【大草直子さんの推し】着回し力も最強!大人の体型に美しく似合う「黒ワンピ」

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UNiPHのワンピース

◇ モード感が丁度良いリトルブラックドレス

独立したブランドではないので、ADORE内での展開になるのだそう。バックのアクセサリーは取り外しができます。シアーなタートルカットソーや白シャツと合わせたり、秋の始まりには、Tシャツとも良いかな、と妄想しています。ワンピース¥86,900(アドーア)

【解説】美しい大人の女認定、UNiPHのブラックドレス

今の40代は若い。後ろから見ると、まるで年はわからない。細胞は老化するけれど、気持ちの持ちようや日々のたゆまぬ努力、そして最新の美容医療、さらに言うと選ぶ服も、老いていく自分を「許さない」のが、ここ20年だな、と思います。

私的には「若見え」はどちらでも良いけれど、「老け見え」は絶対に嫌だ(笑)。マチュアな世代の、自信からくる迫力、知性を感じさせる存在感は、「若見え」から距離を置き、そして「老け見え」はさらりとかわしているからこそ生まれる美しさ。日本人の女性はもっとここを目指しても良いのにな、と改めて。

そう思ったきっかけは、プレスルームで出合ったこの1枚のドレス。今年20周年を迎えたADOREの中のライン「UNiPH」のもので、ここに、「大人の女」のブランドの矜持を見た! と久しぶりに気持ちが浮き立ちました。繊維が細く、しなやかなウール120sを使用し、このハリを出した黒のドレス。体のラインをことさらに強調したりはしないけれど、成熟に近い完成度。そして大事なのは、適度な重さ。イージーでライトな服は、本当の大人に似合うのか。もしくは、私たちはその簡単さに逃げていないだろうか。と、最近考えていたことの答えがあったのでした。

ちなみに、ディレクターは男性。彼が表現する「UNiPH」を見れば、20代と同じ見かけを目指さなくて良いな、と心から安心します。

大草直子・スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。もう年末の感覚。今年は新卒で出版社に入って、30年の記念の年。少し働き方を変えようかな、と思っています。色々なことを試しながらベストウェイを探っています!

撮影/魚地武大(TENT)スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2025年12月号掲載時のものです。

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