【佐藤ありささん】ドイツ生活8年目「悩みや辛いことはヴァイオリンにぶつけるタイプです(笑)」

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ドイツへ移住して8年目を迎えた、モデル・佐藤ありささん。毎度楽しみにしているという年に2回の帰国中、元気いっぱいのお子さんたちと撮影現場を訪れてくれました。今回は、小学生の頃からともに過ごしてきたという“ヴァイオリン”についてお話を伺います。

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モデル・佐藤ありささんは……
ヴァイオリンが好き!

言葉にできない感情を
旋律に乗せると
心が軽くなるんです

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タンクトップ¥7,700〈THIRD MAGAZINE×FRUIT OF THE LOOM〉デニムパンツ¥47,300〈THIRD MAGAZINE〉(ともにサードマガジン)カーディガン¥86,900〈アンスクリア〉ネックレス¥26,400ブレスレット¥28,600リング¥20,900〈すべてCXC〉(すべてアマン)シューズ¥39,600(ジャランスリウァヤ/ジャランスリウァヤ 日本橋)

弾いて気持ちを静めるより、
ぶつけるタイプです(笑)

ヴァイオリンを再開して、2年が経ちます。ドイツへ移住した頃を思い返すと、こうしてまた弓を持っているのが不思議な気持ち。なにせ当時は、初めての子育てと海外生活に慣れることで精一杯だったから……。
ヴァイオリンを始めたのは小学4年生のとき。それから中学を卒業するまで、部活に夢中になる日々でした。高校ではさらに管弦楽に向き合いたいと強豪校を希望したものの縁がなく、趣味でヴァイオリンを続けることに。そんな矢先にスカウトをされ、モデルの道に進むことを決意しました。仕事を始めてからすっかり触れる機会は減ったけれど、悩んだり辛かったりしたときにはヴァイオリンに戻る。弾いて気持ちを静めるよりはぶつけるタイプなので(笑)、大好きな「パッヘルベルのカノン」を思いっきり鳴らすと、ふっと心が軽くなったものです。引っ込み思案で気持ちを言葉にするのが苦手だった私にとって、ヴァイオリンは代弁者のような存在。まさに相棒だったんです。

けれど、そんな大切な相棒を連れていく発想が浮かばないほど、移住した8年前は必死にもがいていたように思います。時が経って、“異国に迷い込んじゃった”というフワフワした居心地から脱せた2年前、ようやく自分へ目を向ける余裕が出てきて、ドイツでもヴァイオリンを弾きたい! という気持ちが湧いてきました。すぐに知人に相談すると、のちに友達になる素敵な先生を紹介してくれました。基礎から学び、癖も直し、だんだん自分の手に感覚が戻ってきている今日このごろ。不定期にのんびりとではありますが、とても幸せなひとときです。行動を起こせば世界は広がるんだなあと、身をもって実感しました。ドイツ生活8年目、きっと強くなれているはず。

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ずっと、お互いの夢を
応援し合える家族でいたい

8歳の長女も3歳の長男も、人生のほとんどをドイツで過ごしています。だから、なんとなくドイツっぽく育っているというか……笑いのツボが独特(笑)。それが愛おしくって。海外で子育てをしている日本人のママ友に話したところ、「やっぱり? うちも!」と見解が一致しました。そんな子どもたちが帰国のたびに楽しみにしているのは、原宿とゲームセンター。昨日はゲームセンターで、私も子どもたちと一緒にUFOキャッチャーを楽しんじゃいました!

私自身のことで言えば、帰国時にモデルの仕事へ向かえることが何よりの喜びです。撮影現場が好きで、スタッフのみなさんと一枚を追求しながら作品を作り上げる過程が大好き。先日も鳥肌が立つような現場を経験でき、ありがたいな、もっと仕事をしたいなと強く思いました。最近は、私がお仕事に向き合うことを家族が支えてくれているなと実感。コロナ禍をふくむ数年間は色々なことが重なり、一時は世界と遮断されたように感じたこともあります。けれど家族と過ごす時間が増えた分、絆はもっと強くなり、苦手だった“言葉にする”ことも積極的にするようにもなりました。私にとっては大きな変化です。あの時間も無駄ではなかったと、今なら思えます。今しかできないこと、実現したい夢をお互いに応援し合って、家族みんなで人生を歩んでいけたら幸せです。

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PROFILE

佐藤ありさ
さとうありさ●1988年生まれ、北海道出身。2005年「ミスセブンティーン」に選ばれ、同誌専属モデルとしてデビュー。以降、数々の女性誌でカバーを飾るトップモデルとして活躍。2016年に結婚。翌年に長女を出産後ドイツへ移住。2021年には長男を出産。2児のママ。

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撮影/須藤敬一 スタイリング/荒木里実 ヘア・メイク/秋山 瞳 取材・文/藤井そのこ 編集/鈴木貴子 
*VERY2025年11月号「オトナになっても好きなこと」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。