【コシノヒロコさん(89歳)】肌の衰えを感じたのは85歳から。愛用シートマスクはルルルン!

連載史上最高齢!ファッションデザイナーとして60年以上、89歳の今も現役で活躍するコシノヒロコさん。美ST2015年8月号以来、約11年ぶりの再登場です。相変わらずのカッコよさに、勇気と元気をもらいました。

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お話を伺ったのは ……コシノヒロコさん(89歳)

アンミカさんとの対談収録後、大急ぎで会社に戻ってきたコシノヒロコさん。自らデザインした最新ファッションを纏い、その立ち姿の颯爽としてなんとカッコいいこと!その生きざまと元気を目の当たりにし、年齢を重ねることが怖くなくなりました。

《Profile》
1937年大阪府生まれ。’78年に日本人として初めてローマのアルタ・モーダに参加し、その後パリ、上海など世界各地でコレクションを発表。「HIROKO KOSHINO」をはじめとする複数ブランドのデザインを手がけるほか、近年はアーティストとしての活動にも注力し、2013年に作品発表の拠点としてKHギャラリー芦屋を開廊。

肌の衰えを感じ始めたのは85歳を過ぎてから。毎週金曜20時からは美容の時間と決めています

映画『国宝』が公開されてすぐ、まだ話題になる前に観に行きました。滅多に映画館には足を運ばないのですが、これだけは絶対に観ようと思って。実際、期待以上の作品で、とても感動しました。

子どものころから長唄のお稽古をしていることもあり、よく歌舞伎を観ていたので、あの世界のことはよく知っています。歌舞伎の名門の家に生まれた方であっても、きちんとした形になるまで10年ぐらいはかかるのに、あの若い俳優さん2人は舞踊も所作も、手の位置まで完璧でした。短い期間でどれほどの努力をされたのだろうと感心しましたね。特に2人で踊るのは本当に難しいのですが、圧巻でした。3時間があっという間で。あれよあれよという間に話題になり、映画賞を多数受賞されたのも納得ですね。

ちょうど同時期に公開されたお母ちゃん(小篠綾子さん)をモデルにした映画『ゴッドマザー〜コシノアヤコの生涯〜』も何回も観ました。感動するやら笑いやらで大泣きしました。昨年は映画で心が動かされた1年でした。

シワもシワなりの歴史だと今は開き直っています

85歳を過ぎたあたりからかな?肌の衰えを感じ始めました。それまではあまり気にしたことがなかったですね。私ね、若いときから結構いい化粧品を使ってきて、20年以上愛用したものもありましたが、それを数年前に変えました。というのも、長年、夜中に目が覚めたら顔中脂だらけで、寝ぼけながらその脂でマッサージしていたほどの脂性だったのに、今はガサガサ。オイリーなものをプラスするようになりました。ダブル洗顔をしっかりして、お風呂から上がったらすごく気に入っているザ・ギンザ ハイブリッドジェルオイルをつけてから、ルルルンのシートマスクを毎日。そのあと乳液かな。あまりいろいろやらないの。

美容整形をする方もいらっしゃるけど、私はやりたくないんですよ。超音波のハイフをやっていた時期もありましたが、痛いのがイヤでやめました。施術台に乗った瞬間からもう怖くて怖くて。シワもシワなりの歴史みたいなものだから近ごろは開き直っています。うちの会社では私が一番年上で、一番ひどい肌なんだけれど、できるだけ若いコに近づけるように頑張ってケアはしています。

毎週金曜20時からは美容の時間と決めています。家のエステルームにエステティシャンの方に来ていただいて、シャンプーをしてもらっている間に顔にはマスク、そのあと軽くマッサージをしていただきます。とてもリラックスできますね。

メークは昔から自分でやっています。自分の顔のことは自分が一番よく知っているから。ファンデーションは、素顔っぽくなるお気に入りのものがあったのですが、しょっちゅう成分構成が変わって困るので、ディオール フォーエヴァー フルイド スキン グロウに変えました。きちんと艶が出てカバーもでき、とてもいいですね。以前はお粉をつけていましたが、この年齢になるとバリバリになるので、今はパフでおさえてオイル分を調整します。

アイラインはボビイ ブラウンのジェルアイライナーを使っています。上まぶたは漆黒でびっしりと描き、下まぶたはそれだと濃いので薄めの色を。その後、ラインが取れないようパウダー系アイシャドウでおさえます。アイラインの崩れを防ぐには、パウダーを重ねることですね。

アイシャドウはたくさん持っています。少し前に使っていたものを出してきて、誰もいない夜にこっそりいろいろな色を塗ったり、極端な色を使ってみたり、目元の表現を楽しんでいます。自分の顔がどんどん変わるのがおもしろい。でも今はどちらかというとオーソドックスな方向にいっています。最近、おしゃれなセルヴォークのアイシャドウを購入しました。

口紅は、まずはベージュブラウンのようなアイラインで輪郭を描いて、ディオールのマキシマイザーをつけると素敵な仕上がりになります。洋服や気分で色は変えています。

コシノさんの美の秘密

ジュエリーはインテリアの一部です
ベッドルームには、香水やドレスウォッチと共に大好きなジュエリーをディスプレイしています。特にVENNA/by Patrick Wongがお気に入り。10年ほど前にパリのボンマルシェで購入しました。イブニングドレスに合わせたり、レザージャケットでハードなイメージで着こなしたり。

ドレッサーにはコスメを美しく並べて
ザ・ギンザのコスメは、美しいパッケージもお気に入り。右の黒いボトルはゲラン。美しい容器が気に入っていたのですが、取っ手が取れてしまって自分で別の飾りをつけ、今は綿棒入れとして使っています。

『(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ー新説/真説  コシノヒロコー』 東京都現代美術館 企画展示室B2
2026年5月26日(火)~7月26日(日)


本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2026年7月号掲載

撮影/大森忠明 取材/安田真里 編集/和田紀子

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