高橋メアリージュンさん(38)実家の借金を完済後「自分の本当にやりたかったことに出会った」【映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』インカㇻマッ役】

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健康的なハッピーオーラが魅力の高橋メアリージュンさん。その明るい笑顔からは想像がつきませんが、20代のころは実家の借金返済のため、身を粉にして働いていたという過去があります。だからこそ30代の今は、「なるべく自分に優しくしてあげること」を大切にしているのだとか。そんな高橋さんの人生観は、悩みや葛藤で重く沈んだ心をふっと軽くする助けになるはず。つい自分を犠牲にしがちな人たちへのアドバイスも語ってくださいました。

Profile

1987年生まれ。滋賀県出身。2004年からモデルとして芸能活動を始め、『CanCam』をはじめ『CLASSY.』などで活躍。2012年には、連続テレビ小説『純と愛』で俳優デビュー。その後、映画『闇金ウシジマくん Part2』(2014年)で狂気的な闇金経営者・犀原茜を好演。スピンオフ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』(2022年)も制作され主演を務めた。2024年から放送されている主演ドラマ『離婚弁護士 スパイダー』は、シーズン3まで続く人気作に。2021年からは農業の技術や経営について学び、アグリイノベーション大学校を修了。

「運命は自分で変えられる」と落とし込んでから撮影に臨みました

――今回の映画では、インカㇻマッの見せ場が多くありますが、とくに思い入れのあるシーンはありますか?

「運命は変えられる」というセリフは、本当に大切に演じました。心からの言葉にしたかったので、ここ1、2年は、私自身がそう確信できるような人生を送るように心がけていましたし。やっぱり、運勢や占いが気になってしまうことって、多少はあるじゃないですか。なかでも私は、占い師だったり、第六感があるという人に偶然出会う機会が多くて。それでも「自分の信じる力が一番強い」「運命は自分で変えられる」と落とし込んでから撮影に臨めたので、説得力のあるセリフになっていたらいいなと思います。

――どんなことを言われた経験があるのか気になります。

それこそ「何歳までに結婚するよ」とか「身体に気を付けなさいね」なんてことも言われましたね。一瞬、びっくりしちゃうものの、全然当たらなかったですけど(笑)。それよりも私は、ご先祖様や自然たちが味方をしてくれて、自分の望んだ道に進めているという実感が強いんです。人生に明確な目標を立てるタイプではないんですが、自分が心地よいと思う方向を選んでいたら、自然と素敵な場所にたどり着いていたという感覚です。

俳優の道に進んだのは、共演した武田鉄矢さんの言葉がきっかけ

――高橋さんは、モデルとしてキャリアをスタートさせたあと、俳優へと転身されましたが、演技の仕事を続けようと思ったきっかけは何だったのでしょう?

初めて演じたのが、自分と同じフィリピンにルーツを持つ女性だったんですが、まさに私の母そのもののキャラクターで(笑)。母の“再現”ということもあって、お芝居はすごく楽しかったし、共演者の方々も温かい雰囲気で、ドラマの現場っていいなと思いました。ただ、今回は役と共通点があったから選ばれただけで、俳優業はこれきりだろうなという気持ちもありました。そんなとき、義理のお父さん役だった武田鉄矢さんが「メアリーには、俳優としての魅力があるから、自信を持って続けなさい」と声をかけてくださって。その言葉が後押しになって、俳優の道に進んでみようと思えたんです。

――そこから、さまざまな作品に出演してキャリアを積まれていますが、俳優として生きていく覚悟が決まったような瞬間はありましたか?

