痩せない、むくみ、頻尿も?40代・50代のための「更年期度」セルフチェック

更年期の現れ方には個人差があり、ひとつの症状だけでは分かりにくいもの。最近感じる心身の変化を振り返りながら、婦人科への相談を考える目安をチェックしましょう。

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更年期ビギナーの美ST読者から対馬先生に質問攻め
\先生、私のこの症状は更年期が原因ですか?/

Q.排尿の切れが悪い、トイレを我慢できないのも更年期ですか?

A.更年期との関連は強い症状です。
更年期には女性ホルモンの低下により、尿道や膀胱、腟の粘膜が弱くなり、頻尿や尿漏れ、尿意切迫感などの症状が現れやすくなります。また、骨盤底筋の衰えも加わるため、更年期と深く関係しています。

Q.最近、体形の変化を感じます。下腹が出るのも更年期のサインですか?

A.下腹が出るのも、更年期のサインのひとつと考えられます
筋肉量や基礎代謝は、更年期の女性ホルモン減少により低下し、お腹まわりに脂肪がつきやすくなります。そのため、下腹が目立ちやすくなることがあります。

Q.更年期になって急に白髪が増えることはありますか?

A.白髪と更年期に直接的な関連はありません。
白髪は主に加齢や遺伝の影響が大きいと考えられています。一方、更年期には女性ホルモンの低下により、髪が細くなったり、ハリやコシがなくなったり、ボリュームが減ったと感じる方は少なくありません。

Q.更年期の最初に出やすい症状は何ですか?

A.症状は人それぞれですが、月経の変化が最初のサインになることは少なくありません。
月経周期や経血量の変化に加え、不眠や疲れやすさ、ホットフラッシュ、関節痛、気分の落ち込みなど、さまざまな症状が現れます。実際には、不眠やホットフラッシュなどをきっかけに受診される方や、月経不順の相談で受診し、更年期と分かる方も多くいらっしゃいます。

Q.食べる量は同じなのに体重が倍々ゲームで増えるのは更年期のせい?

A.女性ホルモンの低下による代謝の変化が関係しています。
更年期は女性ホルモンが減少するため、筋肉量や基礎代謝が低下し、脂質や糖の代謝も変化します。そのため、食事量が変わらなくても脂肪がつきやすくなり、特にお腹まわりに脂肪が増えやすくなります。

Q.毎日むくみがひどく、夕方にはサンダルが入らないほど足がゾウのように。指もむくんで指輪を切る事態に。更年期にはここまで強くむくむこともありますか?

A.強いむくみは、更年期だけと決めつけないことが大切です。
更年期にはホルモンバランスや血流の変化により、むくみを感じることがあります。ただし、急に強いむくみが現れた場合は、心臓・腎臓・肝臓などの病気が隠れていることもあるため、医療機関で原因を確認しましょう。

Q.すごく冷え性だったのに、最近ずっと暑いのは更年期ですか?

A.更年期による体温調節の乱れかもしれません。
女性ホルモンが低下する更年期は、自律神経のバランスが乱れ、体温調節がうまくできなくなることがあります。急に顔や上半身が熱くなって汗が噴き出す症状は、ホットフラッシュと呼ばれる更年期の代表的な症状です。

Q.若い時は予定日完璧に生理がありましたが、ずれるようになってきました。更年期に入ると生理周期はどのように乱れますか?

A.遅れるだけでなく、間隔が短くなることもあります。
更年期には女性ホルモンの変動により排卵が不規則になり、月経周期が短くなったり長くなったりします。経血量が増えたり減ったりすることもあり、更年期によくみられる変化の一つです。

Q.肌荒れで皮膚科を受診したら、ずっと使っていた化粧品によるかぶれと言われました。更年期になると急に合わなくなることはありますか?

A.あります。更年期には肌のバリア機能が低下しやすくなります。
女性ホルモンの低下によりコラーゲンや皮脂が減少し、肌は乾燥しやすくなります。その結果、バリア機能が低下し、今まで使っていた化粧品でも刺激を感じることがあります。保湿をしっかり行い、刺激の少ないスキンケアを心がけましょう。

Q.昔からの片頭痛が雨の日や起床時に悪化するのも更年期のせい?

A.もともと頭痛がある人は、更年期に悪化することがあります。
更年期には女性ホルモンの変動や自律神経の乱れ、睡眠不足やストレスなどが重なり、頭痛が悪化することがあります。特に片頭痛がある方は症状が変化しやすいため、つらい場合は早めに相談しましょう。

Q.睡眠は足りているのに日中とにかく眠いのも更年期に起こる症状?

A.睡眠時間ではなく、睡眠の質が低下している可能性があります。
ホットフラッシュや寝汗、頻尿、ストレスなどによって、更年期は睡眠の質が低下し、十分な睡眠時間をとっていても疲れが取れず、日中に強い眠気を感じることがあります。

Q.夕方になると目がシパシパして乾き、疲れやすくなったのも更年期と関係がありますか?

A.ドライアイは更年期によくみられる症状の一つです。
涙の分泌は、女性ホルモンの低下により減少し、目が乾燥しやすくなります。そのため、ドライアイや目の疲れを感じる方が少なくありません。症状が気になる場合は眼科を受診しましょう。

Q.階段や重い荷物で疲れやすくなりました。更年期の始まりで筋肉量や体力は落ちますか?

