19歳の上京から無我夢中の日々。女優・比嘉愛未さん「最近やっと肩の力が抜けた」”40歳の節目”で気づいたこと
19歳で上京し、早く結果を出したい一心で無我夢中に駆け抜けてきた20代、30代。「常に緊張で気持ちが張り詰めていた」と語る女優・比嘉愛未さんが、今年40歳という大きな節目を迎えました。プレッシャーと戦い続けた彼女がたどり着いたのは、“必要以上によく見せない”という心地よい生き方。肩の力が抜けた今だからこそ語れる「素の自分」での戦い方と、これからの人生をともに歩むメモリアルなアイテムについて伺いました。
▼あわせて読みたい
【今年40歳】女優・比嘉愛未さんが「急に欲しくなった」と語る、一生モノの“一粒ダイヤ”とは?
<interview ①>
6月14日に40歳の誕生日を迎えました。振り返ると、10年ごとに何かを選択し、動いてきたように思います。そういった意味でも40歳は大きな節目。この先どんな出会いや発見が待っているのか、ワクワクしています。
19歳で上京し、20~30代は早く結果を出したい一心で、無我夢中で走り続けてきました。仕事への情熱が熱い分、気負いすぎてしまい、常に緊張で気持ちが張りつめていたところもありました。真剣に向き合いたいからこそであって、悪いことではないと思うんですけど……。
でも最近、やっといい意味で肩の力が抜けるようになりましたね。今は、現場の空気感やスタッフや共演者の皆さんの感性や個性をキャッチしながら、相手とのセッションを楽しめるようになりました。自分自身も必要以上によく見せようとせず、「私ってこういう人なんです」と、力を抜いて素の自分で接することで、お互いに程よい距離感や信頼関係が築けることが分かってきました。
40代って先輩と後輩のエネルギーの狭間にいる年代。仕事柄、3カ月間、たくさんの人とぎゅっと濃密な時間を過ごすんですが、「こんなふうに年を重ねたい」と思えるような素敵な先輩や「この熱量は忘れちゃいけない」と初心に返らせてもらうエネルギッシュな後輩、どちらの世代からもいい刺激をもらえる。そこでいいところを吸収して自分なりの輝きみたいなものを見いだせたらすごく素敵だと思うんです。40代以降は、なるべく相手のいいところを見つけて自分にも他者にも寛容で穏やかな人でありたいと思っています。
年齢や性別問わず「色気」のある人って魅力的。「セクシー」とは違う、その人だけの「色」と「気」を纏っている。思わず目で追ってしまうような、その人にしかない空気感を持っている人。ファッション、ジュエリーやメークのバランス、すべてが無造作なのに上品な色香が漂い、ふわっと記憶に残る……、そんな人物像が理想です。
GRAFFの一粒ダイヤ
理想的な40代の人生を引き寄せる、お守りになるような一粒ダイヤを。
生涯の相棒となるファーストダイヤは妥協せず吟味して。Tシャツや黒ニット……、ミニマルな装いと意思のあるクリアな輝き。その美しいバランスを楽しみたい。
ピアス「エメラルドカット ダイヤモンド スタッド イヤリング」〈PT×DIA〉¥9,520,000リング「エメラルドカット ダイヤモンド エタニティリング」〈PT×DIA〉¥3,663,000ブレスレット「エメラルドカット ダイヤモンド ラインブレスレット」〈WG×DIA〉¥7,701,000(すべてグラフ/グラフダイヤモンズジャパン)トップス¥69,300(リヴィアナコンティ/イザ)
BOTTEGA VENETAのオーバーシャツ
先輩・後輩の狭間でいいエネルギーを吸収しながら、地に足ついて人生の舵を取りたい。
気負わないオーバーシルエット、繊細なディテール。強さと凛々しさ、しなやかさが静かに主張し合う「ルイーズ・トロッター」のデザインは理想を映し出すような存在です。ワーキングウーマンを体現した、新クリエイティブディレクターのルイーズ・トロッター。彼女の「スタイル」に憧れる女性も多い。
シャツ¥260,700パンツ¥479,600肩にかけたニット¥359,700バッグ¥495,000ピアス¥160,600リング¥154,000(すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
GIVENCHYのロングスカート
性別関係なく雰囲気がある人って色気があるファッションでそれをアシストしたい。
シンプルなフォルムに、ひとさじのデザイン性が宿るものに惹かれます。大胆なアシメトリーが効いたスカートは、肌感やリップで艶を効かせながら、上品な色香を纏って。波打つようにドレープを描くフロントスリットのラップデザイン。どんな所作も優雅に映し出し、知的で媚びない色香を漂わせます。ブラック×ホワイトの潔いコントラストにも洗練感が。
スカート¥545,600シャツ¥225,500シューズ¥220,000ピアス¥85,800(すべてジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)
CHANELのジュエリー
