松下洸平さん「自分を隠さずダサいところも見せていきたい。ダサいところ、いっぱいありますよ(苦笑)」特別インタビュー
ドラマに映画、舞台、音楽活動と大活躍している松下洸平さん。穏やかで癒し系なイメージがありながら芯の強さも感じさせる松下さんが考える強さと優しさにクローズアップ。12月にリリースされたアルバム『R&ME』と開催中の全国ツアーのお話もたっぷり伺いました。
松下さんの強さと優しさの秘密について質問
Q1.穏やかで癒し系な松下さんですが、心身の強さも感じます。そんなパブリックイメージについて、自分ではどう思いますか?
役柄でそう見られがちではありますが、そういう部分もありますしそうじゃないところもあります。ただ僕としてはそのイメージにとらわれないようにしないとなと思ってます。どれくらい素でいられるか。できるだけカッコつけない自分でいられるように。音楽をやったり芝居をやったりしていると器用に見られがちなんですけど、不器用なところもありますしね。パブリックイメージがどうでも、自分を隠さずダサいところも見せていきたい。ダサいところ、いっぱいありますよ(苦笑)。
――以前、球技が下手とおっしゃっていましたよね?
そうそうそう(笑)。そうなんですよ。いろいろ至らない点も多いので(笑)。ドラマや映画で見てくれているイメージに、僕自身が首を絞められないようにしたいなって思います。
Q2.自分のことを「強い」と思いますか?
全然、思わないですね。弱いとも思わないけど。ただ、僕だけじゃなく皆さんそうだと思いますけど、強くいなきゃいけない瞬間や弱音をはけない瞬間があるから、そういうときは「強くいなきゃ!ちゃんと立ってなきゃ!」って思うことはあります。ドラマとか音楽とかいろんな現場に行かせていただいているので、そう思うタイミングは多いかもしれないですね。
――松下さんが思う「強さ」とは?
うーん。強さと弱さって、すごく表裏一体な気がしていて――。さっきも言ったように強くいなきゃいけない瞬間とか、ここぞってときはあると思うんですけど、弱さを隠さず生きることも強さだと思う。決して「強い」=めちゃくちゃマッチョなイメージではないという気がしていて、いろんな強さがあっていいと思うし。僕もときどき思うんですけど、できないことを「できない」って言うこと、そうは思わないことを「そう思わない」って言う強さもあると思うんです。誰に対しても優しくてカッコいい人が強いとも思わないですし。いろんなことをひっくるめて、受け入れたり突っぱねたりできるのが本当の強さなのかなと思います。
松下洸平
’87年 3月6日生まれ 東京都出身 血液型A型●’08年、シンガーソングライターとして〝洸平〟名義でデビュー。翌年より俳優活動を始め、’19年NHK朝ドラ『スカーレット』で一躍人気に。最近の主な出演作はドラマ『いちばんすきな花』『最高の教師1年後、私は生徒に■された』、映画『ミステリと言う勿れ』、舞台『夜来香ラプソディ』『闇に咲く花』など。’23年12月に2ndアルバム『R&ME』をリリース。東京ガーデンシアター2daysを含む、全国ツアー『KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2024~R&ME~』を開催中。
撮影/酒井貴生(aosora) ヘアメーク/赤城悠紀 スタイリング/後藤泰治 取材・文/駿河良美 再構成/Bravoworks.Inc