藤井夏恋さん「家でも会社のことを考えている時間がほとんど。それが楽しい」
モデルとしての活動にとどまらず、自らのブランドを手がける実業家としての一面も持つ藤井夏恋さん。今回は、自宅でも旅先でも「ブランドのことを考える時間が好き」と語る夏恋さんにフォーカスし、そのアイデアを形にし続ける仕事との向き合い方を取材しました。
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好きを仕事にする 楽しさと大変さ
『アパレルでもビューティでも大事にしたいのはストーリー性』
アウトプットの際に大事にしているのは、自分の感覚。外から得たものも自分なりに受け止めながら、旅先で出会った人や景色を自然と取り入れているのかもしれません。パリの道を歩いているオシャレな人やひらひらしたスカートをカッコ良く着こなしている人……。自分が憧れたり、真似したいと感じる女性像を反映している部分はあります。「NEROLI」の軸は、自分が着たいもの。それは、23歳で初めて服のディレクションをしたときから変わりません。そのうえで、女性の魅力を引き出すデザインを追求。デザイナーさんと生地から「何を作ろうか?」と相談することも多いです。
「NEROLI LABO」は、あらゆる成分を自分の肌で試して、トライ&エラーを繰り返した結果、生まれたプロダクト。今も新商品開発に向けて気になる成分を試しています。流行っているからといって100%安心とは限らないし、自分の肌に使ってみないと分からない。商品への責任も持ちたいので、そこは揺るぎなく、続けていきたいです。アパレルでもビューティでも大切にしたいのは、商品が生まれるまでの背景やストーリー。「流行っているから」、「売れそうだから」という視点ではなく、作り手の思いや熱量が伝わるプロダクトを生み出していきたいです。
『少数精鋭チームだからこその柔軟さやスピード感を重視』
モデル、ディレクター、実業家と肩書は複数ありますが、スイッチが切り替わることがなく、ずっと地続き。モデルとしてスキンケアイベントに招待していただいた際は、「どんな成分が注目されているんだろう」と市場の動きを感じることも多く、撮影現場も情報収集やインプットの場になっています。家でも会社のことを考えている時間がほとんど。それが楽しいし、逆に考えていない方が不安になるかも(笑)。
興味を持った成分があったら、忘れないうちにラボの担当者に連絡したり、定期便の方への施策を思いついたら、「どうかな?」とスタッフにシェアしたり。また、商品を管理している工場にも足を運んで、Face to Faceの関係性も心がけています。スピード感に加えて、“雑にならないこと”も信条。スタッフとのやりとりが煩雑になるとトラブルを招く可能性もあるから、相手に丁寧に取り組んで欲しいことは、自分も丁寧に対応します。
『お客様からのリアルな声がモチベーションに繋がる』
経営者という立場になり、予算や働くメンバーのことなど、商品以外の部分でも考えるべきことが増えました。より多角的な視点が求められることを痛感しています。その中でやりがいを感じるのは、受注会やポップアップでお客様に喜んでいただけたとき。直接、商品の説明をさせてもらったり、肌悩みを持っていた方から「使い始めて、コンディションが良くなりました」とお話しいただけると、自分以外の悩みも解決できたことを実感して、続けてきて良かった、と思います。
インスタに届くみなさんのお悩みやコメントもモチベーションになるし、次の商品開発にも繋がります。手がけたアイテムが、自分のライフスタイルに直結しているのも原動力のひとつ。モデルでもディレクターでも感性を“表現すること”は同じ。“好き”をベースに妥協せずに作った「NEROLI」のアイテムは着ると気分がアガるし、「NEROLI LABO」でスキンケアする瞬間は私にとって究極の癒し。旅先でインスタ用の写真を撮る時間も楽しみのひとつです。
撮影/水野美隆 モデル/藤井夏恋 ヘアメイク/森野友香子(Perle Management) 取材/坂本結香 編集/鍬守未希 再構成/Bravoworks,Inc.
※写真はすべてご本人からの提供です。
※CLASSY.2026年6月号「藤井夏恋さんの“好き”を仕事にする力」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
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