メゾンの歴史そのものに投資する気持ちでつけたいアイコンジュエリー。つけるだけで背筋が伸びる存在。
ファッション界の常識を覆した改革者ガブリエル シャネル。彼女のアイデンティティが宿るジュエリーは、身につけると、自然と背筋が伸び、凛とした自分へと導いてくれます。
ネックレス「コレクション N°5」〈BG×DIA〉¥5,038,000イヤリング「ココ クラッシュ」〈BG〉¥764,500シングルイヤクリップ「ココ クラッシュ」〈BG×WG×DIA〉¥654,500時計「J12 GOLDEN BLACK 28MM」〈高耐性ブラック セラミック、SS(マットブラックコーティング)〉¥1,122,000(すべてシャネル/シャネル カスタマーケア センター)ドレス¥78,100(オペラスポーツ/エンメ)
CELINEの白スニーカー
堅くならず、気負わず自然体で。チャーミングな大人でいることも40代の目標です。
多様性が尊重される時代だからこそ、自分らしさに自信を持てる分、オシャレも心地よく。削ぎ落とされたスニーカーはどんなコーデにもFit。軽やかな一歩が踏み出せそう。
スニーカー¥121,000ラウンドカラーシャツ¥198,000デニムパンツ¥176,000タイ¥37,400バッグ¥390,500 ブレスレット¥104,500チャーム〈凱旋門〉¥56,100〈パール〉¥51,700〈メダル〉¥51,700G※すべて予定価格(すべてセリーヌ/セリーヌ ジャパン)
MaxMaraのドレストレンチコート
身の回りのものは自分自身の鏡。定期的に断捨離し俯瞰し、厳選するように心がけます。
新しい服を迎える時は、一生愛せる覚悟を持てるかを自分に問いかけます。まるでドレスのような佇まいのトレンチコート。袖を通した瞬間に心が動く。その直感も大切に。ハードな毎日を送る大人の女性の体を、やさしく美しく包みこむ、端正なシルエット。颯爽と歩くたび、風をはらみ、エレガントな美シルエットを描きます。
トレンチコート¥499,400(マックスマーラ/マックスマーラ ジャパン)ピアス※片耳売り¥40,700(マリアブラック/マリアブラック表参道店)シューズ¥193,600(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)
<interview ②>
ファッションは自他ともに認めるミニマリスト。身の回りにあるものは、パワーや癒しを貰えるサポーターだと思っていて、ワードローブを見つめることは、現在地を俯瞰すること。自分らしいか、肌になじむか、無理をしていないか……。気づけば10年以上愛せるものばかりを手に取るように。
40代のWISH LISTのひとつが、ダイヤのピアス。20~30代は、その圧倒的な輝きに自分が負けてしまう気がしてしまい、躊躇していましたが、40代を目前に、急に欲しくなって。もちろん高価なものなのでドキドキはしますが、身につけた瞬間、ピタッと自分にハマったら、少し背伸びをしても迎え入れたい。Tシャツの日もドレスアップした日も……、毎日身につけることで、自分の分身やお守りのような存在になってくれたらいいなと思っています。
ブランドへの向き合い方も変化が。有名だから、流行っているからではなく、そのブランドの歴史やデザイナーの哲学、ものづくりへの姿勢、すべてを含めた世界観に敬意を込めて袖を通します。素材や細かなディテール、作り手の愛情を知るとキュンとするんです。そんなクラフツマンシップには惜しみなく投資し、長く大切に愛していきたいと思っています。
何度も見返してしまう映画があります。王道ですがオードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー。晩年、ユニセフ国際親善大使として世界各地を訪れ、人々に寄り添う姿はもちろん、Tシャツ×デニムにしわくちゃの笑顔が本当に素敵で。あんなふうに年を重ねたいと、背中を押してくれる作品です。そんなふうにファッションも人生も楽しみながら、最終的には、生きざまみたいなものが滲み出るような、自分の「スタイル」を確立できたら嬉しい。
「俳優」という仕事に出会えてなかったら、何をしていたのか想像がつかないくらいのめり込んでいます。向き合っても向き合っても終わりがなく、新しい物語が生まれていく。そうやって自分をリニューアルさせながら、追いかけ続けることが、性格に合っています。常にまだ見たことのない景色を見ていたい――。そんな性分なんです。
撮影/酒井貴生(aosora) モデル/比嘉愛未 ヘア・メーク/廣瀬浩介(UM) スタイリスト/竹村はま子 取材・文/石川 恵 ※素材の表記はDIA=ダイヤモンド、YG=イエローゴールド、BG=ベージュゴールド、WG=ホワイトゴールド、PT=プラチナになります。 ※情報は2026年9月号掲載時のものです。
おすすめ記事はこちら
▶【カルティエのパンテール】比嘉愛未さんも“一生モノ”に選んだ、40代の永遠の憧れ名品