【MIYAGI BEAUTY PROJECT】宮城コスメ・健康関連素材ツアー2026に行ってきました②
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宮城県から発信され、注目を集めている「MIYAGI BEAUTY PROJECT」は、コスメ・健康関連産業の集積を進める新たな取り組みで、「若者・女性に選ばれる宮城」の実現を目的としています。キャッチコピーは「若者・女性・企業に『びびび』と響く宮城へ」。”びびび”とは、新しい出会いや価値が生まれる瞬間のイメージであるとともに、美しさのBeautyのB、地域資源のBioのB、そして産業・仕事のBusinessのB、3つのBを並べて表現しているそうです。
本プロジェクト第1弾として、7月28日~30日の日程でコスメ関連業界の商品企画や研究開発部門の担当者を対象とした「宮城コスメ・健康関連素材ツアー2026」が開催され、JJは同行取材。宮城県の多彩な地域資源の魅力とその生育環境や生産者の思いなどを体感し、さらに、新素材研究施設「ナノテラス」などの視察の機会を通じ、新たな事業創出につながる一歩目となりました。
2日めは蔵王エリアを訪問。ハーブ畑、乳製品、酒造メーカーに伺いました。
ハーブで日常をちょっと幸せに(株式会社ざおうハーブ)

「株式会社ざおうハーブ」は、約150種類のハーブ苗をはじめ、フレッシュハーブ、ドライハーブ、ハーブティーなどを生産・販売する宮城県蔵王町のハーブ専門メーカー。「ハーブで日常をちょっと幸せに」をテーマに、豊かな自然環境の中で栽培したハーブを、自社で収穫・乾燥・加工まで一貫して行なっています。
こちらで生産されるハーブは香りが強く、鮮度が長持ちするのが特徴。心と体を癒す自然素材として食やウェルネス分野での活用が期待されています。

今回のツアーでは、ハーブ苗を販売しているビニールハウス内を見学させていただきました。ローズマリーやベルガモット、カモミールなど有名なハーブはもちろん、きれいなお花の鉢植えも並びます。どれも青々とした立派な葉が生い茂っていて、生育環境の充実ぶりが伺えます。

ハウス見学の後、とれたてのフレッシュなハーブを使ったハーブティーを試飲させていただきました! ハーブのすっきりとした香りが濃厚で、すっと鼻を抜けていきます。料理やスイーツに添えられることが多いハーブですが、メイン食材としてハーブが生きる調理法などを模索されているとのこと。「飾りじゃないのよハーブは」という心意気で、ハーブを身近に楽しむ文化づくりにも取り組まれているそうです。
蔵王は傾斜がある山の上にあるため、稲作ではない農業が発展していったのだとか。今回はお伺いできませんでしたが、蔵王連峰を一望できる畑にはブランコが設置されていて、フォトスポットとしても親しまれているそうです。
蔵王産ホエイを多用途に活用(一般財団法人蔵王酪農センター)

「一般財団法人蔵王酪農センター」は1960年に設立され、宮城県蔵王町を拠点に酪農振興と国産ナチュラルチーズの普及に取り組んでいます。蔵王連峰の豊かな自然環境のもと、牧場、チーズ工場、直売所、レストラン、体験施設、宿泊研修施設を運営しており、生乳生産から加工、観光、食育、人材育成までを一手に担っています。
豊かな自然の中で育った乳牛の新鮮な生乳を原料に、クリームチーズやモッツァレラチーズなどに代表される「蔵王チーズ」などを製造しています。チーズを製造する際に生まれるのが「ホエイ(=乳清)」。良質なたんぱく質やミネラルを豊富に含む機能性素材として注目を浴びており、オリジナルの乳飲料「モルク」や加工食品への活用が進められています。「モルク」は実際に飲んでみると、牛乳のような風味の爽やかな味わい♩ チーズ料理と一緒にいただくと食事がぐんぐん進みました。ホエイを使って化粧水や乳液をつくる事例もあったとのことで、コスメの素材としても期待されています。
お昼には、工場の敷地内にあるチーズ料理のお店「チーズハウス」で名物の「ラクロネット」をいただきました♩ ホットプレートでモッツァレラチーズとゴーダチーズをとろ〜りと溶かし、好みの具材と一緒にパンに乗せていただきます。厚切りのモッツァレラチーズとゴーダチーズは味が濃厚で、野菜やパンと相性が抜群。調味料を何も乗せなくても十分に満足。
お土産ショップでは、数々のコンテストで入賞を果たしてきた濃厚なチーズはもちろん、バターケーキや、アイスクリームなど品揃えが盛りだくさんでした。
蔵王連峰の伏流水から生まれた白石産日本酒(蔵王酒造株式会社)

「蔵王酒造株式会社」は、宮城県白石市にある明治6年創業の老舗酒蔵です。蔵王連峰の伏流水と、宮城県で採れた日本酒製造に適したお米を中心に使用し、伝統的な製法で日本酒作りを続けていますが、酒蔵のメンバーは皆さん30〜40代。比較的若い作り手で構成されているのだとか。代表銘柄「蔵王」をはじめ、水の良さを生かした地域に根ざした日本酒づくりに取り組まれています。
酒づくりの過程で生まれる酒粕は、米、米麹、酵母由来のアミノ酸やペプチド、ビタミンB群、食物繊維などを豊富に含む発酵素材。蔵王酒造でも酒粕が大量に生まれるそうで、宮城発の地域資源としてコスメ製品などへの活用が期待されます。
今回、蔵王酒造で作られている日本酒も特別に試飲させていただきました♩ 写真右の「純米大吟醸 山田錦 別囲い」はいちばん精米具合が良くてうま味や甘味を強く感じられるお酒。写真左の「純米吟醸 蔵の華」は、もう少し辛口で、旨みとのバランスが取れたお酒です。そして、写真中央の「純米酒 蔵の華」は、旨みとコクが強い味わいでした。
日本酒は水とお米、麹菌でできているもの。蔵王酒造では伝統的な「寒造り」という方法で、おおよそ11〜3月と寒い時期に製造が進められています。
今回のツアーでは、酒蔵を見学させていただき、日本酒を作る過程をレクチャーしていただきました! 夏でも倉の中に冷房設備はなし。しかし、日本酒づくりは温度管理が重要で、温度が高いとアルコール度数が低くなってしまうというのが難しいところです。まずは「洗米」という工程で米表面の糠を取り除いたあと、「浸漬」という工程で米を水に漬けて吸収させます。この時の時間の調整が重要で、日本酒になった時の味を大きく左右するのだとか。このあと洗米、浸漬させた米を蒸し上げ、蒸米に種麹を振り撒いて、麹菌を増殖させた米麹を作ります(製麹・せいきく)。麹の役割は米の甘みを作ることと、アルコール発酵に必要な糖分を生み出すこと。この製麹の工程も日本酒づくりにおいて重要で、麹が米の表面と内部に十分に行き渡っているのがいい状態なのだそうです。

そして、酒造りに必要な優良酵母を培養した「酒母」を大きなタンクに移し、麹、水、蒸米を3段階に分けて添加した「醪」を作り、圧力をかけて絞り出せば清酒の完成です。この時の搾かすが酒粕になります。清酒を火入れするなどして手入れすると、上質な日本酒の出来上がりです。

ツアー3日目に続く
取材・文/浅井美咲
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