便秘に下痢、更年期の悩みも…専門医が教える「腸にいい10のこと」

温めたり、食事が大切なのは知ってるけど……。暑くても、腸にイイことを諦めない!専門家の意見を伺いました。

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教えてくれたのは…石原新菜先生

医師・イシハラクリニック副院長。2人のティーン世代娘のママ。漢方、自然療法などにも長けており、著書は70冊を超える。悩みを相談しやすい親しみやすい人柄が評判!

Q.1 「暑い時期の腸」はどんな状態に?

A. 冷房と冷たい食事で腸が冷えて、機能低下に……

昔は「暑さによる体調不良」というのが夏の不調の主流でしたが、今は冷房により内臓まで冷えてしまい、便秘・下痢・生理痛・胃もたれなどの症状を訴える人が多いです。

Q.2 夏の腸活、意識することにちがいは?

A. 屋外では熱中症対策、屋内では可能な温活を

秋冬は必然的に暖かい格好をしますが、夏は体を冷やしたいですよね。熱中症対策はもちろん大事なのですが、室内ではクーラーをつけながらも内臓を冷やさないように温めて!

Q.3 「腸にイイ水分補給」って?

A. 麦茶にお塩を入れて、ミネラル不足を補いましょう

脱水は、細胞に水分が届かない状態になるので疲れやすさの原因に。ミネラルや鉄分は汗で抜けてしまうので、補うためにオススメなのが、麦茶にお塩を入れること!

Q.4 冷たいものを摂らざるをえない夏、オススメのリカバリー法は?

A. 副菜で温かい物、涼しい腹巻きなどを活用して!

主菜で夏らしいものを摂取しても、必ず味噌汁を添えるなどトータルでバランスが取れればOKです。腹巻きとパンツが一体化した形が便利。

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Q.5 夏になると「下す」タイプと「便秘」になるタイプ、それぞれの解決策は?

A. 下す人は水分量を調整、便秘の人はマッサージを

下しがちなタイプは、摂取する水分量を減らして。便秘しがちな方は、つまり腸が冷えて動いていない状態なので、横に揉んだり「の」の字のマッサージで刺激を与えましょう。

Q.6 子どもにオススメの腸活食材は?

A. カボチャやチーズ、グラノーラなら食べやすいはず

ヨーグルトに追加して食べるグラノーラは我が家でも重宝しています。食物繊維やアミノ酸が豊富。食物繊維は善玉菌のエサになって、良い腸内環境の促進を助けてくれます。

Q.7 子どもが夏風邪をひかないための、免疫力アップ法は?

A. 「夏こそ湯船につかる」を意識して!

暑い夏はシャワーで済ましがちですが、夏こそ体を芯から温めて。夏期講習で座りっぱなしの子も運動不足になりがちなので、階段を利用するなど少しでも腸を動かして。

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Q.8 生理中の腸の不調を乗り切る方法が知りたい!

A. 温活×菌や繊維の多い食事の組合わせで乗り越えて!

生理中の悩みで多いのが、便秘がちになること。全てに共通しますが、食物繊維と菌の同時摂取が解決の糸口になります。食物繊維豊富な海苔を食事に加えるなど工夫して。

Q.9 更年期世代の腸の不調の整え方って?

A. イソフラボンの摂れる腸活食材を食べましょう

更年期と腸の状態には密接な関係性が! 更年期は女性ホルモンが減り、太る・むくむ・臓器の動きが悪くなってイライラしがち。大豆イソフラボンが含まれる納豆・枝豆などの摂取を積極的に。

Q.10 夏の「むくみ太り」を解消する方法を教えてください!

A. ショウガ紅茶やあずき紅茶にはむくみとり作用が

むくみはつまり水太り。水を溜め込まないことが大事なので不要な水分をデトックスしましょう。体を温めつつ利尿作用のあるショウガやあずきの紅茶を常備すると良いです。

(写真はスタッフ私物)

撮影/大森忠明 ヘア・メーク/陶山恵実 スタイリスト/朝倉 豊 取材/松葉恵里 デザイン/秋穂佳野 ※情報は2024年9月号掲載時のものです。

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