川栄李奈さん(30)「結婚、出産前にしておけばよかった」プチ後悔とは【デビュー15周年】

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朝ドラヒロインを務め、大河ドラマにも出演するなど、女優として着実にキャリアを積み重ねてきた川栄李奈さん。30代という新たな節目を迎えた今、彼女が改めて大切にしているのは「自分のペースで、楽しむこと」。
20代後半に体調を崩した経験を経て見つけた、“無理をしない働き方”。周囲に流されず、等身大の自分を大切にしながら歩む、川栄さんらしい新しいスタイルについて語ってくれました。

Profile

1995年生まれ、神奈川県出身。2015年にAKB48を卒業後、俳優として本格的に活動を開始。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務めたほか、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』などに出演。2019年に結婚。現在は2児の母として、子育てと仕事を両立中。

限界を知った20代後半、だからこそ見えた“自分のペース”

──朝ドラヒロインとして多忙を極めたアラサー時代を振り返って、川栄さんご自身が「あのときやっておいてよかった」と感じていることはありますか? 逆に、「少し無理をしすぎたかもしれない」と思うような経験があればお聞かせください。

実は20代後半、頑張りすぎて体調を崩してしまったことがありました。あのときは本当に大変でしたが、「これ以上頑張りすぎてはいけない」と、自分の限界を知るきっかけになったと思っています。あのときにたくさんの仕事を経験させていただいたことで、今は自然と「自分のペースを大切にしよう」と考えられるようになりました。

──経験から、心と体のバランスの大切さに気づかれたのですね。

あの体調不良をきっかけに、「もっと自分の“好き”にも目を向けよう」「無理をせず、楽しみながら仕事を続けたい」という意識になりました。やっぱり、一番大事なのは健康。これからも、自分らしく、笑顔でいられる働き方を選んでいきたいです。

それからもうひとつ思うのは、若いうちにもっとたくさん旅行をしておけばよかったなって。仕事が忙しくなったり、結婚や出産を経験すると、どうしても遊んだり自由に動ける時間って減ってしまうんですよね。今振り返ると、「あのとき行っておけばよかった」と思う場所がいくつもあります。

気持ちもファッションも、“30代の自分らしさ”を楽しんでいる

──ファッションに対する意識に、20代の頃と比べて変化はありましたか

30歳を過ぎてから、自分のなかで少しずつ変化を感じるようになりました。以前は黒やネイビーなど落ち着いた色が多かったけれど、最近はカラフルなアイテムや明るい色を自然と手に取るようになって。気持ちの変化がそのまま服選びにも表れている気がします。

その背景には、やっぱり朝ドラ出演を機に主演を任されることが増えたことがあるのかなと。「現場を引っ張る存在でありたい」と意識するようになったことで、自分の空気を明るくしたいという思いが強くなって。それが、ファッションにも自然と反映されているのかもしれません。

──気分転換やリラックス方法として、普段から意識していることはありますか?

お風呂とサウナは欠かせないですね。もう、私にとっての“心のリセットボタン”みたいな存在です(笑)。

──サウナ歴は長いんですか?

はい、結構前から通っています。汗をしっかりかかないとぐっすり眠れないタイプなので、お風呂は時間をかけてじっくり。サウナは短時間で汗を流せるから、忙しいときでも取り入れやすくて重宝しています。

──よく耳にする“整う”という感覚、実際はどんな感じなんでしょうか?

一言で言うと、“スーッと軽くなる”感じですね。頭の中がリセットされて、視界も心もスッキリするような。体が軽くなって、「よし、また頑張ろう」って自然と思えるんです。

それに加えて、2年ほど前からピラティスも始めました。今は週3でジム、週1でピラティスというのが基本のルーティン。忙しい日には自宅で筋トレやストレッチも取り入れていて、体を動かして汗をかく時間が、自分にとっての“整う”ための大切なひとときなんです。

「支えてくれる人がいるからこそ、私は仕事で応えたい」

──お仕事と家庭の両立、本当に大変だと思うのですが、そのバランスはどのように保っていらっしゃいますか?

一人の力ではとても成り立たないですね(笑)。だからこそ、家族や周囲のサポートに本当に助けられています。支えてもらっているぶん、「私は仕事でしっかり成果を出そう」という気持ちが、日々の原動力になっています。

──とはいえ、結果を求めすぎるとプレッシャーになりそうですが…そこはどう折り合いをつけていますか?

私、ものすごくポジティブなんです(笑)。もちろん結果は大事だと思っていますが、うまくいかなかったときは「今回は合わなかったのかも」「タイミングの問題だったかな」と受け流せるタイプ。落ち込むより「次行こう!」って切り替えが早いです。

──結果にとらわれすぎず、自分のペースを大切にされているんですね。

私にとって大切なのは、取り組んでいる“その時間”が楽しかったかどうか。ちゃんと心を込めて取り組んだ経験が自分の中に残っていれば、それだけで十分だと思っています。

走り続けた20代から、選び取る30代へ

──以前、「謙虚で低姿勢」がモットーとおっしゃっていましたが、30代を迎えた今、心境の変化はありますか?

この姿勢は、今も変わらず大切にしています。最近はそこに「楽しむこと」、さらに「自分だけでなく、周囲も楽しませたい」という気持ちも加わってきました。自分が中心となって、現場やチームを前向きな空気で引っ張っていけるような存在を目指しています。

──では、“理想の30代”とはどんなイメージですか?

20代は、本当にありがたいことにずっと走り続ける毎日でした。性格的にも「いただいた仕事は全部やりたい!」という気持ちが強くて、2~3本の作品を同時にこなすことも。でも、あの頃は自分の体に少し無理をかけていたなと思います。

だから30代は、もう少し長い目で人生を見て、健康や生活とのバランスを大切にしながら、「どんな役を選ぶか」「どんなテーマに向き合うか」を自分の意志で選びとっていきたい。そんな“しなやかな強さ”を持てるような30代にしたいですね。

information


川栄李奈 1st写真集『youphoria』
発売日:2024年8月22日
出版社:主婦と生活社
定価:3,300円(税込)
撮影:東 京祐

30歳・芸能生活15周年を迎える節目に放つ、初の写真集『youphoria』。舞台はオーストラリア・メルボルン。透明感あふれる夏の光の中で切り取った、等身大の笑顔と、これまで見せてこなかった大人の表情を一冊に凝縮。水着やランジェリーカットも収録し、飾らない空気感と芯の強さが同居する。本人いわく「最初で最後」の記念碑的作品。
購入はこちら https://www.amazon.co.jp/dp/4391165295

シャツワンピース¥91,300ロングドレス¥102,300(ともにSea New York/S&T)ピアス¥26,400イヤカフ¥12,100リング〈中指〉¥15,400(すべてシンパシー オブ ソウル スタイル/フラッパーズ) リング〈人差し指〉¥29,700(プラウ)ブーツ¥94,600(ネブローニ)

撮影/上村透生 ヘアメーク/KOBA(PUNCH) スタイリング/岡野香里 取材/池田鉄平 編集/越知恭子