【ごみ清掃芸人・滝沢秀一さん】ごみの捨て方に注意喚起「俺、ごみ清掃員になって最初に買ったもの、シュレッダーです」

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堀田茜が「30代になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載。今回は、お笑いコンビ「マシンガンズ」の活動と並行して、ごみ収集員としても働く滝沢秀一さんからお話を伺いました。SDGsへの関心が高まる今だからこそ知りたい、ごみ問題のリアルと私たちにできることについて伺いました。

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いらなくなった服も化粧品もごみではなく資源になる可能性を考えたいです

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【今月の茜のモヤモヤ案件】
以前滝沢さんの著書を読んでから、ごみの分別を意識するようになりました。ごみは身近にあるものなのに、そこに意識を向ける機会は少ないけれど近い未来、ごみを捨てる場所がなくなると言われているし、今の私たちのごみに対する意識の持ち方が知りたい!

〈今月話し合いたいこと〉
私たちの生活の中に当たり前にあるごみ。不用になった服や化粧品を捨てたその先に何があるかちゃんと考えて、伝えたい!

そもそもごみを分別する理由って?
なんでも燃やすのはダメ?

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堀田:半年前に私のラジオ番組のイベントにゲストでお越しくださいましたね。ごみ分別の重要性をお伺いできてとてもためになりました。今回は私たちがひとりひとりすぐできる、ごみとの向き合い方を教えていただけたらと思っています。

滝沢:ありがとうございます。何年か前までは“分別なんかしなくていい。全部燃やせるんだから”という言われ方が強くて分別の重要性が理解されづらかったのですが、SDGsが叫ばれるようになってから、分別を守ってくれる人が増えてありがたいです。ごみと呼べるものは「可燃ごみ」「不燃ごみ」の2種類だけ。あとは資源になります。そもそも資源“ごみ”じゃないですよ、ごみではないので。まずはその意識を持ってもらえるといいですね。

堀田:分別の必要性が強く言われるようになったのはなぜですか?

滝沢:ごみを燃やした後って灰になりますよね。ゼロにはならない。その灰を埋める最終処分場が、約25年後には満杯になって、捨てる場所がなくなるから。だからごみを資源と分別して、少しでも灰の量を減らさなきゃ、となっているのが理由です。東京都の最終処分場だけを見ると、満杯になるのは約50年後と言われています。

堀田:捨てる場所がなくなったらどうすることに?

滝沢:その答えが出ていないんですよ。簡単に言えば日本でごみが捨てられなくなる。

堀田:どうすればいいんですか、滝沢さん!なんとかしてください!

滝沢:俺、責任者じゃないから!(笑)だからこの現実をみんなに知ってほしくて、俺はこういう活動をしています。ごみを分別して、今のうちに量を少なくして、少しでも最終処分場の寿命を長くするのがまずは大事です。

衣類は寄付団体に出すのが唯一の正解ではない。リユースも考えてみて

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滝沢:女性誌ならではのごみの話だと、まず服。もうね、引越しシーズンになると値札がついたままのものがいっぱい捨てられています。安い服は特に。発展途上国への寄付を思い浮かべる人もいると思うけど、途上国はすでに不要な洋服で溢れかえっていて、迷惑になっていることも多いです。チリに「服の墓場」と呼ばれる場所があるのを聞いたことはないですか?世界中の衣料廃棄物が集まっていて、砂漠に服の山が見渡す限り広がっています。なので、買うときに“これは本当に必要か”と一度考えてもらえるといいですね。人ってみんな、不用品は目の前からなくなればなんでもいいと思ってる。回収されればそのまま消えてなくなると思っているのかもしれないけど、皺寄せが必ずどこかにいきます。だから、寄付するにしても、最後にどうなっているのかまで調べてから出してもらえるといいですね。

堀田:私は「古着deワクチン」というサービスを使っています。不用になった衣類をそこに送ると、世界の子供にワクチンが贈れる仕組み。活動報告が逐一上がっているので、それなら安心かなと思っていて。

滝沢:衣類回収の目的がちゃんとわかっているところはいいですよね。あとは国内循環…古着屋さんとかリサイクルショップに買ってもらうのもいいんじゃないかな。燃やしてしまうと何の使い道もないので、リユースをまず考えてもらえたら。あと化粧品は、金属や鏡や液体が全部一緒になっているから分別が難しい。でも9割ルールといって、9割が燃える素材なら可燃ごみでOK。ただファンデーションや化粧水などの液体が多く残っているならそれだけ袋とかに出して、容器は不燃ごみに出してもらえるとありがたいです。

堀田:手間もかかるし、なかなかそこまでできない人のほうが多いですよね…。滝沢さんは私生活で気をつけていることはありますか?

滝沢:気をつけているというか、私服は服のレンタルサービスを使ってますよ。堀田さんもそうでしょうけれど、職業柄、頻繁に服が必要になりますよね。先輩からももらうことが多いし。ただそれを着た後、服の扱いに困らない方法が何かないかと思ったら、自分のものにせずレンタルにすればいいじゃんと、レンタルサービスに行き着きました。何が心地いいって、洋服ダンスに物が溜まらないこと。

堀田:物が増えない生活、いいですね。結婚式に着ていくドレスとかも、レンタルサービスという選択肢を考えてみてもいいかも。

ごみの捨て方にモラルが出る。
きちんと捨てれば、周囲にも伝染します!

