できなかったらヤバい!?40代以上向け…「のど」の老化・簡単チェックテスト
呼吸し、食事などの際には飲み込み、話したり歌ったりと一日中働いている「のど」。老化に気付きにくいけれど、40代からのどの機能は衰え始めます。将来的に肺炎にもつながるのどの老化、のどトレやのどケアで防ぎましょう!
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【やり方】
飲み込むとき、のどの筋肉を使います。複雑なのどの筋肉の動きがわかりやすい目安となるのが、のど仏。水を一口含んでのどを湿らせ、のど仏に軽く指を当て30秒間に何回唾液を飲み込めるか数えます。
10回以上:飲み込み力は20代並みで、まったく問題なし
6〜9回:飲み込み力が落ちないように、のどトレをはじめてみて
5回以下:飲み込み力がかなり低下。誤嚥性肺炎のリスクがあり
【5回以下だった人は老けのどかも!?】
10回以上、ごっくんと唾液の飲み込みができれば、のどの筋肉はまだまだ若いので問題ナシ!飲み込み力は年齢とともに低下するので、回数が少ない人はのどトレで維持・改善を。
40代はのどの老化の入口将来を見据えて今から対策を
食事のときなど、食べ物や飲み物を飲み込む際に気道に入ってしまいむせた経験はありませんか?食道に入るべき飲食物などが誤って気道に入ることを誤嚥といいます。誤嚥性肺炎という病名をお聞きになったことがある方もいらっしゃると思います。
肺炎は死亡リスクが高い病気の一つですが、肺炎で入院する方の中で誤嚥性肺炎の割合は50代以降右肩上がりに増加します。40代頃からのどの老化が始まりますが、のどの機能が衰えると誤嚥の頻度が増えていきます。
若い頃に比べて誤嚥による咳の回数が増えていたり、咳をする頻度が増え時間が長くなったと感じているなら、のどの機能の衰えが始まっているかもしれません。誤って気道に入ってしまっても咳をすることによって飲食物を気道の外に出そうとする咳反射ができているのであれば問題なく、病気ではありません。
注意すべきはのどの老化が進み、夜間睡眠中に咳反射が低下し、口の中にいる細菌を含む唾液が気管に落ちて肺炎になってしまう誤嚥性肺炎です。50代でも肺炎で入院される方の約3割が誤嚥性肺炎です。
では、どうすれば誤嚥性肺炎を防げるのか。肺炎は感染症の一つで、細菌性肺炎・ウィルス性肺炎・マイコプラズマなどの非定型肺炎など原因はさまざまですが、原因として最も多いのが肺炎球菌性肺炎です。なので、65歳以上など高齢者を対象として自治体による肺炎球菌ワクチンの定期接種を受けることで免疫力を確実に上げられます。
ワクチンの次に気を付けたいのが口腔ケア。睡眠時にもし唾液を誤嚥してしまっても、きちんと口腔ケアができていれば細菌感染が起こりにくくなります。また、動脈硬化により脳の細い血管が詰まると誤嚥しても咳反射が起こりにくくなるので、それらの病気のリスクを下げるために肥満を予防するような食事・運動も心掛けましょう。誤嚥までいかなくとも40代からのどの筋力は低下し始めるので、これからご紹介するのどケアとトレーニングをおすすめします。
飲み込みのしくみとは?
飲み込むときは気管の入口にある声帯がしっかり閉じられ、気管に喉頭蓋で蓋をします。同時に食道が緩み、飲み込もうとした食べ物の塊は食道から胃に送られます。
\教えていただいたのは/
日本呼吸器学会専門医・指導医。呼吸器疾患・アレルギー疾患・内科疾患・睡眠医療に従事。専門性が高く幅広い知識と歯切れよくわかりやすい解説で、テレビや雑誌などのメディアに多数出演している。
のどトレや生活術を解説した大谷先生の近著『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』¥1,540(主婦の友社)
《衣装クレジット》
タンクトップ¥3,850 中に着たブラトップ¥4,400(ともにルーパ/プラヴィダ)レギンス¥14,850(suria/インターテック)
2024年『美ST』7月号掲載
撮影/加治屋圭斗 モデル/殿柿佳奈 ヘア・メイク/Sai スタイリスト/柿田たみか 取材/菊池真理子 再構成/Bravoworks,Inc.
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