ExWHYZ mayuの「日々、ぼやき。」#25 脳の快の部分

投稿 ExWHYZ mayuの「日々、ぼやき。」#25 脳の快の部分JJ に最初に表示されました。

©Takuya Iioka/光文社

4人組ガールズグループExWHYZ(イクスワイズ)のメンバー・mayuさんのエッセイ連載の第25回。ラジオ番組での「リスナーお悩み相談」が核心を突きすぎる……と高いコメント力で話題の彼女が、JJ世代の一女性として等身大の“もやもや”を赤裸々に綴ります。どこまでが…気遣い?

この前、歩いていたときふと通り掛かった本屋に併設されているタイプのカフェで飲み物を買おうと思い入店しました。

入ってすぐ、目の前に、とあるキャラクターのフィギュアが積まれていました(本屋、なのに……?)。

それを見て「本屋なのに?」と思う隙も無いまま、「あ、みきちゃん」と思いました。

みきちゃんってのはメンバーのmikinaちゃんのことです。みきちゃんが好きなキャラクターのフィギュアだったんです。

それで、なぜだかそのまま近付いて1つ手に取り、

手に取ったあとに「まて、フィギュアってもらって邪魔にはならないか……?」と少し考え

邪魔、というのは自分の場合、フィギュア等の飾り自体は好きなのにそれをこまめに退けたりして掃除するのが面倒臭く、それを飾っている喜びより掃除をする面倒臭さが後々勝ってくることが多いので、そういう意味で邪魔にならないか?という心配です。でもフィギュアの素材が自分の好みに刺さることが少ないだけで、自分が「たまらない!」と感じる素材や色味で作られたものについては管理がどうとか使い道がどうとかうるせーよって感じで普通に買います。その「たまらない!」がここにあるかちょっと考えました。でもそんなたまらないものなら自分で買いますわな。だからプレゼントはそこまでふかーーーーく考えなくて良いんだろうね。あとまず自分はそうだとしても、もらったらその事実が嬉しい。じゃあいっか。

「いや、でも本人はよくこの類のものを好きで買ってるし、その中のひとつになるんだから良いか」と考え直し、そのままレジに行くのもな、とついでに 今週売れましたよの棚 にあってなんとなく気になった、買うつもりでもなかった本を1冊買いました。

え、これって本屋の策略ですか?

そもそも飲み物を買おうとしただけだったのに……

 

今のわたしは考えすぎて何も言えなく、出来なくなる時が多いです。上の注釈のあとのようなことを常に自動で脳みそが考え始めてしまいます。

ちょっと前は答えを出すまでに「考えてますよ~」みたいな顔するのもしないよりかはマシかと思ってやってたけど(経過? 進捗? を周りに示すってかんじ?)、なんかそれもうざいのかな、めんどくさいかな、もう大人だし行動だけで示さなきゃなとか思い始めて考えたり悩んだりしてても、口にも顔にも出さずに過ごすようになってしまいました。

それも周りからしたら「今この人はどんな感じなんだ? どう受け取ればいいんだ?」と困らせることなのかも、と今これを書いて思いましたが。

 

最近は本当に考えすぎてると思う。

考えすぎてがんじがらめになってる。

だから、本屋さんで咄嗟に何も考えずにそのフィギュアを手に取っていた自分がなんだかラクな自分だったなって振り返って思うんです。

そのフィギュアが目に入る

フィギュアのキャラクターに関連した人が出てくる

その人の存在が自分の中で心地よかったりすると脳みその の部分が動く

一旦考えてはみたものの、そのまま行動

って感じだった。なんか脳波のやつとか付けてたらそうなってたと思う。しらんけど。

これみきちゃんに話したら「快がどうとか考えたことなかったわ」って言われた、そだよね。

自分的には、最近生活の中でその を感じることすら難しくなってきて(別に特段大変な生活をしてるわけではないのに)、

その中でそういう自分がまだ居たってことに気が付けてすごく良かったです。

心で感じたことに対して「それって整合性が取れてるのか? 正しいのか? 優しいのか?」と頭で考えることばかりしすぎたかもしれないなと感じます。自分の心、思いくらいは自分が尊重したいです。していいよね。していいはずなんだよ。

その心で感じたことを、行動に移すときにちょこっと考えるくらいにしたいです。

 

元々はめちゃくちゃ直感で、思い立ったらすぐ行動!!の人間なんですけど、大人になったら? 周りをよく見たら? そういう人って少ないのかなって思ったりして、

ということはこのやり方は良くないのかな?とか、みんなと足並み揃えなきゃなと思ったりして、一旦考えてみる癖をつけたんですが、

そうすると考え方・見え方が無限に出てきちゃって、それをまた選ばなきゃいけなくて、めちゃくちゃ疲れるなって思います。

まあ、だから考えすぎやめたいな~と思いますね。やりたいこと(今やるべきと思うこと)をやろうと思ったときに、ただやるのが性に合ってる気がします。

過去とか未来とか人の時間とか体裁とか全部配慮して決断しようと思うと疲れる! それができる人はすごい。わたしは、今はまだ今の自分だけにしか注力できないな。。。

 

まあそれも自分だ!

割り切ってがんばってみよっかな。⭐︎

©mayu/WACK、光文社

profile/mayu (ExWHYZ)

EMPiRE結成メンバーとして活動をスタートし、2022年にExWHYZ(イクスワイズ)を結成。2023年5月には所属事務所WACKのグループ初となる日本武道館ワンマンライブを開催、成功させる。作詞や振り付け、チームの精神的支柱を担う。2025年8月にLINE CUBE SHIBUYAで開催したExWHYZ活動3周年記念ワンマン公演「ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live ‘Our Step→Future’」のチケットは即日完売。現在、全国15都市を巡る「ExWHYZ TOUR 2025 ‘Wide Open’」を開催中。
12月10日に、DONGROSSO提供楽曲を収録した2nd シングル「DON’T CRY」をリリース。12月27日にはKanadevia Hall (旧TOKYO DOME CITY HALL)にて、3周年ファイナルおよび “2025年大忘年会” の打ち出しでスペシャルライブ『ExWHYZ Special Live ‘Ⅰ’ -3rd Anniversary Final & Year End Party-』を開催。最近、TikTok個人アカウントを開設し日々更新中。

公式X
公式Instagram
公式TikTok

photo/Takuya Iioka
styling/Erika Abe
hair & maku-up/Yuri Ikeda[éclat]