は難しそうで不安です。何かアドバイスがあればお願いします。

(S.Y.さん・45歳・医療事務)

大人が恋愛するならまずは自分自身の更新を 確かに確率だけでいえば、20代よりは厳しいと思う。より現実味を帯びてきますから。でも、40代でパートナーが欲しいと思っている人って、実はいっぱいいると思うんですよね。そこで若い頃と同じ基準、「お金を持っている」とか「見た目がかっこいい」とかで選ぼうとしなければ相手はみつかるんじゃないかな。その価値観って、自分の土台がまだできてなかった時代に作ったものだから。大人になって自分の土台をしっかり作っていられれば「話が合う」とか「優しい」とか「子どものことを1番に考えてくれる」とかシンプルな基準で選べるじゃないですか。例えば、若くて定職に就かず夢を追いかけている男性がいたとして、自分がアラサーだったら将来を考えて選ばない人のほうが多いと思うんです。でも、自分がちゃんと自立していたら「夢があっていいじゃない!」って思えるかもしれない(笑)。今まで相手のスペックが問題だと思っていたけど、そうじゃなくて土台となる自分なんですよ。大人の恋愛は自分自身を更新していかないと、現実とちぐはぐになってしまう。自分を整えることのほうがずっと大事だと思います。  

お悩み② 40代のマッチングアプリについてご相談です……

40代のアプリについてご相談です。各段にマッチング率が下がり、また、いいと思う人もかなり少なく、会うまでにも至らなかったり、会ったとしても良いと思う機会が減りました。だんだんとアプリ自体が面倒になったり、無性にむなしくなったりします。が、何もしなければ出会いもない……。口では「私はおばさんだから……」と言っても、このまま誰とも恋愛しない人生に寂しさと閉塞感を感じます。この気持ちはどう消化、解決すればいいでしょうか?

(N.Oさん・48歳・アパレル会社勤務)

いつまでも「女の子特典」に期待するのはやめましょう

「私はおばさんだから……」と口では言ってしまうけれど諦めがつかない感じ、よくわかります。でも、よく考えて。社会的にあなたを罰している人は誰もいないんです。じゃあなんでそう思うかというと、自分の価値を「ちやほやされる」とか、「女の子だからおごってもらえる」「やさしくしてもらえる」みたいな”若い女の子特典”においているからかもしれません。それはもうやめましょう。いつまでおんなじ役割をやってるんだ!って話で。ここからの私たちは、若い子たちが進む道の露払いをしたり、自分の役割を変えていかないと。どうしても姫扱いされたいなら、70~80代の方のところへ行けば、すごく可愛がられますよ。だから、アプリは厳しい面もある。そこに必死になる必要はないんじゃないかなとも思います。友人の紹介とか、趣味を通してとか、ほかで出会いを探しましょう。

ジェーン・スーさんの新刊が発売!

『ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど』

「加齢も見た目も思ってるほど悪くない」。自己受容のヒント満載なエッセイ。美容月刊誌『美ST』の連載をまとめた第2弾! 心の中や世の中に対するもやもやを言語化し多くの支持を集める著者が、「自分らしく生きること、自分を愛して生きること」の一環として美容やライフスタイルを綴ります。誰にでも起こる心身の不具合やエイジズムを乗りこなすために、自分の手で自分が気に入る生き方をどう求める? 視界がパッ
と晴れてくる爽快感と、一歩踏み出す勇気が得られます。

¥1.760/光文社

ご購入はこちら! https://www.amazon.co.jp/dp/4334108075

撮影/鏑木 穣(SIGNO)ヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/乾 千恵 取材/石川恵

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