高垣麗子さん、幼稚園ママの3年を振り返る。悩むなかで助けてくれたものとは
以前、高垣さんと教育者の方に取材を行った際、彼女は「娘の想いに十分に応えることができていない」と言って泣いていました。真面目だから、懸命にすべてのことを抱え込んでいたのだと思います。
2024年春、娘のなっちゃんが一区切り。卒園、そして新1年生になります。高垣家の新たなステージの幕開け。母として、一人の女性としての今の気持ちを伺いました。
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母娘ともに世界が拡がった園生活でした
早いもので娘は6歳、もうすぐ卒園式を迎えます。3年前、初めての制服を嬉しそうに着た娘の手を引き、ドキドキしながら登園した日のことを昨日のことのように思い出します。
幼稚園は娘が初めて「お友達」という存在を認識した場所。自分のことだけでなく、相手のことを思いやりながらの集団生活で、娘なりに切磋琢磨しながら、先生や友達との信頼関係を育んできたのだと思います。
私はというと、当初は新しい幼稚園生活に期待いっぱいでしたが、だんだんと仕事と園生活の両立に悩まされることも出てきました。うちは一人親家庭なのでどうしても外せない仕事と行事がぶつかってしまうと、娘に我慢してもらうしかなくて。帰宅して「今日、どうだった?」と聞くと「ママが来てなかったの、なっちゃんだけだったよ」と言われたことも。
どうしても自分を責めてしまう中で、ママ友の存在にとても助けられました。こちらからお願いしなくても、参加できなかった行事の様子を教えてくれたり、持ち物やスケジュールのフォローまで、とにかく温かくて優しくて。大変な時は頼ってもいいんだって、初めて肩の力を抜くことができました。
私にとって、初めてのママ友。 いっぱいのフォローと愛情をありがとう
実は入園当初は、ママ友ができると思ってなかったんです。14歳からモデルをしていて同じような業界の人しか友達がいなかったし、大人になってからの新しい友達って想像できなくて。それが最終的には何度も旅行するようなママ友ができました。
パパ友もたくさんできて、何家族かで千葉へ旅行へも。子どもたちは終始ハイテンション。みんなで買い出しに行って料理して、すっぴんで夜中まで飲んで笑って。子どもが同い年というだけで、年齢も育ってきた環境も職種もまったく違う人たちとここまで自分をさらけ出して、深い仲になれる……本当に不思議なものですよね。
子育てに関しての視野もだいぶ拡がりました。家庭ごとにいろいろ考えがあるけれど、子どもにとって最善な道を真剣に考えているのはみなさん一緒。子育てにはいろいろな形があって正解はないんだって。
本当にたくさんの想い出とかけがえのない出会いがあった3年間で親子ともに成長させていただきました。お世話になった先生や子どもたち、ママ友、パパ友……。毎日当たり前のように会っていたみんなと会えなくなることにまだ実感が湧きません。
でも、せっかくご縁があって知り合えたのだから、卒園後もずっと子どもたちの成長を一緒に喜び、お祝いしていける仲でいたい。卒園後も、先生方、ご家族、みんなの未来がこの先もずっと幸せなものになりますように。
6年間を振り返って母娘で感謝のお手紙交換を
読んだ瞬間の笑顔と涙が入り混じった高垣さん。
ジャケット¥137,500(ドゥロワー/ドゥロワー 二子玉川店)ブラウス¥35,200(ベイジ,/オンワード樫山 お客様相談室)ピアス¥12,980(フランス ラックス/ピーアンドティートレーディング)リング¥29,700(リューク)娘さん/スタイリスト私物
撮影/東 京祐 モデル/高垣麗子 ヘア・メーク/木部明美(PEACE MONKEY)スタイリスト/竹村はま子 取材/石川 恵 ※情報は2024年3号掲載時のものです。
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▶神田うのさん(48)3度の流産や子育ての日々を経て、50代は「NEW神田うの」に!