眞鍋かをりさん「自分の更年期も娘の思春期も。解決はホルモンを知ることから」
「元祖ブログの女王」「元祖インテリジェンスタレント」として、知的なのに軽やかで親しみやすい人間力で活躍し続けている眞鍋かをりさん。実は類を見ないホルモンオタクであることが判明! 女性ホルモンを語らせれば止まらない、彼女の最新の“ホル活”とは?
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眞鍋かをりさん「テレビ番組の収録中に動悸が。本格的な更年期に備えて〝ホル活〟始めました」
眞鍋かをりさん
1980年、5月31日、愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業。 大学在学中からタレント活動を始める。 2004年、ブログ「眞鍋かをりのココだけの話」が人気となり、「ブログの女王」という称号も。現在はコメンテーターやキャスターとして多くの情報番組や教養番組に出演中。
「結局はホルモンが人間をコントロールしている」と知ったときは衝撃でした
私がホルモンに開眼したのは、医学研究者でホルモン研究にも力を入れていらっしゃる満倉靖恵先生(慶應義塾大学教授)と出会ったのがきっかけです。お仕事でご一緒する機会があり、「ホルモンの研究に参加してみませんか?」と声をかけていただきました。お話をうかがううちに、ホルモンが持つパワーや重要性を初めて知り、すっかり魅了されてしまったんです。
それまでの私は、生理痛もPMSもほとんどなく、産後うつとも無縁。体力にも自信があり、「私はホルモンに振り回されないタイプ」と本気で思っていました。きっとホルモン年齢も若いに違いない、と自信満々だったんです(笑)。ところが、先生の研究室で血液検査をしていただいたところ、結果は―――普通に、ちゃんと歳を取っていました。一般的に、女性が一生で分泌する女性ホルモンの総量は、スプーン1杯分(約3~5g)とも言われています。ほんのわずかな量なのに、心も体もこれほど左右するなんて驚きですよね。
先生によると、若くてもストレスや不規則な生活でホルモンバランスは乱れ、それが年齢を重ねてからの分泌にも影響することがあるそう。若い頃の私は、ストレスまみれで生活もかなり無茶でした。もし当時の自分に会えるなら、「もう少し体を労わりなさい」と言いたいです。
研究で特に興味深かったのは、ホルモン値は精神的ショックでも変動するということ。しかも、その影響は2週間ほど後に数値として現れることがあるそうです。
一緒に研究に参加している友人は、“推しの結婚発表”でメンタルが崩れ、その後の測定で数値がガクンと下がっていました。落ち込んでいるのは知っていましたが、まさかそんなにハッキリと数値に表れるとは。ストレス時に分泌されるコルチゾールも、女性ホルモンに影響を与えるそうです。先生いわく、女性ホルモンを増やすことはできないけれど、減らさないように努力することはできるとのこと。それ以来私は、健康的でストレスの少ない生活を続けて、今あるものを守ることに全力を注いでいます。
ホルモンの勉強を始めて、ホルモンというのは100種類以上あり、体調や気分だけでなく、性格にまでも影響するということを知って、とても驚きました。もはや人間の主体はホルモンで、体はただの器なのでは? と思ってしまうほど。
本格的な更年期が始まる前にこの事実が知れたのは、最高の予習になったと思っています。
“気質”を決めるホルモンだから、学びは子育てにも活用できます
実はホルモンの学びは子育てにも応用できるんです。私自身は、あまり気分の波がないというか、感情が溢れ出ないタイプ。でも娘は反対に波があるほうで、思春期に差し掛かったこともあって、ますます振れ幅が大きくなってきました。