正直、いまだにずっと新鮮な気持ちなんですよ。見てくれた方々の反応を知るまでは、「私の演技、大丈夫だったかな?」と不安な気持ちもありますし。『闇金ウシジマくん』シリーズで演じた犀原茜も、実は「やりすぎじゃない?」と撮影中はずっと不安でした。でも、結果的に褒めていただく声が多かったので、ほっとしましたね。俳優としての覚悟というよりは、とにかく「楽しそうだからやってみよう!」という感覚で。これまで演じさせていただいた役も、自分のワクワクする気持ちに従って選んできたものです。『るろうに剣心』シリーズの駒形由美は、原作から大好きなキャラクターだったので、とくにうれしかった記憶があります。

仕事一色の20代から一転、借金完済後「本当にやりたいことを見つけた方法」

――高橋さんがCLASSY.読者と同じアラサー世代だったころのお話も伺いたいです。20代後半から30代にかけて、仕事やプライベートで悩みや葛藤を抱えたことはありましたか?

悩んでいる暇がなかったですね。20代のころは、実家の借金を返すために、無我夢中で働いていたので。時間もお金も余裕がなかったし、仕事一色の生活で、自分に優しくできていませんでした。当時は、「借金返済」という目標があったので、モチベーションを保っていられたんですけどね。でも31歳で、ようやく完済したときには、「私って、本当は何がしたいんだろう…?」とふと思ったんです。

――大きな目標を達成したあとは、急に気力がなくなったりしますよね。高橋さんは、その状態からどうやって脱却したのでしょうか?

自分の心の声を聞くために、瞑想をしてみたんです。久しぶりに、ゆったりとリラックスした状態で自分自身と向き合ったら、「旅がしたい」という気持ちが芽生えてきて。すぐに、スペイン行きの飛行機を予約しました。実は私、スペインにもルーツがあるんですが、それまで1度も訪れたことがなかったんです。友だちが紹介してくれた現地の方が案内してくれて、言語や住んでる国は違っても同じ価値観に共鳴したり、素晴らしい経験ができました。その時間が本当に幸せだったので、私の人生には旅が必要だったんだなと気付くことができました。

どんなに忙しくても、自分のためだけの時間を確保するといい

――今でも、瞑想をする習慣はありますか?

そうですね。何かに迷ったり悩んだりしたときは、瞑想して自分の心の声に耳を傾けるようにしています。とくに、選択肢がいくつかあるときには、それぞれの未来を想像して、気持ちが“ざわつかない”ほうを選んでいますね。よく「雑念があって、うまく瞑想できない」という人がいるんですけど、「自分にはこんな考えがあるんだ」と、空に浮かぶ雲を眺めるような気持ちでいれば大丈夫です。借金を完済してからの数年間で、心のままに生きることが、どれだけ幸せかを思い知ったので、今はなるべく自分に優しくしてあげようと思っています。

――20代のころの高橋さんのように、つい自分を犠牲にしてしまう人に、何かアドバイスはありますか?

どんなに忙しくても、自分のためだけの時間を確保するといいと思います。1、2分ゆっくり深呼吸してみるだけでも気持ちが楽になりますからね。そして、少し余裕が出てきたら、自分にご褒美をあげてほしいです。私は、大きな作品が終わるごとに旅行をしていて、実はもうすぐスリランカに旅立つ予定なんです。本格的なパンチャカルマ(アーユルヴェーダの浄化療法)を受けて、心も体もリフレッシュしてきます。私、「プライベートより仕事を優先すべき」って考え方は、やめたほうがいいと思っていて。両方とも人生にとって同じくらい大切なものだから、周りの声は気にせずに、自分の心が本当に求めることをやってあげてもいいんじゃないでしょうか。私みたいに、仕事のスケジュールより先に、旅行の予定を入れてしまうのも、ありだと思いますよ。

Information

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』
3月13日公開。日露戦争から帰還した元兵士・杉元佐一(山﨑賢人)とアイヌの少女アシㇼパ(山田杏奈)は、金塊を奪った男「のっぺら坊」がアシㇼパの父なのか、真偽を確かめるため、網走へ向かう。隠された金塊を狙う、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見中尉(玉木宏)や新撰組「鬼の副長」こと土方歳三(舘ひろし)と三つ巴の攻防戦を繰り広げるなか、ついに「のっぺら坊」が収監されている決戦の地・鉄壁の要塞、網走監獄へと乗り込む。

撮影/Yu Ishii 取材/近藤世菜 編集/越知恭子