個人情報がわかるものはそのまま捨てない!
丁寧なごみの捨て方は防犯にも繋がる

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滝沢:あと、ごみの捨て方に気を遣うのは防犯にも繋がりますよ。

堀田:そうですよね。私、下着類は全部切り刻んでから捨てています!

滝沢:女性は特にそういうひと手間、大事。可燃ごみが荒らされることって結構あるんですよ。いろんな目的があるんでしょうけど、ストーカーがごみを荒らすとか、よく聞きますよね。ごみは個人情報の塊。入っているものを見れば女性のものだとすぐわかるし、そこに住所や電話番号がわかるものがあったりするととても良くない。レシートも、5〜6枚見れば、いつもどこで買物をして何時頃帰ってくる人なのか簡単に予測できてしまうでしょ。不要なレシートは買物したスーパーやコンビニに置いてくるとか、請求書などの個人情報は必ずシュレッダーにかけるとかしましょう。俺、ごみ清掃員になって最初に買ったもの、シュレッダーです。お金なかったけど、それでも買いたかったくらい、個人情報を捨てるって怖いですよ。

堀田:…私もすぐ買います。あとごみ集積所を見るとその地域の治安もちょっとわかりますよね。

滝沢:これまでいろんなごみ集積所を見てきたけど、ごみ集積所がキレイな場所は住民のモラルの高さが感じられます。だから、引越し先を選ぶことがあれば、まずごみ集積所を見るといいですよ。あとごみの分別が適当な会社は6年以内に潰れるという持論がある(笑)。そのくらい、ごみには人間性が出ます。ごみのことって生活の中でそこまで考えないですよね。捨てたらもうそれでいいとみんなが思う。だからこそ、そこをどう扱うかで、生活の結果が出ますよね。

堀田:以前滝沢さんに「ごみの捨て方って人に伝染する」と聞いてから、ペットボトルを潰して捨てるようにしたんです。そうしたら、周りの住人も潰して出す人が増えたんですよ!

滝沢:いいですね。いい加減に出してる人がいると「自分もそれでいっか」と雑になって、みんなもそうなる。でもきちんと捨てている人がいると、半年後くらいにはみんながきちんと捨てるようになっていたりするんですよ。ひとりの力でみんなのごみの捨て方って変えられます。

堀田:環境への影響だけでなく、人間性の話になるとは思いもしなかったです。

滝沢:ごみは人のすべてに繋がりますから。

堀田:滝沢さん、このお仕事をしていくことの喜びはなんですか?

滝沢:俺の話で「ごみに対する意識が変わりました」と言ってもらえると励みになります。この仕事をはじめた頃、職業差別をされているなと感じていて、仕事中、すれ違う人誰とも目が合わないな、なんて思っていましたね。でもコロナ禍で家庭ごみが増えて、道端に落ちているマスクも片付けなきゃという日々があった。その頃から「ありがとうございます」と声をかけてくれる人が増えたんですよ。あとは、今時代が変わって、こうしてごみの捨て方を考える人が増えたし、たとえば最近だとリチウムイオン電池の捨て方が話題になりましたよね。そうすると、ごみに対する意識が変わるし、清掃員に向ける目も変わる。そういうのがうれしいし、ごみ収集のときに「お疲れ様です」と声をかけてくれるとめっちゃうれしい。なので、これからも変わらず、ずっとごみの話は伝え続けていきたいです。

堀田:ごみを持っていってもらうことは私たちの大事なライフラインでもありますよね。私も、ごみのその先に意識を向けたいです。

対談したのは…

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たきざわしゅういち
●芸人、ごみ清掃員。1976年9月14日生まれ。東京都出身。お笑いコンビ「マシンガンズ」の活動の傍ら、定収入を得るため14年前にごみ収集会社に就職。清掃員視点で環境問題や日常を綴ったSNS投稿が人気を集め、SDGs関連イベントや講演会を行う。ごみ関連の著書は19冊。ごみを減らすためのコミュニティ『滝沢ごみクラブ』主宰。

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ほったあかね
●モデル、俳優。1992年10月26日生まれ、東京都出身。CLASSY.をはじめ多くの女性ファッション誌、ドラマに出演。「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)レギュラー。『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』(J-WAVE)ナビゲーター。2024年4月に結婚。SHIPS×堀田茜コラボ服も発売中。

[茜衣装]デニムシャツ¥47,300(THIRD MAGAZINE)中に着たオールインワン¥53,900(Sov./フィルム)その他/スタイリスト私物 ※滝沢さんの衣装は本人私物です

撮影/杉本大希 スタイリング/川瀬英里奈 ヘアメイク/日高 咲(ilumini)〈堀田茜さん分〉、TONOE〈滝沢さん分〉 取材/野田春香 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年6月号「堀田茜のほったらかしにしたらアカン!」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※自治体により指定の捨て方は異なります。各自治体ホームページをご確認ください。

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