【美魔女コンテスト】コーチングとの出会い。美魔女コンテストとの出会い。

入社試験を受けた時の写真

この話を書くためには、20代の頃にさかのぼって書かせていただく必要があります。

私は22歳で大学を卒業し、フジテレビに入社しました。
最初に配属されたのはバラエティ制作現場、そこで私はアシスタントディレクターとして「ごきげんよう」「27時間テレビ」などの制作に携わります。

当時、制作現場の大部分の人は高校や専門学校を卒業して制作会社に入ったスタッフでしたが、現場では年齢は一切関係なく、1日でも早く入った人が先輩でした。

上下関係は非常に厳しく、連日深夜まで残業とハードな生活、そして女性はごくわずかの男性社会。
「テレビ番組を作りたい!」という強い決意を持たず、何となく入社した私が太刀打ちできるような世界では到底ありません。

私は早々に心折れ、制作現場を離れ、管理系の部署へ異動を希望したのです。

デスクワーク中心の仕事に変わった頃

異動先の職場は残業も少なく、生活は守られていました。

しかし毎日ひたすらパソコンに向かって入力する仕事。
「こんな仕事がやりたくてテレビ局に入ったんじゃない」
反発する一方で、今さら制作の仕事に戻りたいとも言えず、やり遂げる自信もない。

楽しいはずのテレビ局で何をやってよいのかわからない。

20代半ば、私は早くも迷子になっていました。

27歳で結婚、31歳で出産。

いつしか私の目標は「子育てしながら仕事を続ける」ことに変わってきました。

もちろん子育てしながらのフルタイム勤務は大変です。実際にやりたい仕事を追求し続けられた人は少なかったと思います。

でも私は、やりたい仕事を見つけられない理由を子育てのせいにすり替えたのです。

そんな生活の中、夫との関係も崩れてきました。

毎日大急ぎで仕事を終えて、帰宅後は子どもたちの世話に追われる私。
一方で夫は連日遅くまで飲み歩き、希望の仕事に打ち込んでいる。

「私だって付き合いを断らずに参加したい。私だってもっとたくさん仕事をすればもっと評価もされるのに。私だって…私だって…」

夫に対する嫉妬心のようなものが芽生えてきました。

そして同年代でバリバリ働く女性を見ると、
「でもあの人は結婚してないわ」とか「子育てちゃんとしてないじゃない」
空想上のあら探しをして自分を正当化しました。

仕事にやりがいも持てず、夫婦関係もうまく行っていない。
だけど「私はテレビ局でフルタイム勤務をしながら2人も子供を育ててる」

張りぼてのような虚栄心が当時の自分の支えでした。

子育て真っ最中の頃
長男と夏祭りにて
ケーキの盛り付け中。何やら真剣。

ダンスに打ち込む日々

その後夫と離婚、子育てがひと段落するころにはもう40代半ばになっていました。
もう管理職の年齢です。今さら新人として制作現場に行くこともできない。

すっかり諦めモードで与えられた仕事を淡々とこなし、趣味のダンスとプライベートを楽しむ生活。
「これもアリだよね…」自分に言い聞かせていました。

そんな頃、転機が訪れます。会社が早期退職制度を始めたのです。

このまま何となく仕事を続けて、定年になって、そこからどうするんだろう?
これが私の仕事だ!そう自分に対して胸を張って言える仕事をしてきただろうか?

そこから数年、手あたり次第に情報を集め、悩み続けました。

そんな中で偶然、コーチングを見つけます。
コーチとお話をするうちに、自分がいかに自分の心の声を無視して生きてきたか、頭でっかちな考え方をしてきたかを痛感しました。

50歳もとっくに超えた頃、「本当はどんな風に生きていきたいのか?自分にとって何が大切なのか?」
一から考え直しました。

「全ての答えは自分の中にある」これがコーチングの大原則です。

そう。全ての答えは私の頭の中ではなく心の中にあるのです。
心の声を無視したら本当にやりたいことは見つかりません。

もっとコーチングについて知りたい。
私は仕事をしながらコーチングを学び、在職中にコーチの資格を取得、これを生涯の仕事にしようと決意しました。

そしてこの春、31年務めたテレビ局を退社、大きな一歩を踏み出したのです。

退職を決めた頃、球体と記念写真
31年間の最後の出社の朝

コーチであり、美魔女を目指す女性として、同年代の女性をサポートしたい。

会社を辞めてからの半年間、次々と新しい出来事や出会いが訪れ、生活は激変しました。

行動を起こすと、周りが変わります。
必要な出来事や、必要な人が目の前に現れてきます。

もしかしたら変わったのは周りではなく、周りを見渡す自分の目なのかもしれません。
あの頃目に入らなかったものが今、目に入っている。

美魔女コンテストもその1つです。

以前の自分なら周りの目を気にしてチャレンジすることすらしなかったでしょう。
コーチである自分がチャレンジし続けることで、同年代の女性を元気づけたい。

美ST世代の女性は、今まで必死で過ごしてきた生活にふと余裕ができたり、うやむやにしてきたひずみが無視できないほど大きくなったりして、この先の進路を悩む方も多い気がします。

新しい世界に飛び込むことも、今いる世界に留まることも、どちらの選択肢もアリだと思います。
大切なのは、自分の心や価値観にとことん向き合った上での結論かどうか。

この先の生き方を迷っている女性をサポートしたい。
コーチであり、美魔女を目指す女性として、この先の人生をより素敵なものにしたいと願っている女性を内面と外見の両方からサポートしたい、そんな風に思っています。

美魔女コンテストを経験する中で、その思いはより強く、確固たるものに変わりました。

今、私の周りの世界が大きく動いていることを感じます。

美ST