【ブロッコリー半分・サプリ・好奇心!】風吹ジュンさんの”美の秘密”に迫りました

2023年に芸能生活50周年を迎えた俳優の風吹ジュンさん。これまで映画やドラマなど200作品以上に出演して存在感を放ち続け、年齢を感じさせない軽やかな身のこなしとチャーミングな笑顔が周囲を魅了しています。その健やかな美しさの秘密を伺いました。

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母として、女優として。風吹ジュンさんが明かす“家族と仕事”の50年

加齢イコール疲労。疲れない体が美と健康をつくる

自分の現実を知ることが一番。写真より動画がおすすめです

お話を伺ったのは……風吹ジュンさん

「スマホの新機種が出るたびに研究して、どんどん新しいことに挑戦しています」。
シャツ¥35,200 パンツ¥66,000(ともにエンフォルド) イヤリング(片耳売り)¥27,500 ピアスチャーム¥27,500(ともにアガット)

《Profile》
1952年富山県出身。’75年ドラマ「寺内貫太郞一家2」で俳優デビュー。映画『無能の人』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞、『コキーユ 貝殻』で報知映画賞主演女優賞を受賞。幅広い演技力でドラマ、映画に多数出演。月10ドラマ「終幕のロンド」(カンテレ・フジテレビ系)に出演中。10月31日(金)より『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』が全国拡大公開。

就寝前のサプリが疲労感を改善し免疫を上げる

73歳になった今も仕事も生活も頑張れているのは、お酒が飲めなかったことが味方になってくれたのかなと思います。食生活は本当に大切で、ひとり暮らしになっても自分の食べるものは自分で作っています。ブロッコリーなんて、一食で半分くらい食べちゃうんですよ。半分に切って、そのままオリーブオイルとにんにくで蒸し焼きにして、最後にパルミジャーノを削って、塩、こしょうで完成。それだけですが、本当においしい。

デトックスにいい薬味をみじん切りにしてストックしておき、きのこや野菜と一緒に炒めるだけというのもよくやります。おしょうゆの代わりにナンプラーにして、アジア風にすることも。

朝ご飯は、1本1,500円くらいのデトックス用フルーツと野菜のドリンクを冷凍しておき、それをアーモンドミルクか豆乳、プロテインドリンクのいずれかと割って飲んでいます。私はいまだ、「時間がもったいない」という感覚で生きているので、急いでいてもしっかり野菜が摂れるので重宝しています。

厳選したサプリも欠かせません。加齢イコール疲労だと捉えているので、就寝中に疲労を回復させるサプリや、胃腸を整えて免疫を上げる漢方を寝る前に飲んでいます。1日何回飲まなければという処方には縛られず、勝負日や夜遅くまで撮影が続く日は回数を増やすなど、無理なく続けられる方法で飲んでいます。病院にはほとんど行かず、漢方も効果を1つ1つネットで調べ、自分の症状に合うものだけ飲むなど、知識を得て柔軟に摂取することが大切ですね。

周囲の人たちを大切に、どんなときも一生懸命に

今夏、ドラマ初主演だった「照子と瑠衣」(NHK)で、夏木マリさんと初共演しました。同い年ですが10日だけ先輩で、ホント素敵な方だなと思いました。きっと遺伝子がフランス人で革命家。親友の声楽家、鮫島有美子さんも本当に美しい。ふたりとも歌を歌うので、私の日常にはないあごの使い方をしているせいか、フェイスラインがとてもキレイ。ドラマを観た鮫島さんに、「不安な芝居をしているときは本当に老けて見える。幸せなときの芝居と全然違う」って指摘されてぐさっときました。確かに、私は不安な芝居をするときの心に噓はなく、演技とはいえ本当に怒っているし、不安になっていて、自分の感情そのまんまの顔。私の芝居はドキュメントなんです。あーバレたって思いました。現実でも、ハレとケの姿には差があります。みなさん、それを私から学習してくださいね(笑)。今の時代、写真より動画で自分の現実を知るのがいいんじゃないかしら。

好奇心は今でも全然衰えません。死ぬ間際まで出会いはあるって思ったとき、何歳になっても何もあきらめることはない、何事も楽しんだほうがいいと思っています。おかげさまで、今でもたくさんのオファーをいただき、本当にありがたいです。私、仕事はどんなときも一生懸命頑張っているんです。芝居はもちろんですが、何が大事って、スタッフの方々が一番。衣装さん、照明さん、大道具さん……みなさんの努力や苦労が身に染みます。そういう年頃なのかな。みんな年下なので、頑張っている姿を親のように見守る思いで、みんなの想いを一生懸命理解して、愛おしい存在です。みんな偉いなあって毎回感心してしまいます。だから現場が大好き。今、芝居ができていることが何よりの幸せです。

風吹さんの美の秘密

1.旅先でも中国茶を淹れてリラックスしています
上海に舞台『千と千尋の神隠し』を観に行ったとき、料理研究家として活躍する素敵な中国人女性と出会い、彼女に連れて行ってもらった雲南茶専門店で購入した携帯用中国茶器セット。

2.職人のこだわりを感じる手仕事の美に惹かれます
九州を旅行中、大分の「竹工房オンセ」で高江雅人さんのかごバッグの美しさに一目惚れ。金縛りにあったかのように動けなくなり、全部欲しい! となりましたが、その場で1つ購入し、漆塗りの黒は冬用にオーダーしたもの。表面が滑らかなので服にひっかかることもなく、持ち手が1本の竹なので手にも優しい。内布は泥染めの大島紬で、着物にも洋服にも合う。

3.生活必需品は清潔感と実用性が一番大事
「マウンテンリサーチ」の麦わら帽子は夏の必需品。汗止めのスウェットバンドは取り外し式で洗濯可能。気持ちよく使えます。通常はコンタクトレンズですが、映画の字幕をはっきり読みたいとき用の度つき眼鏡をかけています。

4.ジャイロトニック®で筋肉がつきました
蓑島慧先生のジャイロトニック®は週一で5年以上続けています。筋肉がつき、体のバランスも整います。

『SPIRIT WORLD ─スピリットワールド─』

10月31日(金)より全国拡大公開
©L. Champoussin /M.I. Movies /©2024「SPIRIT WORLD」製作委員会

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

『美ST』2025年12月号掲載
撮影/中川真人(magNese)  ヘア・メイク/草場妙子 スタイリスト/岡本純子 取材/安田真里 編集/和田紀子 再構成/Bravoworks,Inc.

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美ST