冬休み前におさえておきたい!話題の【親子でハマる参考書】おすすめ9選

「なにコレ面白い!」「この充実度でコスパ凄くない!?」…なんと今、子どもの参考書にハマる親が急増中です! SNSで大バズりし、入手困難な即完本もあるとか。なぜこれほど親子をトリコにさせるのか、専門家に聞いてみました。

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【マンガ】ママたちの中学受験体験記 第1回/初めての家庭教師編~素晴らしき哉、中学受験!~


【小学生】 「面白い!」ストーリー仕立てが必須

黒瀬直美さん

教師歴35年超、現役中高一貫校の国語教師。生徒の興味を引き出す授業も好評。web「今日も明日も授業道」、講演など精力的に活動中。

◇ 読後に親子の 対話があればベストです!

人は「面白い」と思わない限り、知識や思考力は深まりません。だからこそ、子どもたち自身が「面白い!」と感じられるものであることが重要です。理想的なのは、ストーリー仕立てで視覚的にも魅力的な内容、大人が読んでも「しっかり作られている」と感じるもの。ただし、それを子どもに一人で読ませるだけでなく、大人と対話することが大切です。共に楽しむことで知識が定着し、会話力や表現力もUP。面接も得意になりますよ。

『AIロボット世界のサバイバル』①②

文:ゴムドリco. 絵:韓賢東 /朝日新聞出版 ©Han Hyun-Dong/Mirae N

主人公と一緒に冒険して知識が得られるマンガ!小学生に人気の科学マンガサバイバルシリーズ。AⅠやフェイクニュース、バーチャルリアリティといった大人でも苦手な現代社会に必須の仕組みを、主人公と一緒に理解できるから、より深い知識が自然に身につきます。

『もし世界が1つのクラスだったら』

監修:神野正史 原作:大橋弘祐 作画:竹流/文響社

世界史が手に取るようにわかる〝国家〟擬人マンガ! 日本は学ラン姿のひ弱男子、フランスは金髪ギャル、アメリカは筋骨隆々なマッチョマン。世界各国のキャラが1クラスに。世界の紛争などが人間関係に置き換えられている。難しかった世界史が笑いながら学べるとは!

『マンガ 名詩・短歌・俳句物語』

木平木綿/Gakken

習う前に読むと授業内容がスポンジのように入ってくる! 試験前にも役に立つ一冊。小・中・高の教科書によく取り上げられる短歌や俳句が多数掲載されていて、読むだけで感情や時代背景がダイレクトに伝わる。主人公たちがキラキライケメン揃いで親もときめきます!

『あさきゆめみし』

大和和紀/講談社

平安時代のすべてがわかる!世界屈指の文学作品。『源氏物語』の世界観を見事に表現している。セリフも原文を活かしており、語彙力も身につく。少女期から晩年期に至るまでの平安絵巻を、自分のライフステージと重ねて読み味わえる。古典常識はコレだけでほぼ理解可能。

『MOVE 世界の探検』

監修:關 雄二/講談社

まだ見ぬ世界に出合えていろんなことを楽しめる人になる! 「仮面結社ニャウ」をご存じ? 本当に世界は広く、知らないことばかりだと痛感させられます。目に飛び込んでくる写真のインパクトにも驚き。デジタルでも読むことができますが、より楽しむなら図鑑で子どもとぜひ。

【中学生】すべての基礎となる〝読解力〟を養えるものを!

粂原圭太郎さん

京都大学を首席合格。現在はオンライン個別指導塾を経営する。中学時代から参考書にハマりマニアに。マンガ『ガクサン』の監修を務める。

◇ 大人の学びなおしにも

「参考書」は、学習の成功ルートを手伝う「攻略本」。理想は親子で一緒に選び、会話を楽しむこと。親が読みやすい本が、必ずしも子どもに合うわけではありません。また、視覚や聴覚などの「認知特性」は人それぞれで、イラストや音声を使った学習法が有効な場合も。動画が主流の今、親子で読解力を養える本を探し、学び直しをするのも良いのではないでしょうか。読解力は、試験にはもちろん人生にも不可欠である大切なスキルです。

『カラー改訂版 世界一わかりやすい 中学英語の授業』

関正生/KADOKAWA

本心から人に「面白いよ!」と勧められる本! スタディサプリで人気の関先生の本。丸暗記から入る英語教育とは異なり「なぜそうなるのか」という英語の本質を理解することができるように。日本語と英語を比較し、考え方の違いがわかると英語は面白い。

『くめはら先生と学ぶ 中学国語のきほん50レッスン』

粂原圭太郎/文英堂

〝読解力あるつもり〟の大人が目から鱗!国語基本のキ。

「勉強のやり方」から解説する異色のガクサン「きほんレッスンシリーズ」。粂原さん作のこちらは、自分の得意・不得意がわかる診断つき。「読解力不足に気付かない大人が多く、親子で読んで学んでほしい」(粂原さん)。

『小論文を学ぶ 知の構築のために』

長尾達也/山川出版社

近代~現代の〝知の構築〟に触れられる壮大な教養書! 「木を見て森を見ず」か「森を見て木を見ず」か。少し難解…でも読めば世界の見方がガラリと変わる!「21世紀とはどういう時代か」といった、現代社会の知の構造が非常に明快かつわかりやすく解説されています。

『知れば知るほど好きになる 歴史のひみつ』

監修:伊藤賀一 かみゆ歴史編集部/高橋書店

大人も知らない雑学・教養の宝石箱! 「忍者の本業はスパイだった」といった、歴史好きになるためのフックがちりばめられていて、そんな雑学が意外に人生で役に立つ。子どもが「知ってる?」と親に教えて会話が弾むことも。歴史に興味が湧く一歩に。

『マドンナ古文常識217 パーフェクト版』

荻野文子/Gakken

平安のイメージが劇的に変わって古文のトリコになる! 「古文」で日本のルーツを楽しく学べる。「和歌のやり取り」は、平安時代の貴族が覗き見から恋愛に発展する文通だと、マドンナ先生が面白おかしく教えてくれたり。平安時代用語集もあり、辞書活用も◎。

取材/東 理恵 ※情報は2025年11月号掲載時のものです。

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