賀来千香子がTGCのランウェイに降臨──【TGC teen ×JJ50周年コラボステージ】時代を彩ったJJ歴代表紙が鮮やかにリバイバル

2025年5月31日(土)、岩手県・一関ヒロセユードームで開催された『TGC teen ICHINOSEKI 2025』にて、先月、2025年4月25日(金)に創刊50周年を迎えた雑誌「JJ」が、時代を彩ったファッションとともにランウェイに登場しました。登場したのは、JJ主催のモデルオーディション2025(応募総数750名)を勝ち抜いた、J-BOY/J-GIRL のメンバーたち。それぞれが、「JJ」の2000年代・1990年代・1980年代の表紙や特集で紹介されたファッションをイメージしたコーディネートでランウェイを華やかに彩りました。ステージ衣装は、「遊びとスタンダード」をテーマにする今注目のブランド・lanan(ラナン)でコーディネート。時代を超えて愛されるスタイルに、今の空気感をミックスしたJJらしい特別なステージとなりました。シークレットゲストとして、元JJモデルでもある賀来千香子さんにが登場!会場を大いに盛り上げてくれました。
「TGC teen ICHINOSEKI 2025」今年のテーマは「Ripple(波紋)」

豊かな自然や伝統文化に恵まれた岩手県一関市。その地に息づく魅力と、若者たちの創造性が生み出す熱気から生まれる“小さな波紋”を、『TGC teen ICHINOSEKI 2025』という舞台を通して日本中へ広げていこう、そんな想いを込めた今年のテーマは「Ripple(波紋)」。3年連続で開催された本イベントは、来場者のべ約4,300人、オンライン配信の視聴者数は約50万4,000人と、大きな注目を集めました。会場となった一関市は、自然豊かで清流の美しい「厳美渓(げんびけい)」や「猊鼻渓(げいびけい)」が有名な観光地。四季折々の絶景や郷土料理が楽しめる、東北屈指の魅力ある都市です。
金子のあ 2011年5月号 JJ表紙をリバイバル
あの頃の可愛さ、今また新鮮!「小花柄×ミニスカ」で叶える平成ファッションの黄金バランス

金子のあ(かねこのあ)
Instagram @noa__kaneko
2004年8月5日生まれの20歳。神奈川出身。身長164cm
フェミニンだけど甘すぎない、「大人ガーリー」なスタイルが浸透した2011年。小花柄のトップスをインして、フリルがたっぷりなティアードスカートを合わせたスタイル。ブーツの色を濃くすることで、全体が引き締まった印象に。
西原竜平 2000年代ファッションをリバイバル
「ゆるシャツ×スウェットパンツ」が呼び起こす、あの頃の2000sムード

西原竜平(にしはらりゅうへい)
Instagram @_ryuhey_16
2000年1月6日生まれの25歳。東京都出身。身長181cm
ストリート系とモードの融合ファッションが進んだ2000年。きれいめだけど抜け感あり、どこかにゆるさを出したコーディネートが主流になった時代。大ぶりアクセサリーをつける男子も増えて、カチッとした印象より、こなれ感を重視したスタイル。
桃 1995年7月号 JJ表紙をリバイバル
'90年代ストリートカルチャーが息づく、バブルの“お立ち台”ミニスカ×厚底再来

桃(もも)
Instagram @momo_001121
2000年11月21日生まれの24歳。東京都出身。身長167cm
バブル期崩壊の影響を受けて、暗い印象のコーディネートになるのかと思いきや、変な奇抜さはなくなったものの、堅実志向に変わっていったあと少し明るくなったコンサバ全盛期。ミニスカートや厚底ブーツは健在!
大和空蒼 1990年代ファッションをリバイバル
肩パッドダウン、ゆったりシルエットで着こなす90sスーツ

大和蒼空(やまとそら)
Instagram @sora_yamato.428
1999年4月28日生まれの26歳。神奈川県出身。身長187cm
1990年代に入り、肩パッドの主張を抑えた、少しゆったりしたスーツライクなスタイルも主流に。プリントシャツや柄シャツで合わせるのがポイントです。
大藤小百合 1985年6月号 JJ表紙をリバイバル
ハマトラ(=横浜トラディショナル)が再来、ブラウスで仕上げる上品スタイル

大藤小百合(おおとうさゆり)
Instagram @petitlisayuri
1997年12月22日生まれの27歳。兵庫県出身。身長162cm
フリル、レース、リボンなど「いかに清潔感と知性を演出できるか」とコーディネートを模索していた時代。トップスをウエストインして、ひざ下丈のスカートもウエストマークをつくり脚長シルエットに魅せるなど、工夫されたハマトラ(=横浜トラディショナル)スタイル。
沖拓郎 1980年代ファッションをリバイバル
アメカジの王道、デニムセットアップ×ワイドパンツで作るこなれカジュアル

沖拓郎(おきたくろう)
Instagram @__takuro__
1999年1月1日生まれの26歳。岡山県出身。身長180cm
一歩間違うとカッコ悪く見えてしまうウォッシュデニム上下も、暗めのトーンのデニムと、シンプルなインナーを合わせてお洒落さUP。派手さより、さりげない着こなしの「こなれ感」がかっこいいスタイル。
小山璃奈 1985年5月号 JJ表紙をリバイバル
素材で魅せるセットアップ、足元はソックス×パンプス。'80sスタイルが今っぽく蘇る

小山璃奈(こやまりな)
Instagram @Koyama_Rina_Box
2003年3月4日生まれの22歳。神奈川県出身。身長164cm
’80年代のセットアップには、素材感を意識することでレトロモダンに進化。靴下とパンプスを合わせることで、カジュアルにも着こなせるアイテムに。ドット柄のバッグをワントーンコーデのアクセントに。
シークレットゲストにはなんと、歴代JJ専属モデルの賀来千香子さん!