昔から、我が子ながら自分とは全く違うタイプだな、と思っていたのですが、あるとき、この子は感情のセンサーが私よりも敏感なのだということに気づきました。「今日は学校に行きたくない」と言われると、私は何か理由があるに違いないと思い問い詰めてしまいがちだったのですが、本人からすれば、何もなくても朝は悲しくなることがあるし、腹が立つこともあるそうで、その感覚が「私には理解できないけれど実際にそういう事もある」とわかるまで、かなり時間がかかりました。私は鈍感なタイプですし、昭和の「高熱じゃなきゃ学校へ行け」が当たり前の世代ですから(笑)、気分で学校に行けないだなんて、ただの怠け癖では? 甘やかしていいのか? と、ずっとモヤモヤしていたんです。
そんなときに、生まれつきホルモンによって気分が左右されやすいタイプとされにくいタイプが存在することを知って、娘が揺れやすいタイプの子ならば、それを受け入れて適切な対応をしよう! と気が楽になりました。
そこで始めたのが腸活。食生活で腸を意識するようになってから、イライラも以前よりかなり良くなりました。本人も「気分が上下するのは自分のせいじゃなくて、ホルモンなんだ」と考えることで、メンタル的にもよかったようです。
これから本格的な思春期に入る前に、親子でホルモンについて話せたことはとても良かったです。ただ、私がイライラし出すと「ママ、ホルモンが暴れてるよ」なんて言われて、さらにイラッとするのですが(笑)。女の子は20歳くらいになるとホルモンの影響が落ち着いてくることも多いそうなので、一緒に学びながらケアしていこうと思います。
メンタルの乱れがあっても、三日以内に立て直すことができたらセーフ! の 「三日以内ルール」でストレスもなかったことに
ホルモンの役割や働きを理解できたとしても、実際にストレスがかかることもあるし、乱れてしまうことだってありますよね。でも、その都度「ああ、私の女性ホルモンが…」と悲観していてはキリがありません。もし何かショックな出来事があったり、不摂生をしてしまったとしても、ホルモンにはちゃんと立て直す力もあります。大きな影響を残さないためには、数日のうちにちゃんと帳尻を合わせること。どっと疲れる日があっても、だいたい3日くらいかけて戻せば大丈夫、と思うようにしています。
考えすぎてしまったり、ストレスの対処法がわからないときは、やみくもに癒しを求めるのではなく、プロの手を借りたり、カウンセリングを受けてみるのもいいかもしれません。
私の場合も、子育てや子どもの学校の事などでモヤモヤしたとき、オンラインで児童心理カウンセラーさんと話をすることで、すぐに楽になりました。人により相性もありますが、やはりプロはすごいもので、一気に視点が変わり、悩みを俯瞰でとらえることができてすごくスッキリ。更年期世代は、自分のことより子育てに悩む方って本当に多いと思います。身内や友人に相談するのも良いですが、人によって全然違うことを言われて混乱することもあるので、思い切ってプロの方に相談してみるのがおすすめです。
伊藤裕先生の『なんでもホルモン』はまさに目からウロコの1冊。人間の体内にある100種類以上のホルモンが体調や気分、性格や行動まで決めているという内容は衝撃。更年期の入り口で読めてよかった!
女性ホルモンは味方でもあり面倒な存在でもある、つまり「自分そのもの」。「調子はどう?」と対話することも大事
これだけ心と体に密接な関わりがある女性ホルモン、知らずに生きていくのは本当にもったいないこと。味方でもあり、面倒くさい存在でもある女性ホルモンは、まさに自分そのものです。私は感情に鈍感なので、そのぶん、あまり自分のことをケアしてあげられませんでした。これからは「私のホルモン、今どんな調子ですか?」と聞いてあげる、自分自身と対話することも大事だなと思うようになりました。
PMSがひどかったり、産後鬱になって、女性ホルモンの暴走を恨む人もいるかもしれませんが、ホルモンの状態を知れば、コントロールすることもできるはず。ちょっと面倒なヤツだけど(笑)、女性ホルモンは私を操る敵ではなく、自分自身なんですから。
撮影/古水良(cheek one)ヘア・メーク/里美(竹邑事務所) スタイリスト/関谷佳子 取材/柏崎恵理
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