高畑充希さん(33)「結婚して今は生活に取り組むことを楽しんでいます」【映画『秒速5センチメートル』主演】

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「30歳を超えて、ハイブランドのシャツも買うようになりました」と話す、高畑充希さん。年齢を重ねて選ぶようになったファッションや美容、結婚を経て、新たに気づいた視点。ライフステージの変化の中、選んだものと手放したものを飾らない、リアルな言葉で教えてくれました。

20代は仕事に打ち込んでいたけれど、結婚して、今は生活に取り組むことを楽しんでいます

「年齢とともに変わりつつある服選び。20代はとにかく古着を買い漁っていましたが、30歳を超えてシャツやヒールのように、シンプルで女性らしいものがしっくりくるようになり、長く着られるいいブランドや質にこだわったものを選ぶことも増えました」

“ノノガ”を通じて反骨精神を持ち続ける大事さを再確認

いくつになっても変わらず好きなのは、リアリティショー。仕事柄、映画とかドラマとか、「作品を見ないといけない」とも思いますが、オーディション番組はついつい見ちゃいます。リアルな人間ドラマがあるところがドキュメンタリーに惹かれる理由。完全に出遅れていますが、今夢中になっているのは、『No No Girls』。みんなの頑張る姿に励まされるし、反骨心を感じるところも刺さっています。私も学生時代は、校則や学校のような、大きな権力に立ち向かうタイプでした(笑)。でも、座長を務めることが増え、チームのバランスを考える中で年々、反骨精神が弱まり、丸くなっている自分がいます。その変化は悪いことではないけれど、ちゃんみなさんを追いかけていると、協調性とともに、反骨心を持ち続けることの大事さを改めて感じて、刺激ももらっています。

問題に取り組む姿勢が似ている相手なら話し合える

結婚しても自分のパーソナリティは変わらないままですが、生活は整いました。私自身、本当にズボラで、現場や仕事に集中しちゃうと、「ごはんはなんでもいいや」と私生活が適当になりがち。一方で、夫は忙しくてもきちんと生活に取り組む人。なので、「こんな生活があったのか!」という驚きも多々あります。でもきっと、長い目で見ると健康的に、バランスよく生きた方がいい。集中すると私は周りが見えなくなるので、身近に冷静な目を持っている人がいることで、人間として成立させてもらえている感じはあります。
自分と同じ感覚を持った人はこの世に存在しないから、パートナーとのズレはなにかしら生じると思っています。私の普通=相手の普通ではないし、「なにそれ!?」と感じることは双方にあって当たり前。そういう場合に「あなたの気持ちも分かるよ」と温和な対応ができたらいいのですが、私はそんなにできた人間じゃないので、「分からない!」とモヤモヤしてしまうことも。ただ、問題が生じたときに、取り組む姿勢が似ている者同士だと、向き合いやすいのかな、と思います。お互いそこまでこだわりが強くないカップルもいれば、地の果てまで話すのが好きなカップルもいる。私たちは後者なので、納得するまで話し合います。

環境の変化に柔軟に対応しながら今しかない時間を楽しみたい

映画『秒速5センチメートル』で演じた明里さんは、過去は過去として宝箱に収めて、与えられた現状に満足しながら、夢を見過ぎることもなく、穏やかに生活している人。私も過去を振り返るのが得意ではなくて、良くも悪くも過去は忘れていくタイプ。なので、彼女の前を向き続ける姿勢、生きることを楽しむスタンスに共感していました。この先の人生では、変わらざるを得ないタイミングが出てくると思うんです。そのときは環境の変化を柔軟に楽しみたい。いっぱい働いて遊んだ20代。もちろん30代も仕事をたくさんしたいけれど、今しかない時間も大事にしていきたいです。

【取】
塩こうじを作ったらすごく便利で、お味噌汁にも入れています。忙しくてもちゃんと食べるようになりました

ヨーグルトメーカーで塩こうじを作ってみたら便利で、にんにくこうじや中華こうじも作ってみたいし、レシピのレパートリーも増やしたいと思っています。鶏むね肉を漬けて焼くだけで手の込んだ一品になり、お味噌汁に塩味が欲しいときにも入れるだけで味が決まる。角のない、ふわっとした風味になるところも好きです。最近は、こうじ漬けして炒めた鶏肉と玉ねぎに、トマトとチーズを重ねてオーブンで焼くレシピがお気に入り。20代の頃は、仕事に集中するあまり、食事が後回しになることもありました。30歳を過ぎてからは、食べないと元気が出ないし、タンパク質や炭水化物が不足すると肌が枯れてくる感じもあるので、忙しくてもきちんと食べるようにしています。

【捨】
スキンケアであれもこれもと試さなくなりました。シンプルに、自分に合うクリームだけ使っています

化粧品が好きなので、興味を持ってリサーチして、あれこれ試していた時期もありましたが、ようやく自分のスキンケアの正解が分かってきました。それが自分の憧れるアイテムでなくても受け入れられるようになったし、ブランドよりも、今は肌に合うか合わないかを重視。経験上、与えすぎると肌荒れしがちなので、工程少なめのシンプルケアがマイルール。夜は洗顔後、クリームのワンステップが基本で、保湿力を高めたい日はオイルを塗る程度。毛穴の開きや乾燥など、その日の肌状況を見極めつつ、アイテム一点集中のケアが定番です。

愛猫2匹のお腹に顔を埋める時間が自分にとってのご褒美です
昔から完全に猫派で、今も女のコと男のコ、2匹の猫と暮らしています。どちらもベタベタされるのは好きじゃないのですが、昼間は爆睡しているので、その隙を狙ってお腹に顔を埋めています。猫によって匂いが違うところも癒されるポイント。可愛くて仕方ないですが、男のコは本当にやんちゃ。女のコのごはんを食べちゃうし、イタズラも絶えず、昨日も餌皿を落として割って大騒ぎしていました(笑)。

高畑充希さん/MITSUKI TAKAHATA
1991年生まれ。大阪府出身。2005年、山口百恵トリビュートミュージカル『プレイバックpart2~屋上の天使』主役オーディションでグランプリを受賞し、俳優デビュー。2007年から6年間、ミュージカル『ピーターパン』で8代目ピーターパンを務めた。2016年には、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインを好演。近年の主な出演作に、NHK大河ドラマ『光る君へ』、Amazon Prime Video『1122 いいふうふ』、映画『国宝』ミュージカル『ウェイトレス』など。デビュー20周年・音楽プロジェクト第一弾、Night Tempoプロデュースによる「Over You」が配信中。10月10日公開の映画『秒速5センチメートル』では、ヒロインの篠原明里を演じる。出演は、松村北斗、森 七菜、宮﨑あおいほか。

【衣装クレジット】ジャケット¥96,800ドレス¥79,200(ともにフミエタナカ/ドール)ピアス¥27,060(リフレクション/ザ・PR)ブーツ¥39,600(ヨシト/ニューロンドン)

撮影╱田形千紘 ヘアメイク╱林 由香里 スタイリング╱菅沼 愛(TRON) 取材╱坂本結香 編集╱越知恭子 撮影協力╱BACKGROUNDS FACTORY
再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年11月号「私たちの取捨選択」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。