デジタル化がいっそう進むなか、”アナログ派”高垣麗子さんが考えたこととは

リモート生活で飛躍的にスマート化したこともあるけれど、効率化を優先させすぎて、時に物足りなさや寂しさを感じることも。オシャレも暮らしも自分軸で選択できる人でありたいものです。

高垣麗子さん 15歳のときに『プチセブン』でデビュー以来、『JJ』『CLASSY.』『AneCan』のモデルとして人気を博す。現在は『STORY』などの雑誌で活躍中。その丁寧な暮らしぶりや大好きな食が誌面で取り上げられることも多い。実生活では、3歳の女の子のママとして奮闘中。


★コロナ禍で進みに進んだデジタル化。でも人と人との繋がりや、モノの感じ方はアナログも大切にしたいと思うこの頃です

「時代についていきたい気持ち少々」。
私はいまこんなふうな思いを抱いています。コロナ禍、そして「風の時代」の到来……。
本当にこの一年ちょっとで目まぐるしく世の中が変化しましたよね。
今も更なる変化の真っ最中。半年先、一年先、どんな環境に置かれているのか、どんな心境でいるのか、想像がつかないでいます。
皆さんはどうですか? そんな変化の中で悩んだり、決断したり、きっと皆さん、前向きに考えながらも多方面でパワーが必要だったと思われます。

大きな変化の一つに〝オンライン化〟があると思うのですが、元々アナログ人間でもある私は、Zoomについていくのが精一杯(汗)。
それでもなんとか仕事の打合わせ、娘の個人面談、携帯電話を片手にできるようになりました。
ですが、やっぱり人とは直接会って話がしたいものだなぁーとつくづく思います。
昔からメールよりも手紙派なので、やはり人との温度を感じて通じ合っていきたい。
効率がよく便利なだけに、コロナ禍が落ち着いてもきっと元には戻ることはなさそうですけど……。
人と人との繫がり方、考えてしまいます。

先日、とある20代の女性と話をする機会があったのですが驚いたのは携帯電話で1度も話をしたことがないのだそう!
電話なのに! 会話をしたことがないですって(驚)!?
「会話はLINE。それ以外、必要なんですか?」とのことで……。
物凄い衝撃を受けました。
それに雑誌や本を買ったことは1度もないとのこと。電子書籍のみ。
だから、本棚って不思議な存在なのだそうです。
雑誌を、紙を愛する私としては泣きそうになりましたよ(泣笑)。

子を持つ親としては、娘が生きていくこれからの時代を考えると、浮世離れしすぎても可哀想かな? とも思うので、ある程度デジタル時代に寄り添って生活をしていかなきゃいけない。
だけど、私が生きてきた中で、大切だと思う人との繫がり方や本質を見抜いていく力は養ってあげたいと思います。
SNSのフォロワー数や、加工された写真だけに正解を見いださないでほしい。
私の考え方が正解でもないと思うし、押し付けることはしないけれども、時代に寄り添っていく中で彼女なりにどう感じ、どう判断していくのか。
そこが心配でもあるけれど、楽しみでもあります。
昆布からとる出汁の旨みと、出汁パックの手軽さと、どちらの良さも知り、使い分けができるように、自分軸を持って楽しんでほしいと願っています。
私はもう少しだけ時代に寄り添うことも必要なのかな……。
パソコンかiPadのどちらか、必要かと思い始めているところです。

    暑い季節に選ぶケーキは決まってレモン ケーキ。クレヨンハウスのケーキの好きなところは、厳選された安心できる素材を使用しているところと、ボリューミーで私の求 めるサイズ感だというところ。
    Bagの中のマストアイテム。虫除けス プレー&虫刺されクリーム。刺されやすい娘と、刺されにくいのに一度刺されると悪化しやすい私。厄介なふたりです。
    ↑誰だかわかりますか? ハットにマスクの私の日常スタイル。実の母ですら気づいてくれなかった~。
    「白」が一番好きな私ですが、最近は暖色系にも惹かれます。オレンジ、イエロー、サーモンピンク。ちょっとパワーチャージをしたい時、色が与えてくれる影響力は凄いですね!

題字、撮影、文/高垣麗子 取材/石川 恵 ※情報は2021年8月号掲載時のものです。

STORY