【松本千登世さん】美ST世代に伝えたい。40代以降に意識して欲しい「顔つき」の整え方

年齢を重ねることは、自由を手に入れること。誰かのための美しさから、自分のための心地よさへ。美容を「キレイになる手段」で終わらせず、言葉や習慣、生き方へと昇華して提案してくれる松本千登世さんにインタビュー。人生がときめき続けるヒントを届けてもらいました。

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お話を伺ったのは……松本千登世さん
お話を伺ったのは……松本千登世さん

目指すベクトルを見た目の「キレイ」から内面の「素敵」へシフトしてほしい

《Profile》
エディター・ライター。1964年鳥取県生まれ。大学卒業後、航空会社の客室乗務員、広告代理店、出版社勤務を経て、フリーに。経験に裏打ちされた審美眼と心に響く文体で雑誌を中心に活躍。自身の出版レーベルBOOK212より絵本『ピンクのカラス』を刊行。

未来の自由度を高めるために「素材力を高める」ことを大切に

美容でいちばん大切にしているのは、「顔立ち」よりも「顔つき」です。パーツの造形に不満を持つのは卒業し、どんな言葉を選び、どんな習慣を積み重ねてきたかが、表情ににじみ出ると痛感させられる年齢に。素敵な顔つきは、一朝一夕ではなく、日々の扱い方から生まれるものです。今もスキンケアやメーク、お洒落を心から楽しめているのは、30代前半に取材したスキンケアカウンセラー・鶴岡悦子先生との出会いがあったから。当時の私は、肌荒れをくり返し、「明日の肌は明日にならないとわからない」ほど不安定な状態でした。そんな私に先生は、「肌は本来シルクのように扱うものなのに、あなたはデニムみたいに洗っているでしょう?」と。洗顔やクリームの塗り方、触れる力加減ひとつで、どれだけ愛情を注いでいるかが伝わる。その言葉にハッとし、教わった通りに実践すると、肌は驚くほど素直に応えてくれました。40代になると、年齢を意識して特別なケアを探しがちですが、本当に大切なのは毎日の丁寧さ。ゴシゴシこすらない、疲れている日はコットンパックをする。そうして向き合ううちに、肌が愛おしくなり、「今の肌も悪くない」と思えるようになります。この感覚こそが、顔つきをやわらかくしてくれるのだと思います。髪も同じ。多くて硬い髪がコンプレックスでしたが、年齢とともに次第に失われたハリやコシを逆手に取り、50代半ばでボブに。「髪は肌以上に年齢や生活を語る」と実感し、肌と同じように優しく扱い、スカルプケアを習慣に「素材力」を高めるようにしています。髪が整うと、不思議と表情まで前向きになるんです。ある詩人の方の「メークした顔のほうが本当の自分に近い」という言葉にも深く共感しています。外に出るときのメークは、社会に向けた最良の顔。今は気分に合わせてリップを効かせ、眉をしっかりと描く。すると、メークが映える肌を育てたくなり、スキンケアへの意識も自然と深まります。美ST世代は、素材力を慈しみ、言葉と習慣で顔つきを育てていく世代なのだと思います。

美ST世代に伝えたい言葉

“メークした顔が本当の自分”

外に出るときにするメークは、社会に向けた“最良の自分”を作るもの。「こういう自分でありたい」と気分やファッションに合わせて、リップを効かせたり、眉の太さを変えたり。メークは、自分らしさを肯定する手段だと思います。

“化粧品の進化を信じてほしい”

美容医療の即効性は魅力的ですが、追い続けるのは少し苦しい。化粧品はメンテナンスではなく日々の積み重ね。40代以降も肌には伸びしろがあり、透明感や心地よさは、納得できる化粧品で育てられます。。

“この顔、なんかいい感じ!と思いたい”

年齢を重ねるほど、どんな経験をし、誰と過ごしてきたかが問われます。中身が表情ににじむからこそ、老けたなりの“いい顔”が生まれる。イキイキとした表情は、人との関係性がつくるものだと思います。

30〜50代は何していましたか?

【30代】

30歳を過ぎ美容の世界へ。超多忙な日々
38歳のとき、前髪と目尻のシワの違和感にハッとし、好きな服を引き立てる、素材力が生きるスタンダードなヘアへと意識が変化。。

【40代】

エイジングケアに向き合った日々
43歳でフリーの美容エディターに。年齢を重ねた顔や髪とどう向き合うかを考えながら、エイジングケアを前向きにとらえ続けた10年。

【50代】

ボブにして毎日ときめきを感じる
自分のペースでできることが増え、仕事の速度はゆるやかに。肌より髪、可愛いよりカッコいい。自分の美意識が明確になった年代。

ずっと続けている美の習慣

ハリ感や弾力含め弱点に 寄り添うように効いてくれる
発酵美容ブームの原点はピテラ™。30代、初めて担当したタイアップがSK-Ⅱ。愛用者の「もう浸りたいくらい!」という熱量に背中を押され、1本使い切ったときの調子の良さに驚きました。40歳前に再び戻り、キメや毛穴の進化を再確認。揺らいだときに頼る一本。SK-Ⅱフェイシャル トリートメント エッセンス 160ml ¥23,100<編集部調べ>(SK-Ⅱ

使う程に肌が滑らかに整い引き締まった肌を実感
ゲランのもの作りの姿勢とともに、肌がここまで変わるのかと衝撃を受けたクリーム。肌細胞の長寿研究から12の老化要因に着目し、厳選した蘭の恵みを凝縮。とろける濃密さ、香り、後肌まで、ひと塗りで肌が格上げされる名品。オーキデ アンペリアル ザ ロンジェビティ クリーム 50ml ¥70,400(ゲラン

どこまでも深く爽やかな香りが心と体を解きほぐすブレンド
ユーカリやペパーミント、レモングラスなどが重なり、疲れた心を一気に解放。頭皮マッサージをすると「どこの?」と聞かれるほど印象的。頭蓋骨まで届くような浸透感と爽快感が続きます。自分をご機嫌に保つために欠かせません。アーバン アーユルヴェーダ ビロード カウントダウン 10ml ¥4,950(AMATA)

《衣装クレジット》
ワンピース ¥55,000(チェルキ/ダブルエヌティ)ピアス ¥19,800、ネックレス ¥173,800、右手リング ¥49,500、左手リング ¥23,100(すべてウノアエレシルバーコレクション/ウノアエレ ジャパン)

衣装はすべて本人私物


本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2026年4月号掲載

撮影/渡辺謙太郎、河野 望<静物> ヘア・メーク/RYO 取材/末乃玲奈 編集/岡村宗勇

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