後藤真希さん、モーニング娘。加入時は「3週間でもう辞めたい」と思った理由とは

国民的アイドルグループ・モーニング娘。の超大型新人として、13歳で芸能界デビューした歌手・後藤真希さん。その後の活躍は誰もが知るところですが、あまりの多忙ぶりに3週間後には事務所に「辞めます!」と直談判したこともあるのだとか。そうした環境の中でも、25周年に至る今まで続ける原動力となっているものは何か、そして、ハロプロを卒業して新たな道に進むことを決意したのはなぜか…。「これまでがあってこそ今がある」という後藤さんの、アーティストとしての道のり、25周年の活動に込めた思いをたっぷりと語っていただきました。

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《Profile》

1985年9月23日生まれ。東京都出身。O型。エイベックス・マネジメント所属。1999年に13才でモーニング娘。のメンバーとしてデビューし、数多くのヒット作に参加。2002年にモーニング娘。を卒業し、’07年10月にハロー!プロジェクトを卒業。’14年7月に結婚、現在は2児の母でもある。YouTubeではゲーム実況をメインとした『ゴマキのギルド』とライフスタイルや美容情報を発信する『ゴマキとオウキ☆』で配信を行い、多方面から支持を集める。芸能活動25周年を迎える2024年、待望のオリジナル・ミニアルバム「prAyer」を9月4日にリリース。さらに同9月にライブツアー「後藤真希 25th anniversary live tour 2024 ~ pr∀yer ~」を開催。今年から美STモデルとしても活躍。

デビュー直後は多忙で体重減。「入るべきグループ間違えた!?」の思いも…

モーニング娘。に加入して3週間が経つ頃には、「もう辞めたい」と思っていました。私が加入して最初のシングルは『LOVEマシーン』。最初にデモを聞かせていただいた時は衝撃でした。「あれ!?モー娘。ってこれまでこういう曲だったっけ??」って。『Memory 青春の光』や『抱いてHOLD ON ME!』のような曲をイメージしていたので、それがイェイイェイウォウウォウな感じだったから、「何で!?」となりましたね。

8月4日に合格して、9月9日にはもうコンサートツアー開始という怒涛のスケジュールでした。その間にも様々な撮影やテレビの収録がある中で、モーニング娘。の既存十数曲の歌詞と踊りを10日前後で入れ、自分の立ち位置を叩き込まねばならなかったので、一気に体重も落ちてしまい…。「もう辞めます!」とマネージャーや事務所の人に直談判しました。先輩とはいえメンバーは10代や20代前半でしたから、大人に言わなきゃダメだと思って。でも、スルーされました(笑)。
そうこうしている間にツアー目前。ダンスの先生に怒られながら、日夜リハーサルスタジオで一人ビデオを繰り返し観ながら振り付けを覚え、先生のアシスタントさんに付いてもらってサポートしてもらいながら、振りが入ったらやっとメンバーと合流。全体練習でも自分ばかり間違えて、プレッシャーはすごかったですね。

だけど、初めてステージに立った日のことは今でも鮮明に思い出せます。本当に楽しかった。目の前に、会場いっぱいにファンの方々が詰めかけ、アイコンタクトで会話をしながらパフォーマンスをする刺激と快感は、他では変え難い経験なんです。負けず嫌いな気質もあったかとは思いますが、何より、ライブでのファンの皆さんとの関わりをまた経験したくて25年間やってこれたんじゃないかな、と思うんです。

自分が求める歌手像を目指しての卒業。ソロになると向き合い方もガラリと変わる

ハロプロを卒業してエイベックスへ移籍をしたのは23歳の頃。今年で38歳ですから、今やエイベックスでの活動のほうが長くなりました。モーニング娘。の存在は今でももちろんとても大きなものですが、語弊を恐れずに言うと、私は歌手になるためにモーニング娘。のオーディションを受けたんです。モー娘。時代はプロデューサーであるつんく♂さんのやりたいことを解釈して、アイドルとして表現するという感じ。それにもやり甲斐を感じていましたが、10代の半ばあたりから、ハロプロの中にいながらハロプロとは雰囲気の違う表現を模索し始めていました。よりアーティスティックな方向にいきたくて。そんな私の様子をファンの方々も「何か変わったぞ?」と感じてくださったみたいで、その反応が前向きであるという手応えがありました。

エイベックスに移籍してからは、スタッフの意見を尊重しつつ、こういう歌を歌って、こういう風に見せたい、という表現欲に沿って作品やライブと向き合ってきました。今回のミニアルバム『prAyer』には、強い女性像、人生観や生き様のような壮大なテーマを私なりに込めたつもりです。私が経験した楽しいこと、辛いこと、悲しいこと、そんな全ての経験が作品作りに反映されていると思いますし、改めて新しいものを制作する楽しさを再認識できました。私がしたいことがぎっしり詰まった自信作になっています。

それでいながら、モー娘。時代のようなグループ感のあるテイストも散りばめたり、ライブのヴィジュアル写真ではヴェールをかぶって「愛のバカやろう」っぽくしてみたり。ところどころ今までの活動とリンクするようなポイントを設けているので、振り返りながら「これまでがあってこその今の後藤真希」を表現できたのではないかなと思っています。そういうところも含めて楽しんでいただけたらと思いますね。

《衣装クレジット》

トップス¥32,000(シーニュ)パンツ¥7,689(ドゥクラッセ)ピアス¥3,960〈ヘンカ〉リング¥27,500〈Pearl for Life〉(ともにロードス)

【ショップリスト】
シーニュ https://cygne.jp
ドゥクラッセ 0120-178-888
ロードス 03-6416-1995

撮影/岡本 俊 ヘア・メーク/paku☆chan スタイリスト/山科みか 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希

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美ST