ロンドンに移住して3年。フォローするSNSアカウントも、ヨーロッパのインフルエンサーが圧倒的に多くなったと語る秋元玲奈さん。街中で目に留まる、ハイメゾンの小物とともに、独自のストーリーを纏うヨーロッパブランドを美しく着こなす女性たちからも着想を得て、玲奈さんが日常に取り入れているブランドとそのスタイリングをご紹介します。

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グレーのTシャツは、ポーランド発の“Magda Butrym（マグダ・ブトリム）”。H&Mとのコラボレーションも記憶に新しい、ロンドンでも注目度の高いレディースブランドです。裾を結んだようなディテールは、ブランドの象徴ともいえるバラのモチーフ。ワンピースやキャミソールにもこのバラがあしらわれており、ファッショニスタにはひと目で伝わる存在感があります。肩パッド入りの構築的な美しさがますます際立つ、ペンシルスカートの合わせもお気に入りです。

黒のパンツは、“A.W.A.K.E. MODE（アウェイク・モード）”。ベルギー育ちのデザイナーがイギリスで設立したレディースブランドで、シンプルな中に独自のひねりが光るデザインが魅力です。思い切ったカーブを描くバレル（樽）型のシルエットが、唯一無二の存在感を演出してくれます。

このふたつのブランドに共通するのは、ミニマルでありながらも華やかさを秘めた佇まい。シンプルなワードローブと好相性で、学校主催のヨットクラブを貸切ったガラパーティや、夜のイベントなど、特別な場にも頼れる存在です。

足元には、“AMINA MUADDI（アミナ・ムアッディ）”の遊び心溢れるヒールを。スクエアトゥのヒールはブランドのアイコンともいえるシグネチャー。今夏はアニマルモチーフが気分だったこともあり、スケルトンスネークをセレクトしました。

BRAND：
Tシャツ #Magda Butrym
パンツ #A.W.A.K.E. mode
バッグ#ALAïA
靴 #AMINA MUADDI

“TOVE（トーヴ）”は、ロンドン発のレディースブランド。ブランド名に込められた“強さと美しさ”の通り、ミニマルでありながら個性が息づくデザインは、身にまとうたびに自信をくれる存在です。清涼感のある麻素材はパキッとした質感で、ウエストに添えられたディテールも、お気に入りのポイントのひとつ。

合わせたバッグは、もともと好きなバターイエローが今年のトレンドカラーでもあり、自然と手が伸びました。スカーフを添えたスタイリングは、多国籍な人々が集まるロンドンならではの、見慣れたアレンジ。私も気負わず取り入れ、コーディネートの幅を広げています。

かつてはファストブランドが多かった夏のスタイルも、今では“ヨーロッパブランド”で理想に近づけるのが楽しみ。家族と過ごす夏休みのリゾートでも、この装いを予定しています。

BRAND：
ワンピース #TOVE
バッグ　#BOTTEGA VENETA
サンダル　#NoBrand
スカーフ　#JILSANDER

半袖シャツは、“Róhe（ローへ）”。アムステルダム発のブランドで、繊細な仕立てと素材使いが魅力。スカートは、スウェーデン発の“NA-KD（ナクド）”。どちらもTOVE同様、日常着にひと匙の非日常を添えるような、ディテールへのこだわりが感じられるブランドです。

シャツには襟と裾に白糸の刺繍がさりげなく施され、スカートはウエストと裾にかけて美しく切り替えが入るなど、ただの「シンプル」に終わらないデザインが秀逸。

足元は、Miu Miuのトングサンダルで軽やかに“ハズし”、お嬢さん感を払拭。子どもの送迎以外予定のない通常運転の日常に、共鳴できるストーリーを持つヨーロッパブランドを纏う。それは、今の自分にとって欠かせない感覚です。

ファストブランドと比べれば価格は張りますが、その分、1着ごとに対する想いが深まり、大切に着たいという気持ちも自然と湧いてきます。

ちなみに、購入はもっぱらオンライン。身長は163cm、日本では7号か9号ですが、今回ご紹介したブランドでは、EU32〜34を選ぶことが多いです。

BRAND：
トップス　#Róhe
スカート　#NA-KD
サンダル #MiuMiu
バッグ #LOEWE

※着用しているブランドはすべてご本人の私物です。ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。

取材・文／井田理恵　編集／磯野文子

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