40代〜50代女性の「再就職」最新事情。“主婦の経験値”が強みになる業界は?
ブランクや年齢……、アネフォーからの就職はやっぱり難しい? いや今は、主婦としての経験値をヒューマンスキルとして評価する企業も! 専門家に大人再就職の現状と、再就職を果たした読者のエピソードを伺いました。
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お話を伺ったのは、女の転職type 編集長 小林佳代子さん
転職情報誌・サイトの1,000社以上の求人広告制作の経験を経て2018年より現職に。著書に『働くわたしの仕事地図 長く幸せに働くために知っておきたい40のTOPICS』(ダイヤモンド社)
◇ 大人の再就職、今の現状は……
女性の転職ニーズは非常に高く、「女の転職type」でも40〜50代の応募数は前年比110%以上の伸び率です。スキルのある方、例えばエンジニアや営業、管理系の職種では、40代以上の女性の転職事例も増加しています。以前のように年齢や性別だけで判断されることは減り、経験やスキルをきちんと見てもらえる環境が整いつつあります。
一方で、40〜50代の転職が簡単かというと、決してそうではありません。ただ、可能性がゼロというわけでもない。正社員や大企業にこだわらず、職種の幅を広げるとチャンスはつかみやすくなります。医療・福祉、販売サービス業など、人生経験が強みになる仕事もあります。不動産の部屋探しアドバイザーや、婚活・受験のアドバイザーなどは結婚や子育て、家庭で培った感覚が活かせる代表的な例です。
求人情報では基本的に年齢制限ができないため「50代活躍中」といった言葉や写真に映る方の年代も目安にするのも方法。40〜50代の方は働き方への要望が高くなりがちですが、条件を少し緩めるだけで選択肢は広がります。
家事も仕事も最初から完璧を目指すより、「今は仕事を優先する時期」と考えることで、結果的に長く続けられるケースも。ブランクに不安を感じる方は多いですが、空白期間が子どもの受験や家庭の事情など、理由が明確であればマイナスにはなりません。大切なのは、年齢問わず周囲の助言に耳を傾けながら実績を積んでいく姿勢。
「働きたいな」と思ったら、まずは転職サイトに登録してみることをおすすめします。職歴を整理することで、自分の強みが見え、企業からのスカウトを通じて「求められている場所」も見えてきます。派遣から始めてステップアップするのも現実的な選択肢。まずは小さな一歩から。その行動が次の働き方を現実に変えていくはずですから。
読者・中村さんの『再就職SOTRY』
◯ スカート派→パンツ派へ。イウエンマトフのワイドパンツを愛用中
23年間勤めた、航空会社を45歳で退職。その後コロナ禍になり、家で過ごす日々。CAとして世界中を飛び回っていた生活から一転、そのギャップは、思った以上のダメージがありました。コロナ禍が明け、求人に応募し続けたものの、面接までいけない現実に愕然。まずは娘が学校に行っている間だけ、近所のブランジェリーでパートすることに。その時、やっぱり自分は人と接することが好きだと実感。お客さまとの些細なやり取りの中で、相手が楽しんでくれたり喜ぶ姿を見るのが幸せだと実感しました。
娘の中学受験が終了後、接客業に絞り、就職活動を再開。CA時代の先輩が立ち上げた派遣会社に登録し、ジュエリーブランドのレセプションに仕事復帰しました。50歳という年齢と5年のブランクがある中、いただいたチャンスだからこそ、誠実に向き合っていきたいと思っています。
読者・伊澤さんの『再就職SOTRY』
◯ 着物を着てみたい! そんな憧れが実現した自分軸の再就職
思いがけず、勤務していたショールームがなくなってしまった時、次は何をしようかなとゆっくりと考える時間ができたことが、今となっては良かったなと思っています。以前から漠然と憧れていた着物の世界に思い切って飛び込んでみて、毎日がとても楽しい!アパレル業は初めてですが、着物と帯のコーディネートを考えてインスタにアップしたり、柄や色味などについての歴史を学んだり、すべてが新鮮です。
通勤服では、気持ちがアガるブランド小物を取り入れています。ロエベのバッグやプラダのサンダル、WATAのサブバッグなど、娘たちの学校イベントでも活躍してくれるベーシックな色味や形のものを選んでいます。今年の娘の小学校の卒業式には着物で参列しようと思っており、この仕事の醍醐味を味わう予定です。
働きたいと思ったらまずは「女の転職」をチェック
撮影/沼尾翔平 ヘア・メーク/本多遥香(ROI) 取材/石川 恵、小仲志帆、髙橋沙織 撮影協力/SIX WAKE ROPPONGI、BOATRACE振興会 ※情報は2026年4月号掲載時のものです。
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