梅宮アンナさん、父・辰夫さんの相続で学んだこと「親のお金の話は”介護どうする?”から始めるんです」父・辰夫さんの相続で学んだこと

2019年に父・梅宮辰夫さんを見送り、複雑な相続手続きを一人でやり切った経験を持つ梅宮アンナさん。現在は夫である、よっちゃんのお母様の介護とお金の問題にも、経験者として向き合っています。40代、50代になると誰もが現実味を帯びてくる「親の老い」。もっと早く知っておきたかったこと、親が元気なうちにやっておくべきこととは? 二度の体験から得たリアルなアドバイスを伺いました。

▼あわせて読みたい
梅宮アンナさん、再婚から8カ月めの心境「お互い20年ぶりの結婚生活、正直簡単じゃない」

親が元気なうちに税理士さんを。まずは"家族構成とお金"を把握すること

2019年に父・梅宮辰夫が亡くなってから、私は相続の手続きをすべて自分で経験しました。その経験をお話ししてほしいと声をかけていただくことが増えて、この数年、相続をテーマにした講演もしてきたんです。つい先日も、税理士の先生と相続についてじっくりお話ししたばかり。娘の立場で相続を”やり切った”人として、伝えられることがあるんじゃないかなと思っています。

親が亡くなった時って、本当に家庭によって全然違うんですよね。家を持っているか持っていないか、借金があるかないか、兄弟がいるかいないか……。相続って、一つとして同じケースがないんです。うちは、生前から税理士さんに入ってもらっていました。これが本当に大きかった。父が亡くなってからも、「次は何をすればいいんだろう」「この手続きはどうするんだろう」って、その都度相談できる人がいた。もし専門家がいなかったら、私は一人では絶対にできなかったと思います。亡くなってから自分たちだけで何とかしようとしても、正直ほとんど無理なんですよね。だからまず知っておいてほしいのは、親のお金の流れ、どんな資産があるのか、そして家族構成。これを元気なうちに把握しておくことが、本当に大事なんです。

相続って、お金だけの話じゃないんですよ。誰が相続人になるのか、家族は何人いるのか、そういうことも全部関わってくる。私は一人っ子だし、夫のよっちゃんも一人っ子なので兄弟間の問題はありません。でも兄弟がいるご家庭は、本当に揉めるケースが多いと聞きます。
あと、意外に思われるかもしれないけど、「遺言を書けば安心」というわけでもないんです。遺言があることで、逆に揉めてしまうケースもある。うちは何も遺言がありませんでした。だから法律どおりに進めるしかなかった。でも、結果的にはそれが一番きれいに終わったと思っています。だから私は、「遺言を書くこと」よりも、元気なうちに税理士さんのような専門家に相談して、家族がお互いの状況を共有しておくこと。そのほうがずっと大事なんじゃないかなって思っています。

「相続どうする?」じゃダメ。「介護どうする?」から始める

子どもの立場から親にお金の話を切り出すって、本当に難しいですよね。税理士の先生にも言われました。「いきなり相続の話をすると、お父さんお母さんは身構えます。だからまず介護の話から入りましょう」って。これ、本当にその通りだなと思いました。

今まさに、よっちゃんのお母さんがそうなんです。京都で一人暮らしをしていたんですが、3か月ほど前に転んで入院してしまって。「もう一人暮らしは難しいよね」という話になって、初めてホームのこと、お金のことを考えるようになりました。そこで初めて知ったこともありました。

親に預貯金があっても、子どもは勝手には使えないんです。だから元気なうちに、「財産管理を任せます」という契約を結んでおく必要がある。しかも認知症が進んでしまうと、それすらできなくなるんです。だから行政書士さんや司法書士さんに入ってもらって、ご本人と面談をする。うちの場合は病室からテレビ電話でした。「認知機能に問題ありません」と確認されて、初めて手続きを進めることができました。本当にギリギリでした。実は私、父の相続を経験していたから、「よっちゃん、ちょっと遅いよ!」って焦っていたんです。外出許可を取って、台風の日に車椅子で銀行まで行きましたから。

だから私は声を大にして言いたいんです。親が元気なうちに。これ、本当に早いに越したことはありません。それと、お金の話をすると、高齢の親って本当に警戒するんですよ。父もそうでした。「パパ、もしもの時のために、お葬式代とか少しママに預けておいたら?」そう言っただけで、「お前、俺の金をどうする気なんだ!」って(笑)。高齢になると、お金を守ろうという気持ちがすごく強くなるんですよね。だから、お金から入っちゃダメ。「介護どうする?」「みんなが困らないように考えておこう」そこから始めるのが、一番自然なんです。

相続では、親の"知らなくてもよかったこと"まで知ることになる

相続には申告期限があって、日本では10か月以内に手続きを終えなければいけません。
「10か月もある」と思うかもしれないけど、本当にあっという間。私は8か月で終わらせました。一番大変だったのは、父が生まれてから亡くなるまでの戸籍を全部集めることでした。これは、「私以外に子どもがいない」という証明をするためなんです。もし昔の認知していないお子さんがいたら、その方も法定相続人になるから。

でも、その戸籍をたどっていくと、親の人生が全部見えてくるんですよ。母と出会う前、どこに住んでいたのか。もしかしたら結婚していた時期があったのか。そんなことまで知ることになる。親の知らなくてもよかったことまで知る。それが相続なんです。もちろん、うちは何もありませんでした(笑)。でも、そういう可能性も含めて全部確認しなければいけない。亡くなってから慌てて動く人が本当に多いのですが、本当は元気なうちに少しずつ準備をしておけば、残された家族はずっと楽になります。

父の相続を経験して、そして今はよっちゃんのお母さんの介護にも向き合っているからこそ思うのは、「もっと早く知っていれば」ということばかり。だから40代、50代になった今こそ、「介護どうする?」そんな何気ない一言から始めてみてほしい。その一言が、きっと家族を助けることにつながると思っています。

ジャケット¥305,547(by HANA WRIGLEY) デニムパンツ¥27,500(ヤヌーク/カイタックインターナショナル) パールネックレス¥61,600 「あ」 リング¥390,500 「クロス」リング¥389,400(すべてビジュードエム/ビジュードエム六本木ヒルズ) パンプス¥113,300(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス) タンクトップ・その他リング/アンナさん私物

撮影/古水 良(cheek one) ヘア・メーク/森 ユキオ(ROI) スタイリスト/乾 千恵 取材・文/日野 珠希 構成/玉榮日菜子

SHOP LIST
〇カイタックインターナショナル 03-5722-3684
〇セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス 0570-016600
〇by HANA WRIGLEY hello@hana-wrigley.com
〇ビジュードエム六本木ヒルズ 03-6271-5353

おすすめ記事はこちら

【梅宮アンナさん】“治る”って複雑だって気づいた「元の自分に戻る必要はもうない」

【梅宮アンナさん】乳がん摘出手術を経て「残った方の胸も取ってしまいたい」とすら思う──そんな声もあることを知ってほしい

【梅宮アンナさん】出会いから10日で電撃結婚「焦りや勢いではなく、今を丁寧に生きるという想いから生まれた覚悟です」

STORY