子どもが郵便屋さん!「お手紙ごっこ」で知育遊び
ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。
今回は、井出武尊さんによる楽しいごっこ遊び。子どもが郵便屋さんとなって、おうちの中にあるいろんな“もの”にお手紙を届ける遊びです♪
年齢に合わせて遊べる
知育な「お手紙遊び」
子どもには元気に成長してほしいと願うのは親の共通の想い。たくさん遊んで、たくさん食べて、できることなら少しは勉強もしてもらいたい…というのが本音かも?
子どもたちは遊びながらたくさんのことを学びます。今回は遊びながら色・形・言葉に触れる「お手紙遊び」をご紹介します。発達段階や年齢に応じて、2歳頃から小学校低学年くらいまでできる、アレンジのしやすい遊びです。
子どもたちが郵便屋さんという設定です。「郵便局には毎日たくさんのお手紙が届きます。お手紙を正しい場所に届けるのが郵便屋さんのお仕事です」という感じ。お手紙の届け先は家の中にあるいろんなものです。お手紙に書かれている文字を読んで、正しい宛先に届けられるかな? 家具や道具を擬人化して遊ぶとより一層楽しく遊べると思います。
お手紙には年齢やその子どもの興味に応じて色・形・言葉からテーマを選びましょう。例えば子どもが色に興味がある頃ならば、お手紙にはいろんな色の丸を描きます。形に興味があるのならば、丸や四角といった形を描いたり、あるいは何かの形のシルエットでも面白いです。文字や言葉に興味がある頃ならば、ひらがなを使います。
一つのお手紙に書くのは一つの色や言葉にします。子どもが迷ってしまう要素は極力減らします。
■色・形のお手紙
色や形のお手紙は文字を使わないので、比較的簡単に遊ぶことができると思います。年齢の目安で言えば2〜3歳くらいから遊べそう。
色のお手紙は赤・青・黄などのわかりやすい色から始めます。「同じ色のもののところにお届けしてね」と子どもに伝えます。届け先は色が似ていればなんでもOKです。色の違いを認識するのと同時に色の名前を覚えることにもつながります。色の名前を言葉で子どもに話してももらうのも良い遊び。
形のお手紙は丸や四角といった形を描いて、同じ形を探すというのが基本の遊び。発展系としては、スプーンやおもちゃの形をフチドリしたものをお手紙にして探します。これかも?と思うものを見つけたら重ねてみましょう。ピタっとくる瞬間が気持ち良い!
形の認識はもちろん、お手紙に描かれた平面の形を頼りに、家の中にある立体の形を探すことになるので、空間把握にもつながりそうです。
■言葉のお手紙
言葉のお手紙ではひらがなやカタカナで単語を書きます。ひらがなが基本です。比較的覚えやすいのは子どもの名前の文字が含まれるものや、ママやパパの名前の文字を使うもの。例えば僕の名前は「たける」だからお手紙は「とけい」や「たいこ」など。たいこって家の中にあったっけ?
言葉のお手紙では、ひらがなを覚えることやものの名前を覚えることにつながりますから、例えば「キッチンにあるものにお手紙を出すよ」という制約をつけて遊ぶのもオススメです。また、小学生なら英単語でやったり、「きいろい、ほん」とか「しかくい、おさら」と修飾語をつける等の応用も楽しいです。年齢に応じて発展させましょう。
郵便屋さんといえばポストがほしいところ。無くても十分楽しい遊びですが、余力があれば空き箱に投函口になる穴を開けて作るのはどうでしょうか?遊びが楽しくなること間違いなし!他にも切手を描いてみたり、配達バッグになりそうなカバンを使ってみたり。郵便局ごっこをしながら配達するのも盛り上がりそうです。
学びのある遊びですが、学びが目的なのではなく、遊ぶことそのものが目的だと思っています。楽しく遊んでいるうちにいつの間にかひらがな覚えてた!というのが理想的。親子で楽しんで遊んでもらえると嬉しいです!
遊んでみた様子を、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide