【子どものメガネ事情】タブレットは視力に影響するの?専門医が回答!
3歳児健診での視覚検査を機にメガネデビューをする子どもたちがいるそうです。視界が開けた世界での生活を助ける大切なメガネ。我が子のために、周りの友達のために、メガネのことを知っておきませんか?毎日の相棒になれる素敵なKidsメガネを見つけてきました。
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にまつわる質問を
眼科医の先生にこたえてもらいました!
カジュアルな登校スタイルにも、かっちり決めたい日にも合うラウンドシェイプのメガネ。シックなカーキは肌馴染みがいいので、初めての一本にもおすすめです。強度が高いチタン製。[男の子]メガネ¥25,300(アンファン スペックス/こどもメガネ アンファン)カットソー¥2,970(ケチャップ/ケチャップ PR)ママ・パパから人気の高いボストンタイプは、どんな輪郭の子にもマッチする定番。フレームの裏面がピンク色なので、やわらかい印象になる。[女の子]メガネ¥35,200(omodok)Tシャツ¥2,490
Q1
昔と比べて、メガネをかけている子どもが増えているような気がしますが?
3歳児健診で弱視が見つかりました。保育園には娘を含めてメガネをかけている子が3人いるようです。昔と比べてメガネをかけている子どもが増えているように感じますが、実際はどうですか。
【A】
正しくは、3歳児健診で精度の高い視覚健診が導入されたことにより弱視が“見つかる”お子さんが増えています。その一番の治療法がメガネ。2022年に国が働きかけて以来、約90%の自治体で目の屈折検査が行われるようになりました。一番の目的は弱視の発見。視覚刺激を受けることで伸びていくはずの視力が、生まれつきもった屈折異常などにより伸び悩んでしまうのです。視力として検査に現れてくるのが3歳ごろであり、発見するのに最適な時期。視力の伸びる年齢を考えると、3歳で発見され、メガネ治療を始められるのが最も良いタイミングです。
Q2
スクリーンタイムが長すぎる気がします。視力に影響はありますか?
6歳男の子のママです。どうしても家事の間はYouTubeに頼ってしまいます。来年からは小学校でタブレット学習も始まる予定。スクリーンタイムの長さは、視力に影響するのでしょうか。
【A】
スクリーンタイムが長いと将来的に近視になりやすい恐れがあります。WHOは2~4歳児のスクリーンタイムは1日1時間未満、2歳未満はスクリーンタイムをもたないことを提唱していますが、現代の生活では難しいことが多いですよね。せめて画面との距離は30cm以上離し、30分に1回は休憩を挟むことを意識してください。近くのものを凝視することが近視を進めてしまいますし、長時間のスクリーンタイムは運動不足や睡眠障害を引き起こす可能性があるからです。ちなみに、3歳児において弱視との直接的な関係はほぼありません。
Q3
メガネをかけるようにいわれました。どのくらいの期間かけたらいいですか?
4歳の息子が弱視と診断。早めにメガネ治療を開始すれば、視力が回復する可能性が高いと聞きました。近い将来、メガネは不要になるものだと期待していますが、どのくらいの期間がんばれば良いのでしょうか。
【A】
一般的に視力が伸びる時期は8歳までと言われています。一番視力が伸びる3~4歳に治療を始められていれば、就学前に治療が終了する子も中にはいます。けれど弱視の場合、治療のゴールはメガネを外すことではなく、メガネをかけて1.0の視力(教室の一番後ろの席から黒板の文字が見える)があること。いつまで?というご質問には個人差がありますが、長期的に考えたいところです。遠視の場合は将来的に、レンズの度数が減りメガネをかけなくても良くなることも。いずれはコンタクトという選択肢も生まれるので、一旦はメガネをかけて1.0を目指しましょう。
Q4
メガネをかけたがらない娘。親としてどんな声かけをすればいいですか?
小学校の担任からメガネを作るよう勧められましたが、服装にこだわりのある娘は「メガネをかけたプリンセスは知らない」と泣きます。親としては焦っていませんが急ぐべきですか?伝え方のアドバイスもください。
【A】
見た目について、お子さんの意志がはっきりと出てくる時期ですね。ですが、近視の場合でも見えにくいまま放置するのは良くありません。黒板の字が見えない状態で我慢をし、授業の内容がわからないまま進んでしまうこともありますし、見えないからと目を細めたり、前屈みになって姿勢が悪くなったりもします。親としては、まずメガネをかけて見える環境をつくることが大切です。その上で、子どもが頑張るのだから、「とっても似合ってる!素敵だね!」「メガネをかけて見える世界は素晴らしいんだよ」と声かけをしてあげてください。両親、祖父母、周りの友達や先生まで巻き込めるとより良いと思います。
林 思音先生
眼科医、山形大学医学部眼科助教、国立成育医療研究センター非常勤医師。専門は小児眼科学、斜視弱視学。かねてより3歳児でおこなう視覚検査の重要性を伝え続けている。
子どもメガネ専門店アンファンに聞きました
キッズメガネをつくるときに大事なことって?
4年前に比べ3歳のお子さまがメガネを求める割合が約160%に増えています(当社比)。幼くして慣れないメガネをつけますから、負担のないかけやすいフレームを見つけ、医師指定の度数のメガネを“正しい位置で”かけられるかが大切です。専門店ではお子さまに合わせて細かく調整し、治療の精度を保つことを何より考えています。また、メガネは毎日の相棒になるもの。フレームはご本人が気に入った色や形を選ぶのがメガネへの気持ちがポジティブに変わる第一歩だと思います。さらに万が一のために、スペアを持つことも良いでしょう。なぜなら治療用メガネはかけられない時間をなくし、かけ続けることが大事だからです。
兵頭勇也さん
こどもメガネアンファン伊勢丹新宿店店長。娘さんが3歳児健診で弱視と診断され、小3までメガネ治療をした経験をもつ。
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撮影/須藤敬一 モデル/ナカムラ サラ、ジェイミー・ピーターズ ヘア・メーク/コン イルミ〈ROI〉 スタイリング/坂野陽子 取材・文/藤井そのこ、伊波那津子(関西分) 編集/城田繭子
*VERY2024年7月号「Kidsメガネって素敵なものだよ」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。