A.筋肉量の低下だけでなく、睡眠や女性ホルモンの変化も関係しています。
筋肉量や基礎代謝は、更年期の女性ホルモン減少により低下し、体力が落ちやすくなります。また、睡眠の質の低下やホットフラッシュなどによって疲れが取れにくくなることもあり、疲れやすさを感じる方は少なくありません。

Q.夕方になると気持ちが沈み、自分にパワーがなくなったように感じます

A.気分の落ち込みや意欲の低下も、更年期によくみられる症状です。
気分が落ち込みやすくなるのは、自律神経や脳内の神経伝達物質のバランスが、女性ホルモンの減少によって変化するためです。症状が続いて日常生活に支障がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

Q.女性ホルモン量は自分で分かりますか?

A.血液検査は参考になりますがそれだけでは判断できません。
女性ホルモンは日によって大きく変動するため、血液検査だけで更年期かどうかを判断することはできません。月経の状況や症状とあわせて総合的に診断します。

Q.ホルモン補充療法とはどんな治療ですか?リスクもありますか?

A.減少したエストロゲンを補う治療です。
更年期で減少したエストロゲンを補い、症状を和らげる治療です。子宮がある方は子宮体がんのリスクを抑えるため黄体ホルモンを併用します。飲み薬・貼り薬・塗り薬などがあり、一人ひとりに合った方法を選べます。

Q.更年期症状が出たら低用量ピルを飲むものですか?

A.更年期に初めて治療を始める方には、低用量ピルを使うことは多くありません。
低用量ピルは若い方の月経トラブルや避妊を目的に使われることが多いお薬です。更年期症状には通常ホルモン補充療法(HRT)が選択されます。低用量ピルはホルモン作用が強く、血栓症のリスクも高くなるため、更年期では慎重に使用します。

あなたの「更年期度」がチェックリストで分かる
一番知りたいのは私が今、どれだけ更年期に足を踏み入れているか?

▼心について
◻︎ 01 イライラすることが多い
◻︎ 02 涙もろくなった
◻︎ 03 物忘れが多い
◻︎ 04 集中力が続かない
◻︎ 05 やる気が出ない
◻︎ 06 落ち込みやすく、なかなか立ち直れない
◻︎ 07 寝つきが悪く、眠りが浅い
◻︎ 08 判断力が鈍くなった

▼肌や髪の毛について
◻︎ 09 肌が乾燥してかゆい
◻︎ 10 肌がくすんできた
◻︎ 11 肌のたるみが気になる
◻︎ 12 シミ、シワが増えた
◻︎ 13 髪の毛のハリがなくなった
◻︎ 14 抜け毛が多くなった
◻︎ 15 爪に筋が入り、割れやすくなった

▼体について
◻︎ 16 月経量が以前より変化した
◻︎ 17 月経周期が以前と変わってきた
◻︎ 18 急に体が熱く感じたり、寒くなったりする
◻︎ 19 足がむくむ
◻︎ 20 手足が冷える
◻︎ 21 息切れ、動悸がする
◻︎ 22 便秘、下痢をしやすくなった
◻︎ 23 頭痛、めまいがする
◻︎ 24 すぐに疲れる
◻︎ 25 手足の関節、腰が痛む
◻︎ 26 手の指がしびれる
◻︎ 27 ダイエットしてもなかなか体重が減少しない
◻︎ 28 トイレが近い
◻︎ 29 目がかすみ、物が見えづらくなった
◻︎ 30 頭が重く、耳鳴りやめまいがする

チェックが4個以下▶︎更年期ではありません
まだ女性ホルモン減少による不調は見られていないようですが、自覚症状がなくても徐々に不調が現れることもあります。女性ホルモンの減少を遅らせる生活習慣を心がけましょう。

チェックが5〜9個▶︎更年期の兆候が見られます
ストレスにより一時的にホルモンバランスが崩れている可能性も考えられます。まずは生活習慣を見直し健康的な食生活、適度な運動、良質な睡眠、ストレス解消に努め体を整えましょう。

チェックが10〜19個▶︎更年期が始まっています
生活習慣を改善し、女性ホルモンの減少を食い止める必要があります。症状が辛い時は、まず婦人科を受診して、自分の体に向き合い、更年期の不調を和らげる準備を今から始めましょう。

チェックが20個以上▶︎更年期ど真ん中です
女性ホルモンが減少しすでに更年期に入っています。今すぐ生活習慣を見直して婦人科で体の状況を確認してください。必要に応じた対処法やホルモン療法で体調の変化を感じるでしょう。

出典/『プレ更年期1年生』(一部改変)

教えてくれたのは…

対馬杏奈先生
(対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座)

産婦人科専門医、母体保護法指定医。母も産婦人科専門医、母体保護法指定医、フェムシップドクターズ認定医という環境に育ち、女性ホルモンの波に振り回されないよう中学生の頃から低用量ピルを服用。自身も卵巣腫瘍の手術や不妊治療を経験。患者に寄り添う治療やアドバイスで信頼が厚い。2人の女の子のママでもある。

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2026年10月号掲載

撮影/河野 望〈静物〉、渡邉明日香〈人物〉取材/佐藤理保子 編集/岡村宗勇 写真/PIXTA 再構成/Bravoworks,Inc.

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