常盤貴子さん「実は誕生日はあまり好きじゃない」意外だけど、納得の理由
「女優の先輩たちと共演させていただいたとき、 女優とはこうあるべき、の枠を気にせず思いっきり笑ってらっしゃる姿を見て、 なんて素敵なんだろうと思ったんです」と仰る常盤貴子さん。以来、自身の感情を自然に出すということにも挑戦しているのだそう。常盤さんの考える女性の美しさについて、お話を伺いました。
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Q:女性の美しさってどこにあると思いますか?
A:「女性って前に進む生き物だから、時代に合わせて価値観を上書きできる姿勢を保ち続けたい」

《Profile》
神奈川県出身。’91年女優デビュー以降、第一線で活躍を続け’05年日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。ドラマ「愛していると言ってくれ」「Beautiful Life」映画『赤い月』『20世紀少年』『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』舞台『マクベス Macbeth』『王将』など出演。「京都画報」ナビゲーター、ドラマ「御上先生」に出演中。
私、最近感動したことがあって……。人生の先輩から美しさとは何か、を学んだんです。それは、女優の先輩、宮本信子さん、原田美枝子さんとご一緒したとき、監督から笑顔のリクエストがあって、お二人が完全に振り切って大笑いしてらっしゃったときのこと。そもそも女優の情操教育として、使えないほどは笑わない、という笑顔の枠をまず考えるのですが、お二人はそこまで笑わないでと注意されるほど笑ってらしたんです。カッコいいし、美しい! 素直に「なんて素敵な先輩だろう」と感激しました。私たちって、涙が出そう、笑いたい、をつい我慢しそうになりますが、上手く感情が出たときって人間らしさが溢れ出て、美しさに繫がると思うんです。世代によって大事にしているものは違うし、時代に合うやり方に何歳であっても書き換えていかなければいけないと思う。この考え方って現場に出る人間としては、もっていたいものなんです。そして、そんな考え方に沿うように、芸能界も少しずつ変わってきました。昔のように大声を張り上げるスタッフは減って、皆で寄り添いながら作品をつくるように。強制しなくても、それぞれの考えを尊重し合うことで、いい作品はできる。だからその都度時代を把握し、時代に合わせた価値観を自分に上書きし続ける。そういう姿勢って“美しいな”と思うんです。被災地での活動も同様です。そもそも能登を初めて訪れたのは,15年の朝ドラ「まれ」の撮影でした。たくさんの地元の人に出会い、ドラマ終了後も交流を続けていました。地震後、気持ちが溢れたものの、私に大きなことができるわけはなく、まず、その大好きな人たちのために活動しようと思いました。炊き出しや泥かきボランティアから、少しずつ輪が広がればいいなという願いを込め、支援活動を続けています。今の被災地は「ぜひ来てください」「忘れられるのが一番怖い」というフェーズに変わっています。それを実際に目で見て、変化を上書きしたうえで、常に進化していかなければいけないと思っています。そして、それは日常も同じ。夫と何でもない会話をして、普通に過ごすそんな穏やかな日常があるからこそ、進化を素直に受け入れられるのかな。お恥ずかしながら、私、夜ベッドに入った瞬間笑ってるんですよ。寝るのが大好きで、この年齢になっても眠れないことはありません。安眠をサポートしてくれるmocのアロマスプレーを枕元にしゅっとひと拭き。「わーい」ってつぶやいた瞬間に眠りについています。

「実は誕生日はあまり好きではありません。私のペースで生きたいのに、ターニングポイントを周りに決められてるみたいで苦手なんです」。
《衣装クレジット》
オールインワン ¥86,900(アキコ オガワ)ピアス ¥3,900<soie>右手リング ¥17,600 左手リング ¥26,400<ともにtsugumi iwamoto>ブレスレット ¥3,850<ヘンカ>(すべてロードス)
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2025年『美ST』4月号掲載
撮影/下村一喜(AGENCE HIRATA) ヘア・メイク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/大塩リエ 取材/安田真里