賀来千香子(かくちかこ)
Instagram @chikako_kaku_official
1961年10月17日生まれの63歳。東京都出身。身長165cm。
歴代JJ専属モデルの賀来千香子さん。金テープが舞う中颯爽と現れ、今も変わらぬ輝きを放っていました。
中でも、ひときわ歓声が大きかったのは、シークレットゲストの俳優・賀来千香子さんが登場した瞬間。マニッシュなブラックのジャケットにフェミニンで豪華なチュールのスカートを合わせた姿は、かつてのトラッドなJJスタイルを現代に落とし込んだスタイル。まさに“今”を輝く賀来千香子さんにぴったりのコーデ。

――ランウェイはいかがでしたか?
賀来:初めてだったので緊張していたんですけど、会場の皆さんの熱気を感じて、ちょっとこれはクセになるかも(笑)。
――50周年を迎えたJJは、“自分の着たい服を自由に生きられる世の中に”というテーマを掲げています。そして今回のJ-BOY、J-GIRLの衣装は、わくわくする毎日へ導く大人ポップなセレクトショップ・lanan(ラナン)の全面協力のもとJJの2000年代、1990年代、1980年代の表紙をイメージしてスタイリング。懐かしさ、感じますか?
賀来:そうですね。みんな本当にかわいかったり、かっこよかったり、当時も活気があったので、私が出させていただいたときは、まさにJJ黄金期だったので、今こうして見ると、懐かしく思えて素敵です!
――世代によって流行も違うので、デザインが変わりますよね。
賀来:当時は、ハマトラとかニュートラって、わからないですよね。でも、いろんな格好がありました。
――ちなみに、賀来さんが初めてJJの表紙を飾った時のことは覚えていますか?
賀来:覚えています!40年以上前ですね。ちょっとグレーっぽいニットで、こういうポーズしてポーズ(指を絡めるポーズ)で撮っていただきました。私はJJに出させていただいて、思いがけず、すぐに表紙に選んでいただいたので、嬉しくて緊張したんですけど、今となれば、もっとありがたみが増して感謝でいっぱいです。
J-GIRL J-BOYを代表して桃と大和蒼空がコーディネートのポイントを解説

自分がまだ生まれていない1990年代のファッションを今っぽく着こなす桃
桃:ファッションポイントは90年代のバブル時代の「お立ち台」が脳裏に浮かぶ“ミニスカート”に、白の厚底のブーツというストリートカルチャーの影響を受けた90年代のスタイルで、JJらしくてお気に入りです。

大和:1990年代に入り、肩パッドの主張を抑えた、ちょっとラフなスーツスタイルが主流になり、柄シャツやプリントTシャツで合わせるというのがバランスよく見えますね。さりげなくかぶるデニムハンチング帽やスカーフなど、小物を取り入れるのもポイントです。
賀来千香子さんからTGC teen ICHINOSEKI会場の皆さんへのメッセージ

賀来:自分の好きなお洋服や、気に入ってるものが周りにあると、心からの自然な笑顔が出るもの。皆さんもファッションを楽しんでキラキラ輝いてください。そしてこのTGC、思いっきり楽しんで今を大事に元気に過ごしてください。
レジェンドモデル賀来千香子さんと、20代のモデルたちが同じステージに立ち、「JJが伝えてきた芯のある女性像」と、「lananが描く今どきの軽やかなかわいさ」がランウェイで交差して、“今の空気”を感じさせる素敵なステージとなりました。JJモデルオーディションは、今年も開催!募集要項は7月上旬頃にJJネットで公開される予定です。ぜひチェックしてみてください。
TGC teen ICHINOSEKI 2025(東京ガールズコレクション)
■開催日
2025年5月31日(土)
開場12:00 開演14:00 終演17:30(予定)
■会場
一関ヒロセユードーム(〒029-0131 岩手県一関市狐禅寺石ノ瀬25−3)
■公式HP
https://tgc.girlswalker.com/teen/ichinoseki/2025/
■テーマは「Ripple」
岩手県一関市の豊かな自然、伝統文化をはじめとする魅力の数々、そして若者たちの創造性が生み出す熱気。一関市から始まる小さな波紋を「TGC teen ICHINOSEKI」という舞台を通じて日本中へと連鎖させ、心震える体験として全国へとお届けします。
■MC
くれいじーまぐねっと
■出演アーティスト
WOLF HOWL HARMONY、XY、Girls²、しなこ、Mumeixxx、WILD BLUE
■参加ブランド一覧
ANAP、CALNAMUR、earth music&ecology、GYDA、jouetie、lanan、RODEO CROWNS WIDE BOWL、SPINNS、WEGO ※アルファベット順
撮影/夛留見彩 取材・文/森岡陽子 編集/齋藤菜月