【JJドラマ部】最後まで観たい2026年春ドラマBEST5【ネタバレあり】
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『エラー』(ABCテレビ・テレビ朝日)公式ホームページより
4月にスタートした春ドラマも、いよいよクライマックス目前。ドラマ好きのコラムニスト小林久乃と元JJ編集長イマイズミが、それぞれ“最後まで観たい”と思う5本を厳選して紹介します。今回は、回を追うごとに順位が入れ替わる大豊作クール。最後にどの作品が1位になるのか、まったく読めません!
【コラムニスト小林が選ぶ5本】
①『銀河の一票』(関西テレビ・フジテレビ系/月曜22時)
②『エラー』(ABCテレビ・テレビ朝日系/日曜22時15分)
③『今夜、秘密のキッチンで』(フジテレビ系/木曜22時)
④『サバ缶、宇宙へ行く』(フジテレビ系/月曜21時)
⑤『タツキ先生は甘すぎる!』(日本テレビ系/土曜21時)
【元JJ編集長イマイズミが選ぶ5本】
①『刑事、ふりだしに戻る』(テレ東系/金曜21時)
②『エラー』
③『時すでにおスシ!?』(TBS系/火曜22時)
④『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』(テレ東系/月曜23時06分)
⑤『惡の華』(テレ東系/木曜24時)
1位は選挙をテーマにした女性バディものとタイムリープした刑事が活躍するドラマ
元JJ編集長イマイズミ(以下、イマ):4月にスタートした春ドラマも、いよいよ中盤戦。ここからラストに向けて盛り上がっていきますが、今回は『エラー』以外、作品がかぶりませんでしたね。
コラムニスト小林久乃(以下、小林):私が1位に選んだのは『銀河の一票』です。
イマ:前回の対談でも挙げてましたよね。その理由は?
小林:まず脚本の蛭田直美さんが素晴らしいんです。「きれいごとじゃないです、きれいなことです」みたいに、毎回ちゃんと胸に刺さる台詞がある。
イマ:社会問題への切り込み方も絶妙ですよね。介護施設で働いている職員の年収が200万円という現実には、かなり衝撃を受けました。
小林:しかも施設利用料が月15万円。観ながら「近い将来の自分たちの話かもしれない」って急に不安になってくる…。夜に観ると気分が重くなるので、明るい時間に録画を消化するようにしています(笑)。
イマ:扱っているテーマはかなり重いんですが、月岡あかりを演じる野呂佳代のおかげで、作品全体がふわっと柔らかい印象になりますよね。
小林:正しいと思い込んだら突っ走っちゃう茉莉(黒木華)とのバディ感も最高です。野呂佳代は、“主演女優は細くてスタイルが良くなきゃダメ”みたいな先入観を、すごく自然に覆している気がします。
イマ:気になるのはラストですよね。あかりは当選すると思います?
小林:どっちの結末でもいいと思います。勝つか負けるかより、選挙を通して二人が社会問題に真正面からぶつかっていくことに意味があるドラマだと思うので。観てると、「私も選挙に出なきゃ!」って気持ちになってきます。
イマ:小林さん、いったん落ち着きましょうか(笑)。そして、私が1位に選んだのは『刑事、ふりだしに戻る』。刑事がタイムリープして事件を解決するという、一見すると使い古されたフォーマットなんですが、このドラマはひと味違います。
小林:『リボーン ~最後のヒーロー~』(火曜21時/テレビ朝日)も同じタイムリープものですが、そちらではなく『刑事、ふりだしに戻る』を1位にした理由は?
