【大人のOG訪問】百貨店バイヤー・三浦 桂さん「悩んだら動く!一歩踏み出すことで人生は開けるはずです」
The post 【大人のOG訪問】百貨店バイヤー・三浦 桂さん「悩んだら動く!一歩踏み出すことで人生は開けるはずです」 appeared first on CLASSY.[クラッシィ].
CLASSY.世代が転職を考えるとき、気になるのは リアルな働き方やキャリアの築き方。第一線で活躍する先輩たちの仕事の裏側を覗いて、次の一歩のヒントに。今回は百貨店バイヤーの三浦 桂さんをご紹介します。
◆あわせて読みたい
今回のOGは...三浦 桂さん
株式会社大丸松坂屋百貨店「AnotherADdress」バイヤー
三浦 桂さん
撮影中、「撮られ慣れてなくて」とチャーミングに笑っていた三浦さん。EENKのツイードジャケットにMaison Margielaのデニムを合わせたスタイルは、大人の余裕が漂うオフィスコーデ。シンプルな着こなしこそ、ジュエリーを効かせるのが三浦さんのこだわり。
三浦さんHISTORY
☑︎大学卒業
☑︎24歳 大手セレクトショップの販売
☑︎30歳 外資系ブランドのサロン販売
☑︎31歳 セレクトショップでバイヤー
☑︎32歳 海外ブランドのセールス&MD
☑︎36歳 フリーランスとして働く
☑︎40歳 大手セレクトショップでバイヤー
☑︎45歳 仏ブランドの日本ローンチを担当
☑︎48歳 アナザーアドレスのバイヤーに着任
30歳で初めての転職を経験
やりきったら、迷わず次へ挑戦
私が初めて転職したのは30歳の時。それまでは大手セレクトショップで販売員として働き、店舗マネージャーまで経験しました。忙しく働く中で、「このままでいいのか」と考えるようになり、思い切って転職を決意。
次に選んだのは、外資系ラグジュアリーブランドの会員制サロン。そこでは「1つの商品について30分間話せるように」と教えられ、販売という仕事を一段上のレベルで学ぶことができました。販売員としてこれ以上ない環境でやり切れたという気持ちが持てたことで、キャリアチェンジ。
その後は、海外のセレクトショップでバイヤーに。日本とはまったく違う感覚で物を見る視点など、今のバイヤーとしての自分の基礎になる経験はここで培われたと思います。
4社目は海外ブランドの営業に。日本のバイヤーとブランドをつなぐ仕事で、これまでの販売経験をいかせました。年に2回はコレクションのため海外へ。展示会の運営まで担当していたので、一度ゆっくりしたいなと思い、フリーランスに転身しました。
桂さんが大事にしているコト
これまで一貫してファッション業界に身を置いていますが、職種という意味では営業からバイヤー、MDまで、少しずつフィールドを広げてきました。これまでのキャリアで培ったものを大切にしながらも、未知の世界に対して好奇心が湧くタイプなんです。やってみたいと思ったことには、年数や形態を問わずに飛び込むようにしています。会社員という枠を離れてフリーランスとして働いていた時期は、展示会のお手伝いや、海外ブランドの日本展開サポートを中心に活動。自由度が高い分、責任感が薄まった気がして、「もう一度チームの中で働きたい」と思うようになりました。
その後、国内セレクトショップのバイヤーとして再び正社員に。5年間キャリアを積んだ後、業務委託で仏ブランドの日本展開に携わりました。展示会の運営から店舗オープン業務、その他雑務までを網羅してかなりハードな日々でしたが、今思えばあそこで完全燃焼した経験があって良かったと思っています。
今の仕事のやりがい
2022年、現・事業責任者に声をかけていただき、「アナザーアドレス」のバイヤーとして大丸松坂屋百貨店にジョインしました。サステナブルな取り組みを重視した、サブスクリプション型のファッションレンタルサービス。レンタルという、今まで経験したことのない未知の分野に強く惹かれました。
これまで培ってきた“売るためのバイイング”とは視点が異なり、「長く使えるかどうか」が何よりも大切になります。循環していくことを前提としているので、生地の丈夫さや扱いやすさはもちろん、耐久性とデザイン性の両立が欠かせません。評価軸も“販売額”ではなく“レンタル率”と“回転率”。どれだけ多くの人に繰り返し選ばれるかを意識して、買い付けを行っています。
顧客との接点はオンライン上のみなので、直接コミュニケーションが取れないもどかしさを感じることも多々あります。画面を通して商品の魅力を伝える難しさは、これまでの営業職では味わったことのない新しい課題です。新規事業ということもあり、日々トライ&エラーの連続。大変なこともありますが、自分の経験を最大限にいかせる環境だと感じています。
【Q&A】
憧れのファッション業界&バイヤーのリアルを聞いてみました!
