今月はおすすめしたい鎌倉ランチのお店を2つご紹介します。

1.佐助で「女友達と」

和のしつらえで楽しむ 創意あふれるモダンスパニッシュ

石畳のアプローチから暖簾をくぐる、鎌倉ならではの趣ある古民家は、意外にもモダンスパニッシュレストラン！「レストラン サンパウ」でミシュランを獲得したジェローム・キルボフ氏が監修、氏の下で腕を磨いた成澤明須美シェフが手掛ける料理は、和食器×お箸というスタイルと遊び心が目にも楽しいものばかり。地元で仕入れた野菜や魚介をはじめ、各地の厳選素材を確かな技術で作り上げたメニューは、ひと口ごとに多彩な味わいや香り、食感が広がります。足を延ばして訪れたい、ハレの日ランチにぴったりな一軒です。

瑞々しい鎌倉野菜の下には、イベリコ豚のチャーシュー、アボカドとナッツ、トマトのサルサを重ねたトルティーヤが。まずはサラダとして、それから自家製タバスコをかけてタコスとしてどうぞ。

しっとり柔らかくローストした林SPFポークに、コクのあるトンナートソースと鎌倉野菜の彩りを添えて。

〆はサフランライスのおにぎり。赤海老の頭から取った濃厚なソースをかけてスパニッシュな味わいに。料理はすべて￥4,500のランチコースより

＼店舗情報／

ミ・カサ
【住所】神奈川県鎌倉市佐助1-12-9
【TEL】0467-81-7647
【営業時間】11:30～15:00（L.O.13:30）、17:30～23:00（L.O.21:00）
【定休日】水曜、木曜
https://jeromequilbeuf.jp/

2.小町で「彼と」

味わい深い一品料理と端正な蕎麦で〝蕎麦呑み〟もよし

鎌倉駅からほど近くの線路沿いながら、驚くほど閑静な一角に昨秋にオープンしたばかり。グレイッシュな空間を様々なアートが彩るギャラリーのような店内で、キリリと角が立った香りよい蕎麦が楽しめます。迎えてくれるのは、大分県で蕎麦打ちの研鑽を積み、店を構えるに至った川名真之さん・佳子さん夫妻。豊後高田市の蕎麦粉をはじめ、どんこ椎茸や竹細工の皿など大分ゆかりのものを取り入れています。お酒と一品料理も充実しているので、ゆったりとグラスを傾けつつ、〆に蕎麦をたぐる粋な昼餉を堪能したいもの。

のど越しのよい蕎麦をすだちスライスと鬼おろしで爽やかに食す一杯。出汁にどんこ椎茸、かえしに小豆島の醤油を使ったつゆは風味豊か。鉢は大分で作陶している阿南維也さんのもの。料理がぐっと引き立つ、器のセレクトにも注目を。すだち鬼ぶっかけそば￥1,760

表面を焼き付けた後、低温でじっくり火入れした鴨肉をさらに出汁に漬ける。ロゼ色に仕上げた身は柔らかく、噛むごとに旨みが広がる。津軽鴨のロースのたたき￥1,630

富山湾産の白海老に、にんじんと三つ葉の彩りを添えて。さっくりとした口当たりとともに白海老ならではの上品な味わいが楽しめる。白海老のかき揚げ￥1,200

＼店舗情報／

蕎麦 かわ名
【住所】神奈川県鎌倉市小町2-4-14
【TEL】0467-40-3223
【営業時間】11:00～15:00（L.O.14:00）、17:00～21:00（L.O.20:00）※夜は予約制
【定休日】月曜、火曜、水曜
https://www.instagram.com/soba.kawana/

撮影／佐藤顕子、今井裕治　取材／首藤奈穂　編集／陣内素実　再構成／Bravoworks,Inc.