イマ:まず、映像と劇伴がめちゃくちゃスタイリッシュ。第1話は天気雨の中、字幕を使った幻想的なシーンから始まるんですが、これで一気に引き込まれました。そして、タイムリープのきっかけとなる場面で差し込まれる“巫女のダンス”がとにかくカッコよかった。ただの刑事ドラマでは終わらせないぞ、という制作陣の気合いを感じましたね。
小林:主演の濱田岳(百武誠役)もいい味を出しています。
イマ:あの独特のとぼけた空気感があるから、シリアス一辺倒にならないのがいい。10年前に何者かに殺された恋人・美咲(石井杏奈)を救うことが物語の軸なんですが、その合間に、百武が“うっすら残る記憶”を頼りに小さな事件を解決していく展開も面白い。
小林:タイムリープものって、「歴史の矛盾が起きるから過去を変えてはいけない」というお約束がありますよね。でも百武は、事件を解決するたびに少しずつ過去を変えてしまってます。
イマ:しかも、いかにも“ラスボス感”のある県警エリート・笹木綾世(塚本高史)も登場して、物語がどんどん不穏な方向へ進んでいく。いよいよ百武が美咲の死の真相に迫っていく展開で、最後まで目が離せません。
春ドラマ最大のダークホースは“ベテラン若手女優”のダブル主演ドラマ
イマ:私たちがそろって2位に選んだ『エラー』ですが、これは完全にダークホースでしたね。
小林:毎回ラスト5分で「え!?」っていう展開をぶっこんでくるから、次回が待ちきれなくなる。“これぞ連ドラ!”という面白さです。脚本は『3000万』(2024年/NHK総合)の「WDRプロジェクト」(脚本を複数の脚本家が分業して担当する制作方法)に参加していた弥重早希子さん。
イマ:ちょっとしたボタンの掛け違いから、登場人物たちがどんどん深みにハマっていく感じは『3000万』を彷彿とさせますね。登場人物はそこまで多くないのに、人間関係が複雑に絡み合っていく描き方が本当に上手い。
小林:志田未来(大迫未央役)は『未来のムスコ』(2026年/TBS系)に続いての連ドラ主演ですが、ダブル主演の畑芽育(中田ユメ役)とのマッチングがすごくいい。2人とも芸歴20年以上だけあって、演技が抜群に安定しています。
イマ:なんとなく2人の“サイズ感”が似ているのも、ありそうでなかった感じがして新鮮です。主演2人はもちろんなんですが、榊原郁恵(大迫美郷役)や菊川怜(近藤紗枝役)も素晴らしい演技。「こんな芝居するんだ」と再発見がありました。
小林:あと、藤井流星(佐久間健司役)のクズ男っぷりもなかなか。もうアイドルできないんじゃないかなって心配になるくらい(笑)。
イマ:このドラマ、単純にストーリーが面白いだけじゃなくて、「もし自分だったらどうする?」って、つい考えながら観てしまうんです。だから没入感がすごい。最終的に春ドラマの1位になっちゃうかもしれません。
50代シングルマザーのホームドラマとファンタジーすぎるラブストーリーがランクイン
小林:イマイズミさんは3位に『時すでにおスシ!?』を選んでいますが、私はちょっとハマりきれませんでした。「火10」にしては恋愛要素が少なめなんですよね。
イマ:主人公の待山みなと(永作博美)は、息子が社会人になって家を出たことで、子育て後の人生と向き合うことになった50歳のシングルマザー。子どもが独立したあとの喪失感とか、「この先どう生きよう?」と人生を見直したくなる感じとか、私は共感しまくりでしたね。
小林:世代的にもイマイズミさんにぴったりだったんですね。
イマ:そして何より、鮨アカデミー講師・大江戸海弥を演じる松山ケンイチの顔芸がキレキレなんですよ。
小林:ファッションも独特ですよね。太いズボンに謎柄のセーター、さらに懐かしのセカンドバッグ! 私の地元・浜松にはこういうおじさん、いっぱいいますけど(笑)。あと、『銀河の一票』もそうですが、最近のドラマってスナック率が高くないですか?
イマ:わかります! この作品でも、みなとの親友でスナック「べてらん子」の常連・泉美を有働由美子が演じていますが、アナウンサー出身で女優をやっている人の中では、抜群に演技が上手いと思います。
小林:今後も大江戸とみなとが恋仲になる感じはあまりしないですが、このドラマはそれでアリかもしれませんね。でも、次こそ「火10」らしい恋愛ドラマを期待したいです!
