夏帆さん(34)“モテに全ベットする女性”を演じて実感「私とは真逆のタイプでした」【ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』インタビュー】
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繊細でリアリティーのあるお芝居に定評のある実力派俳優、夏帆さん。『じゃあ、あんたが作ってみろよ』では、安定した人生を送るため、ハイスペックな男性と結婚しようと“モテに全ベット”する主人公・山岸鮎美を演じています。自身とは真逆の考え方だという女性を演じる夏帆さんに、役作りや幸せに対する考え方について聞きました。
Profile
1991年6月30日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作に、ドラマ『ブラッシュアップライフ』、『ホットスポット』、『塀の中の美容室』など。
20代のころは、もっと相手に求めるものが多かった気がします

——演じる山岸鮎美は、ハイスペックな男性と結婚し、安定した生活を送ることを夢見る“モテ”に全ベットしてきた女性です。
鮎美は「安定した家庭を築く」という自分が思い描く幸せを手にするために、男性から好かれようとしている女性。自分で幸せを手にしようとするのではなく、相手に委ねているぶん、すごく受動的な人間なんです。そのせいか、交際中の勝男に対して不満があったとしても「勝男さんにはわからないと思う」という言葉をぶつけるだけで、そこから踏み込んで話し合おうとはしない。自分のことをさらけだして、相手にわかってもらおうとすることを最初から諦めてしまうんです。
——そのなかでも、夏帆さんが感じた“鮎美らしさ”とは?
クランクイン当初、その答えがなかなかつかめなくて…。原作や台本を読んでいる時も感じたのですが、鮎美自身も“自分らしさ”をわかっていないような気がしたんです。「勝男の理想の彼女」以外に、鮎美らしさが見つけられなかった。それは、演じる上で苦戦した部分でした。でも、鮎美は恋人である勝男と別れることで、自分自身と向き合っていくので、鮎美を演じる上でも、“わからない”という状態からスタートしたことは正解だったのかなと思います。
——でも、そうした描写がリアルですよね。
自分のことって、意外とよくわからないものですもんね。私も「自分らしさって何ですか?」と聞かれたら、なんと答えればいいのか…(笑)。だからこそ、鮎美が“自分”を見つけようともがいている姿は多くの共感を呼ぶと思いますし、視聴者のみなさんの背中を押せるようなドラマになればいいなと感じています。
——夏帆さん自身は、鮎美の生き方に共感できましたか?
応援はできるけど、共感はできないかも…。原作を読んでいたときも、共感するというよりは“こういう価値観もあるんだな”と捉えていました。そもそも、鮎美と私は真逆のタイプなんです。これまでも、“女性だから”と意識して物事を考えたことはないし、昔から「女の子らしく」と言われることも苦手で。むしろ、そうしたものにずっと反発していた気がしています。私は、“誰かに幸せにしてもらおう”というよりも、“自分を幸せにするのは自分”という考え方なので。
——昔から、そうした考え方なのですか?
もしかすると、30代を迎えたからかもしれません。20代のころもその考えは持っていたけど、今よりももっと相手に求めるものが多かった気がします。きっと、精神的にも大人になったんでしょうね(笑)。今は、自分自身が幸せでいることが大切。そのうえで、誰かと一緒にいて、幸せが大きくなるなら、すごくうれしいなと思っています。
——自分が幸せでいることを大切にするって、すごく素敵です。
どの道を選ぶにせよ、自分が幸せだと感じられる方向へ進んでいけたらいいですよね。そのためにも、「今」にフォーカスして生きたいと思うようになりました。過去にも未来にも行けないし、“あのとき、ああしていれば…”“未来はこうありたいから…”と考えていても仕方がない。それよりも、今の自分を大切にしてあげたいんです。
鮎美と勝男を応援したくなるドラマに

——鮎美の恋人・勝男は古い価値観の持ち主。せっかくの手料理に、“アドバイス”をしてくる勝男にモヤモヤしてしまいます…。
「しいて言うなら、おかずが茶色すぎるかな」というセリフは、インパクトがすごかったですよね(笑)。台本を読んでいても、自分が作った料理を査定されている鮎美の姿に心が痛みました。
——夏帆さんも料理はされますか?
私も料理をするのは好きなほうで、なるべく自炊を心掛けています。鮎美ほどバランスのいい料理ではないかもしれないけど…(笑)。
——ドラマの現場にも持参されているのですか?
持っていけるときは、おにぎりとスープを持っていくようにしています。温かくて、体に優しいものを中心に、料理するようにしていて。でも、今回の現場では竹内くんが差し入れをたくさんしてくださるんです! みんなが疲れてきたなと察すると、その場で注文して、アイスやおかしの差し入れをしてくださることも。人を喜ばせるのが好きな方で、現場を明るく盛り上げてくださいます。
——夏帆さんと竹内さんのコンビネーションが楽しみです!
私たちは、太陽と月のように真逆のタイプなんです。だからこそ、お互いに自分の強みを作品にぶつけることで、いい化学反応が起きるのではないかと思っています。鮎美と勝男、それぞれを応援したくなるくらい魅力的な作品になるよう願っています。
information
ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」
10月7日よりTBS系にて、毎週火曜22:00〜放送。発行部数のべ40万部の同名ヒット漫画を原作に、現代日本の「あたりまえ」を見直すロマンスコメディー。“恋人ファースト”な彼女を演じ、自分を見失った主人公・山岸鮎美(夏帆)と「料理は女が作って当たり前」という亭主関白嗜好思考の彼氏・海老原勝男(竹内涼真)というカップルが、結婚寸前の別れをきっかけに“自分らしさ”を考え直していく。
レースブラウス¥275,000(グリードインターナショナル)ピンクサテンパンツ¥23,800(マスター&コー/マッハ55リミテッド)ピアス¥39,600(リューク)パヴェリング¥170,500、ダブルフィンガーリング¥218,900(すべてプライマル)
SHOPLIST
グリードインターナショナルinfo@greed.co.jp
マスター&コー/マッハ55リミテッド03-5846-9535
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撮影/上村透生 ヘアメーク/石川奈緒記 スタイリング/金子夏子 取材/小林揚 編集/越知恭子