Q1.バイヤーの仕事内容って?
A.メインは買い付けですが地味な作業も多いです
バイヤーというと華やかな仕事に見られがちですが、かなり泥臭い面も多いです。シーズンごとにプレ・メイン合わせて約100ブランドの展示会を回り、その分だけオーダー作業も発生。さらに意外とデスクワークも多く、予算管理や経理処理、社内での商品撮影、チームとの調整まで、関わる業務は幅広いです。華やかな現場と同じくらい、地道な作業も重要。ここを雑にすると後で必ず自分に返ってくると実感しています。だからこそ、丁寧に期日にゆとりをもってやり切ることがモットー。正直ハードな時期もあるので、体調管理も大切にしています。
\三浦さんのタイムスケジュール/
9:30〜19:00で働く日が多いですが、フレックス制なので自分でスケジュールを組み立てられます。私はデスクワークと外回りを曜日ごとにきっちり分ける派。在宅もできますが、月曜は必ず出社するように。部下からの相談にもしっかり向き合えるよう、少し余裕を持ったスケジュールづくりを心がけています
Q2.ワークライフバランスは?
A.今が一番、ワークライフバランスを取れています
以前は休みもほとんど取らず、疲れが限界に達してギブアップしたこともありました。弊社は、土日祝や年末年始の休み、有給休暇に加えて、個別連休が8日間取得できる環境です。計画的に長期休暇が取れるようになり、しっかりリフレッシュできています。2〜3日の休暇を利用して弾丸で韓国に行くなど、行動範囲も広がりました。平日の夜もあえて予定を入れるようにして、働きすぎを防止。フレックス制度をいかして、メリハリをつけて働けるようになりました。
Q3.お仕事での必需品は?
A.常に持ち歩いているのは、iPadと名刺入れ
エルメスの名刺入れとオーダーに欠かせないi Padは相棒です。フォルムに個性がある黒バッグが好き。スクエア形はオーラリー×アエタ、筒型はブランドが終了してしまったDEVEAUX NEW YORKを大切に使っています。
Q4.身につけた方がいいスキルは?
A.海外ブランドと関わることも多く、語学力は必須!
海外ブランドとのやり取りも多く、商談のスピード感も大事。細かいニュアンスを正確に伝えられるかどうかで、仕入れの結果に影響することも。ただ、完璧な英語を話せなくても大丈夫。私もやりながら少しずつ勉強していきました。
Q5.他業種からの転職も可能?
A.7割が中途採用。他業種のスキルもいかせる環境です
新規事業ということもあり、中途採用の方も多い環境。年齢は20〜30代の若手も多いです。先ほども言いましたがバイヤーって買い付けだけの仕事ではないので、他業種での経験が強みになることもあると思います。“ファッションが好き”という気持ちを軸に、それぞれの経験をいかして働ける環境です。
ズバリ!この業界に向いてるのはどんな人ですか?
①体力がある人
想像以上に体力勝負な職種です。繁忙期は1日で最大8ブランドの展示会を回り、立ちっぱなしで商品を見続けることもしばしば。体を整えておくことの大切さをより実感しています。私自身、週1回はパーソナルジムに通って体を鍛えるのが習慣に。仕事のパフォーマンスも上がったと感じています。
②自分の意見や感性を言語化できる人
ただ単に「かわいい」「素敵」だけではなく、“なぜそれが良いのか”を言語化できる力は、バイヤーにとって大きな武器。選んだアイテムには、明確なアピールポイントと、それを裏付ける根拠(ときに数字)を示す必要があります。難しいと感じる人は、似たアイテムを比べてみることから始めるのも◎。違いを自分の言葉で説明していくうちに、自分らしい意見や判断基準が育っていきます。
③好きなものを追求できる人
ファッションに限らず、音楽やアート、食など、どんな分野でも“好き”と言えるものがあることは強み。違うジャンルの知識や感性が仕事のアイデアにつながることも。話の引き出しが増えるので、コミュニケーションにもいきるし、好きなものを追求できる人ほど楽しんで働けると思います。
撮影╱遠藤優貴 取材╱小森香沙音(PON) 編集╱平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年1月号「人生に失敗なんかないPart3・おひとりさまタイム」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※掲載のエルメス商品は本人私物です。ブランドブティックへのお問い合わせはお控えください。