イマ:そして、小林さんは『今夜、秘密のキッチンで』を3位に選んでいますが、私はあまりにファンタジーすぎてついていけず、1話で離脱しました…。体外離脱した“意識体”のシェフ・若林慧(高杉真宙)が、夜な夜な坪倉あゆみ(木南晴夏)のキッチンに現れるって、「え、どういうこと!?」って。
小林:そこは考えちゃダメです! 感じてください! そういうドラマなんです。
イマ:しかも、坪倉家の隣人・鈴木林太郎(安井順平)も、その“意識体”なんですよね…?
小林:だから、考えちゃダメなんですって(笑)。イマイズミさんだって、好きな韓国ドラマでトンデモ設定の作品をいっぱい観てるじゃないですか。
イマ:たしかに『タッカンジョン』(2024年/Netflix)では、不思議な機械に入った娘が“唐揚げ”になってしまい、それを父親たちが元に戻そうとする話でしたけど…。
小林:このドラマの魅力は、なんといっても“年下男子の甘い台詞”をたっぷり堪能できるところ。「もう心臓はないのに、恋する感情があるなんて」とか、「ずっとこのまま、あゆみさんのために料理を作っていたいなって」とか。
イマ:あー、完全に小林さんの大好物じゃないですか。
小林:もちろん、それだけじゃありません。モラハラ夫がハマりすぎている中村俊介(坪倉渉役)や、過干渉の姑を怪演する筒井真理子(坪倉京子役)など、ベテラン勢のお芝居も見応えがありますよ。
イマ:じゃあ、もう一回“考えないで”観てみます(笑)。
青春全開の月9ドラマとドロドロ系深夜ドラマに注目!
小林:私が4位に挙げたのは『サバ缶、宇宙へ行く』。このドラマ、“ザ・青春”って感じがたまらないんですよ。
イマ:教師と高校生が宇宙食開発に挑戦するっていうテーマだけ聞くと日曜劇場っぽいなと思ったけど、実際に始まってみると全体的に明るくて軽やか。そこが“月9”らしくて、すごく観やすいですよね。
小林:見どころは何といっても、初の教師役に挑戦した北村匠海(朝野峻一役)です。『あんぱん』(2025年/NHK総合)のときも感じましたけど、ちょっと控えめだけど芯がある人物を演じさせると、本当にハマりますね。
イマ:最初、公式ホームページの相関図に「第一期」って書いてあったから、「もしかしたらメンバーがどんどん入れ替わるんですかね?」なんて話していたら、気づけばもう「第四期」。生徒だった菅原奈未(出口夏希)が教師になって戻ってきました。
小林:フレッシュな若手俳優がたくさん出ていますが、中でも生徒から地元の漁師になった寺尾創亮を演じる黒崎煌代の存在感は別格。舞台になっている福井県の“小浜弁”もすごく自然に聞こえます。
イマ:『九条の大罪』(2026年/Netflix)のクスリの運び屋・曽我部聡太役も、「リアルすぎる」って話題になっていましたよね。
小林:生徒たちが夢に向かって突き進む姿に、実は大人たちのほうが救われている——そんな青春ドラマに毎回胸が熱くなっています。
イマ:私は、そんな爽やかさとは真逆の『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』を4位に入れました。
小林:私もこのドラマをランキングに入れるか迷いました!
イマ:深夜のドロドロ系ドラマの“おいしい要素”が全部入りなんですけど、何より強烈なのが、クズ夫・金沢哲也を演じる浅香航大。子どもが欲しすぎて1年間コンドームに穴を開けるという、狂気じみた行動を振り切った演技で見せてくれるんです。
小林:なんという原始的な手口!
