夫・太田光とは「60歳になったら船で世界一周しよう」と約束していたはずなのに【太田光代さん連載vol.9】
お笑い芸能事務所・タイタンの社長として爆笑問題やM-1グランプリ2022を制したウエストランドの活躍を後押しする太田光代さん。そんな光代社長が今年の7月でとうとう還暦を迎えました。この連載では、芸人としては超一流だけれど夫としてのスキルには大々的に????マークがつく太田光さんとの結婚生活に関して、「本当は還暦前に離婚するはずだった」光代社長の心のつぶやきを文字起こし。「人生やり直すなら早い方がいいから、別れるならさっさと次に行きたい」と言い続けていた光代社長と、光さんの今の関係は? 今回は還暦のお誕生日直前にお聞きした本音をお届けします。
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太田光代(おおたみつよ)
1964年7月6日、東京都生まれ。モデルやタレント活動などを経て、1993年、芸能事務所・タイタンを設立。現在は社長業のかたわら、自身もタレントとして活躍。夫は爆笑問題の太田光。2カ月に1度、東京銀座で行われる『タイタンライブ』を、『爆笑問題 with タイタンシネマライブ』として、全国25のTOHOシネマズ系映画館にて同時生中継しています。詳しくはHPをチェック!
還暦を迎えたら船で世界一周しよう、という約束をしていたはずなのに
前々回、いとこの旦那さんが定年を迎えたのでみんなで温泉旅行でも、という計画は、あれからいろんなことが起きすぎたので計画は頓挫したまま(笑)。でも私、夫婦で船旅をしてみたいとずっと思っているんです。船って乗ってしまえばずっと一緒にいられますしね。
そもそも「この感じで行くと多忙すぎて60歳になってもほとんど旅行に行けない」と気づいたのは、まだ私が30歳くらいの時。その時は「しばらくは諦めるけれど、60くらいになったら船で世界一周旅行ね!」と夫と約束しました。
予行練習のつもりで20年以上前に船に乗せたことがあります。
私は神戸まで行って、そこに仕事終わりの夫と待ち合わせて2人で一泊し、翌日、一緒に船に乗りました。
夜6時に出港して丸一日かけて横浜に行ったかな。そしたらその日が年に1回あるかないかの大しけの日で、太田がめちゃくちゃ酔っちゃって。私が船の中のエステサロンにいたら、船がザバンザバンと尋常じゃない揺れ方をして、部屋に戻ったら夫がぐったりしていました。
そのトラウマがあるだろうから実際、船旅をするというのは彼としてはどうでしょう(笑)? 乗ってしまえば楽ちんだし、1日がゆっくりすぎるし、楽しいからもう一度提案してみたいと思いつつ、まだ言えていません。
行くなら世界一周がいいなあ。船旅って、乗船している間はどこにも行けないから退屈だと思われるかもしれませんが、船内にアクティビティは豊富にあるし、乗客の方と仲良くなったりもするし、案外いろいろ楽しめるんですよ。
世界一周といっても、仕事もあるのでずっと行ったきりではなくて、2〜3週間行って飛行機で東京に戻ってきて、また飛行機でそこまで行って船に乗り直すという感じのスケジュールですけどね。
妻との時間を大切にしたい、そんな理由もあってスパッと引退された上岡龍太郎さんが羨ましい!!
たとえば上岡龍太郎さんは58歳でスパッと現役を引退された。それまであまり構ってあげられなかった奥様との時間を大切にしたい、一緒に過ごしたいという理由もあったと聞いています。太田光には、そんな気持ちはさらさらない(笑)。
彼は“区切り”をつけたがらない人。一生芸人でい続けたいんでしょうね。
私が離婚を切り出した時、彼は「俺は離婚しない」と言いました。そう言うなら少しは改心してくれるのかと思ったら、そんな気配はゼロ(笑)。年を重ねて多少の心境の変化は出てくるかもしれないけれど、心を入れ替えるなんて絶対ない。悪く言えば頑固、よく言えば一貫性があるというのか……。
今は向こうが別れないと言っているからこういう状況ですが、将来的に夫が別れたい、と言ってくる可能性もあるわけです。その時はスパッと別れようと思っています。いろんな可能性を考えて対策をするのが私なので。
もし彼が他に好きな人ができた、別れたいと言ってきたら、それは全てを捨てる覚悟ということ。究極にめんどくさがりの人がそう言うならそれ相応の覚悟があるんでしょうね。私も幕引きします。
「あなたは一生舞台の上に立っていたいんでしょ。テレビもやっていきたいんでしょ。じゃあ、これからはどうする? 芸も老後も」
私、お笑いや音楽などのエンターテインメントは心のサプリとして人間にはなくてはならないものだと思っています。免疫力が上がって元気になる。これからどんどん高齢化が進みますが、人間、年取るだけで憂鬱感が増していきますから、漫才とか本当に必要だと思う。
ライブ、テレビ、ラジオ、YouTube、ポッドキャストもあるし、いろんな発信の場が増えているからスタイルや見せ方をアレンジしていく必要もあるでしょう。自分たちの芸がどれにフィットするのか、どこで何をやるのが適切なのか、判断しなきゃならないケースもあります。
夫にはそういうお笑いの最前線で芸事に専念させてあげたいと思う一方で、離婚しないのなら、老後私たちはどうするのよ!! ということもちゃんと考えてもらいたい。お笑いの未来も大事ですが、夫婦の今後も大切なんですから。
次回は、太田社長の60歳のお誕生日に開かれた還暦パーティの様子をお届けします。光さんはどんなお祝いをしてくださったのでしょうか? 乞うご期待!
撮影/河内 彩 ヘア・メイク/清水寛之 取材/柏崎恵理
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