イマ:他にも、勝手に妻・アサ(宮澤エマ)の排卵日を管理したり、不倫相手の沙也香(秋元真夏)を歩道橋から突き落として逃げ去ったりと、本当に酷い男。クズ夫界のレジェンド・竹財輝之助に続く逸材が現れたなと思いました。
小林:とはいえ、このドラマ、ただのドロドロ不倫劇ではないんですよね。結婚しても子どもを持たない選択をする夫婦や、シングルファーザー、フリーランスの美容師など、今っぽい価値観もしっかり描いている。
イマ:テンポもいいし、「結局、アサは子どもを産むのか」「沙也香との三角関係はどうなるのか」など、着地点がまったく読めないんですよ。気づけば毎週楽しみに待っている自分がいます。
5位は引っ張りだこの七変化俳優 vs.変態を演じる子役出身俳優
イマ:最後ですが、小林さんは5位に『タツキ先生は甘すぎる!』を入れていますが、どこらへんが良かったですか?
小林:「不登校」というテーマが興味深かったんです。私は子どもがいないので、「今の学校ってこうなっているんだ」と知れる部分が多くて勉強になります。
イマ:不登校児って、昔はクラスに1人いるかどうかでしたよね。でも、自分の子どもの学校を見ていると、今はもっと増えている印象があります。
小林:「辛いなら学校に行かなくてもいい」という選択肢が、ちゃんと社会に浸透してきたのはすごくいいことだと思います。ドラマの中でも個性的な子どもたちがたくさん出てきますが、みんな生き生きしている。
イマ:それにしても、主人公・浮田立樹を演じる町田啓太は、ここ最近出ずっぱりですね。
小林:バンドマン、競技ダンサー、半グレ集団のリーダー、そして今回はフリースクールの先生。町田啓太って、役ごとの“ビジュアルの寄せ方”が徹底している。
イマ:まさにカメレオン俳優ですね。
小林:タツキには、過去に子どもを追い詰めてしまったという傷があるんですが、親としての愛情があってもうまくいかない家族ってありますよね。そういう点でも考えさせられることが多いドラマです。
イマ:そして、私が5位に入れるか最後まで迷ったのは『るなしい』(木曜24時30分/テレ東系)と『惡の華』だったんですが、最終的には“ぶっ飛び具合”で『惡の華』を選びました。
小林:私はちょっと合わなくて1話で脱落しましたけど、漫画原作だし、イマイズミさんは絶対好きそうだなと思いました。
イマ:原作はアニメ、映画、舞台にもなっている名作なんですが、とにかく印象的なシーンが多いんです。特に鈴木福くん(春日高男役)の変態ぶりは圧巻。まさか地上波で彼のブルマ姿を見る日が来るとは思いませんでした(笑)。
小林:ブルマとかスクール水着とか、昔って体のラインが出るものを普通に着せられていましたよね…。
イマ:当時は全然疑問に思わなかったですけどね。福くんのブルマ姿だけじゃなく、教室に墨汁やペンキをぶちまけるシーンなど、映像的に強烈な描写が多い作品です。
小林:だからこそ、何度も映像化したくなるんでしょうね。
イマ:映画版でも印象的だった夏祭りのシーンが、たぶんドラマ版でもクライマックスになると思うんですが、あの狂気と熱量をどう映像化するのか楽しみにしています。
小林:今クールって、回を追うごとに面白くなっていくドラマが多いですよね。
イマ:ランキングには入れられなかったけど、他にもチェックしてるドラマがたくさんあります。
小林:全部終わったら飲みながら反省会しましょう!
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小林久乃(こばやし・ひさの)コラムニスト、編集者。正々堂々の独身。中学生から地上波ドラマを愛して30年以上、筋金入りのオタク。好きが高じてついには『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)を上梓した。ラブストーリーが好きで、特に禁断の恋がテーマとなると視聴熱が俄然、盛り上がる。公式HPはhttps://hisano-kobayashi.themedia.jp
元JJ編集長イマイズミ 女性誌『CLASSY.』『JJ』の編集長を歴任。1クールの地上波ドラマを全録画するようになったのは、編集長になった13年ほど前から。「仕事で新しい俳優、タレントさんを覚えるため」というのが理由だったけど、見事に大ハマり。ホームドラマとラブコメ好き。韓国ドラマもやや中毒。
